ジャズ・フリーク「筒井康隆」が、こよなく愛する古今の名ナンバーを題材にして描いた短篇集『ジャズ小説』を読みました。
『最後の喫煙者―自選ドタバタ傑作集〈1〉』に続き「筒井康隆」作品です。
-----story-------------
こよなく愛する古今のジャズの世界を題材にした、時に恐怖、時にたのしい十二の物語。
著者の“原点”ともいえるSFファンタジー。
「ルイ・アームストロング」、「アート・ブレイキー」、「ソニー・ロリンズ」、「エラ・フィッツジェラルド」、「ビリー・ホリデイ」…。
名手の演奏するジャズの名ナンバーに触発されて描く、「筒井康隆」ならではの華やかな12の短篇集。
恐怖あり、笑いあり、ファンタジーあり、ショートショートあり。
解説は、畏友「山下洋輔」氏による「筒井康隆」論65枚の力作。
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1994年(平成6年)6月から1995年(平成7年)5月にかけて「千趣会」発行のCDブック『Immortal Jazz Monochrome』向けに書き下ろされた作品… 全作品がジャズをテーマにしているのですが、作品のジャンルはSFからサスペンス、ドタバタ、ファンタジーと多岐にわたり、風刺あり、笑いあり、恐怖あり、不条理ありと多彩なバリエーションで愉しませてくれる12篇が収録されています、、、
もしかすると、イチバンの大作は「山下洋輔」による46ページにわたる解説かも… という、ジャズの魅力をたっぷりと伝える一冊でした。
■ニューオーリンズの賑わい
■葬送曲
■はかない望み
■ソニー・ロリンズのように
■ラウンド・ミッドナイト
■懐かしの歌声
■恐怖の代役
■陰謀のかたち
■チュニジアの上空にて
■ムーチョ・ムーチョ
■ボーナスを押えろ
■ライオン
■附録 ディスク情報 文・鈴木琢二
■極私的逸脱的妄想的発作解説<筒井康隆の大音楽世界> 山下洋輔
読んでいるとジャズを聴きたくなる… そんな佳作が並んでいましたが、そんな中でも、、、
ジャズ・クラブのバーテンダーが、店に通ってくる素敵な女性の気持ちを掴んだ… と思わせておいて、実は試されていたという『はかない望み』、
妻が自分の所属するジャズバンドのメンバーに恋してしまい、泣く泣くバンドメンバーと妻を引き合わせようとするが… 実は、自分にも喜ばしいことが待っていたという『ソニー・ロリンズのように』、
芝居の歌の部分だけの吹替えを頼まれたジャズシンガーの女性が、役者の仕事まで奪うことになり… オチが読めるものの恐怖を感じざるを得ない『恐怖の代役』、
ドラマーのことが気に入らないバンマスが、一旦ジャズバンドを解散・再結成することでドラマーをバンドから外そうと画策するが… 結果的に自分がバンドから追い出されてしまう『陰謀のかたち』、
が特に印象に残りましたね… 久しぶりに、ゆっくりジャズを聴きたくなりました。
『最後の喫煙者―自選ドタバタ傑作集〈1〉』に続き「筒井康隆」作品です。
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こよなく愛する古今のジャズの世界を題材にした、時に恐怖、時にたのしい十二の物語。
著者の“原点”ともいえるSFファンタジー。
「ルイ・アームストロング」、「アート・ブレイキー」、「ソニー・ロリンズ」、「エラ・フィッツジェラルド」、「ビリー・ホリデイ」…。
名手の演奏するジャズの名ナンバーに触発されて描く、「筒井康隆」ならではの華やかな12の短篇集。
恐怖あり、笑いあり、ファンタジーあり、ショートショートあり。
解説は、畏友「山下洋輔」氏による「筒井康隆」論65枚の力作。
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1994年(平成6年)6月から1995年(平成7年)5月にかけて「千趣会」発行のCDブック『Immortal Jazz Monochrome』向けに書き下ろされた作品… 全作品がジャズをテーマにしているのですが、作品のジャンルはSFからサスペンス、ドタバタ、ファンタジーと多岐にわたり、風刺あり、笑いあり、恐怖あり、不条理ありと多彩なバリエーションで愉しませてくれる12篇が収録されています、、、
もしかすると、イチバンの大作は「山下洋輔」による46ページにわたる解説かも… という、ジャズの魅力をたっぷりと伝える一冊でした。
■ニューオーリンズの賑わい
■葬送曲
■はかない望み
■ソニー・ロリンズのように
■ラウンド・ミッドナイト
■懐かしの歌声
■恐怖の代役
■陰謀のかたち
■チュニジアの上空にて
■ムーチョ・ムーチョ
■ボーナスを押えろ
■ライオン
■附録 ディスク情報 文・鈴木琢二
■極私的逸脱的妄想的発作解説<筒井康隆の大音楽世界> 山下洋輔
読んでいるとジャズを聴きたくなる… そんな佳作が並んでいましたが、そんな中でも、、、
ジャズ・クラブのバーテンダーが、店に通ってくる素敵な女性の気持ちを掴んだ… と思わせておいて、実は試されていたという『はかない望み』、
妻が自分の所属するジャズバンドのメンバーに恋してしまい、泣く泣くバンドメンバーと妻を引き合わせようとするが… 実は、自分にも喜ばしいことが待っていたという『ソニー・ロリンズのように』、
芝居の歌の部分だけの吹替えを頼まれたジャズシンガーの女性が、役者の仕事まで奪うことになり… オチが読めるものの恐怖を感じざるを得ない『恐怖の代役』、
ドラマーのことが気に入らないバンマスが、一旦ジャズバンドを解散・再結成することでドラマーをバンドから外そうと画策するが… 結果的に自分がバンドから追い出されてしまう『陰謀のかたち』、
が特に印象に残りましたね… 久しぶりに、ゆっくりジャズを聴きたくなりました。
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