故・川端康成の作品に「名人」という、囲碁の世襲制最後の名人の
対局を書いた名作が有る
囲碁ファンならずとも、お読みになった方は多いと思う
以後「名人位」は、リーグ戦で実力制になった
今期は、一力遼三冠が獲得し、名人位に就き四冠となった
まだ、一力君と呼ばれていた小学校三年生の時、一度だけ
対局したことが有る
私の白番、確か二目だけ私が勝った
彼の悔しそうな顔を、今も覚えている
その後、日本棋院の院生となって行ったので、見かけることは
なくなったが、10年も経っていた時のこと
「棋聖戦」の解説者としてきたとき、会場で
立ち話をする機会を得て、その時の勝負の話をしたら
うっすら覚えていたようだ
「早く名人になって下さい。俺は一力名人に勝ったことが有るんだ
と自慢したいから」と言ったら、笑いながら「頑張ります」と
ついに「一力遼名人誕生」である
"俺は一力名人に勝ったことが有るんだ"😁😊😁