ザルツブルクのクリスマスマーケット
今日はウィーンからザルツブルクへ日帰り旅行の予定。でも天気予報では大雪で荒れた天気になりそう。へたをすると帰れなくなるかもしれない。ということで私は行くことをためらっていました。しかし、妻が折角だから行きたいと言うので、覚悟を決めて行くことにしました。
ザルツブルクは、モーツァルトの生まれ故郷で、映画「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台となった美しい街。ウィーンからザルツブルクへは電車で2時間半ほどなので、日帰りで観光に行くことができる。ウィーンからザルツブルク中央駅へは、オーストリア国鉄(ÖBB)で行くか私鉄のウェストバーン鉄道で行く二通りがある。我々は私鉄のウェストバーン鉄道で行きました。電車は1時間間隔で運行しており、ホテルの最寄駅 Rennwegで乗車できるのでとても便利です。
早朝 6:30にホテルを出発し、Rennweg駅 7:02発車の電車に乗車。乗車後すぐに回ってきた車掌さんから乗車券を購入する。途中ウィーン西駅、リンツ駅などに停車して終点ザルツブルク中央駅には 9:38に到着しました。
ザルツブルク中央駅
駅構内にあるインフォメーションで市内観光マップを入手。マップには観光スポットやクリスマスマーケットの位置が表示されている。トイレの場所も書かれているので便利です。
駅構内にあるインフォメーション
インフォメーションのすぐ隣にあるカウンターでザルツブルク・カードを購入。このカードがあればザルツブルクをとってもお得に観光できます。ザルツブルクの市内・周辺にある全ての観光名所に無料で入場でき、また公共交通機関やケーブルカーも無料で乗り放題になります。日帰旅行なので24時間カードを購入。料金は €26。カード裏面に署名を行いカードが有効となりました。残念ながら今日は天候が悪いので、ケーブルカーは運休ですとカウンターの係員が気の毒そうに言う。
ザルツブルク・カード
早速、駅北口にあるバス乗り場からトロリーバスに乗り観光へ出発。瞬間的に晴れ間が出てきた。幸先が良いぞ !!!
ミラベル広場でバスを降りる。目の前に市場があり、市場の後ろにある壁の通用口をくぐるとミラベル広場へ入る。映画「サウウンド・オブ・ミュージック」のシーンを思い出すが、冬のミラベル広場はさびしい。天気も良くない。
冬のミラベル広場
ミラベル広場から旧市街へ向かって歩く。ザルツァッハ川の手前で、ホテル ザッハー ザルツブルクを発見。喫茶店も併設しているがウィーンの店ほど混んでいない。窓越しに覗くと店内は落ち着いたたたずまいです。この店には入らず、ザルツァッハ川に架かるマカルト橋を渡り旧市街へ入る。マカルト橋は恋人の鍵がいっぱいついていました。ここからのホーエンザルツブルク城塞の景色がとても良かったです。
マカルト橋とホーエンザルツブルク城塞
川を渡り、ゲトライデ通りにあるモーツアルトの生家に入る。当然、ザルツブルク・カードを利用。展示物は大した物がなく期待はずれ。トイレを利用してすぐに出てきました。
スィーツ休憩のため、ゲトライデ通りから横路に入り、”シャッツ コンディトライ”という地元で評判の店に入りました。ゲトライデ通りの曲がり角に看板が出ているけれど、よく見ていないと見落としてしまう。
シャッツ コンディトライの入口
見るからに下町のスィーツ店です。テーブルは6つしかなく、観光客は我々だけ。地元の人の御用達の店だね~。
名物の Cremeschitte をいただきました。甘すぎずとてもおいしかった。勘定書きは紙片に手書きの数字です。
町のいろいろな場所にモーツアルトにちなんだ建物やお土産屋があります。広場に立つモーツアルトの銅像。
モーツアルトの銅像
モーツアルト広場に作られたスケートリンク。スケートを楽しむ人がペンギンの補助具を使っていました。
モーツアルト広場から奥に進むとレジデンツ広場とドーム広場。レジデンツ宮殿(ザルツブルク大司教宮殿)は、歴代の大司教が暮らした邸宅。レジデンツ広場とドーム広場にはクリスマスマーケットの屋台が沢山ならんでいます。ちょっと横道に入ると昔の雰囲気を残した小さなマーケットもあります。
昔の雰囲気を残す小さなマーケット
小さな広場にある家庭的な暖かみを感じるお店。地元の人が時々顔を見せます。
広場をぶらついているうちに、天気が回復してきた。ホーエンザルツブルク城の丘を見上げるとケーブルカーが動き始めている。ラッキー !!! 急いでケーブルカーに乗りホーエンザルツブルク城に向かいます。丘の上からザルツブルクの美しい街並みが見える。ザルツァッハ川を境にして手前が旧市街、向こう側が新市街です。
ザルツブルクの街並み
ホーエンザルツブルク城のテラスでホルンの演奏会が行われ、丘の上の演奏が下の広場まで響き渡るとパンフレットに書かれている。これは楽しみ !!! しかし、城の入口にある案内板を見ると開始時刻は夕方。これを聞いていると帰りの電車に間に合わないよ~。ホルン演奏はあきらめて丘を下ると中腹に教会と墓地が出てきた。重たい扉を押して庭に入ると花に飾られたお墓。きれいなお墓が並んでいるので入口から出口までゆっくり見て回りました。
丘を下りレジデンツ広場に戻る。ザルツブルク・カードを使いレジデンツ宮殿を見学。展示物にはあまり興味をひかれなかったが、見ることができて良かったものが2つあります。一つ目はレジデンツ宮殿屋上から見たクリスマスマーケット。クリスマスマーケットを俯瞰できるのはレジデンツ宮殿の屋上だけでしょう。
レジデンツから見るクリスマスマーケット
広場のクリスマスツリーも上からきれいに見えます。
二つ目は、便座が回るトイレ。回る便座なんて初めて見た。トイレ先進国日本でも聞いたことがありません。用を足し、水を流すと便座がぐるぐる回り出す。どうやら便座を消毒洗浄しているみたい。他人が座った便座を洗浄している?? イヤ~びっくりした。
便座が回るトイレ
モーツアルト広場に戻ると、川岸からの景色がきれいなので橋を渡ってみた。このモーツァルト橋はサウンドオブミュージックに出てくる有名な橋です。
ザルツァッハ川対岸に立つ建物
暗くなってきたので、再びレジデンツ広場のクリスマスマーケットへ。やはり夜の市場はきれいだし活気がある。
夕方のレジデンツ広場
照明がともり始めたレジデンツ広場。
スノーマンの人形。クリスマスマーケットでは定番の人形です。
香油を入れる置物。温めると香りが漂い始める。
シロップ漬のほおずきを乗せたケーキ。
グリューヴァインを飲み、カップが気に入ったのでお持ち帰り。もちろん料金はデポジットで支払い済みです。
帰りの電車時刻を気にしながら駅へ向かう。ザルツァッハ川の夜景がきれいなので写真を一枚。
ザルツァッハ川夜景
ミラベル広場の前でクリスマスマーケットを見つけチョット寄り道。屋台の数は少なく人影も少ないのでさびしい。
プレッツエルを売る屋台
ミラベル広場のバス停でトロリーバスに乗車。ザルツブルク中央駅に出発予定 の20分前に到着しました。
ザルツブルク中央駅夜景
無事に予定の電車に乗ることができ、ウィーンの Rennweg駅に夜10時に帰着しました。
予想以上に天気にも恵まれ、充実した一日でした。さすがに疲れた~。
8日目 終了
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