戦後日本を戦争から守ってきたのは憲法?米軍?
いやいや、日本を守ってきたのは「モノづくり」
日本人は誰も気が付いていない。
産油国を攻撃するのは産油国だけ。
輸入国は産油国を攻撃しない。
それは原油が必要だから。
自国にとって必要な物を得られる国とは事を構える事はしたくない。
日本はモノを作って来た。
それはただ収入を得るため。
だが、外国にとって日本製品は違っていた。
日本製品の信頼は、他国にとって特別な物だった。
水を汲むポンプ、車、医療品等など。
その信頼性から多くの日本製品が外国の生活を支えてきた。
大国が他国を侵略する要因。
領土の拡大、労働力としての奴隷。
特別な資源もその原因となる。
日本は大国にとって何のメリットがあるだろうか?
何もない。
奪えるものは何もないのだ。
メタンハイドレート?
いやいや、掘削に費用がかかり採算に合わない。
他の資源も同じだ。
水資源?
どれだけあると言うのだ?
中国はキルギスタンから大量の氷河の水をパイプラインで輸入するとか。
採算と規模が違う。
だが、日本には他の国に無い物、そして奪う事が出来ない物を持っている。
モノを作る心。
日本の製品には他国製に無い品質とそれにかける向上心を持っている。
残念ながら今の日本製品にはそれが無い。
だから周辺国は日本を下に見る。
尊敬に値しないからだ。
こんな国がいくら兵器を揃えても何の国防にもならない。
ミサイルは打ったら終わりだから。
打った後に襲い掛かればよい。
だが、日本には奪うモノが無い。
だから誰も見向きもしない。
ただ、消費物と見て売買する以上の価値は無い。
土地が買われ、文化財が買われ、神社仏閣が買われても、その価値は無く廃棄され、更地として売買される。
異国人にとって日本文化は何の価値も無いのだ。
日本に価値があったのは、その製品に価値があったからだ。
今はそれさえない。
日本を復興させるためには、良い物を作る事。
生産性ではない。
欧米方式の効率でもない。
ただただ、使う人の立場に立って作られた品物を作る事が日本が立ち直るのに必要な事だ。
難しい最先端な製品ではない。
手に馴染む、所有する事が嬉しくなるような品物を作れるのは日本だけなのだ。
それが出来るようになった時、日本の復興は始まる。
モノづくりが日本の礎になる。
これを忘れた時、日本は本当に失われる。