「押川曠」編纂による名探偵「シャーロック・ホームズ」と同時代のミステリを厳選したアンソロジー作品『シャーロック・ホームズのライヴァルたち③(英題:The Rivals of Sherlock Holmes[3])』を読みました。
『シャーロック・ホームズのライヴァルたち①』、『シャーロック・ホームズのライヴァルたち②』に続き、名探偵「シャーロック・ホームズ」と同時代の探偵小説を当時の雰囲気を感じながら愉しんでいます。
-----story-------------
名探偵の黄金時代である19世紀末から今世紀初頭、大西洋を越えたアメリカでも多くの名探偵たちが誕生していた。
シリーズ最終巻の本書では、アメリカならではの個性に彩られた名探偵たちの活躍を収録する。
アメリカの国民的ヒーローとなった「ニック・カーター」、名探偵「バーンズ”警部”」、悪党「リンゴ・ダン」、心理学を駆使する「ルーサー・トラント」、アメリカの「ホームズ」と称される「クレイグ・ケネディ」らが続々と登場。(全3巻)
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1974年(昭和49年)から1976年(平成51年)に早川書房が発行する『ミステリ・マガジン』に断続的に掲載された『シャーロック・ホームズのライヴァルたち』を母体として1984年(昭和59年)に文庫化されたシリーズの第3作です、、、
名探偵「シャーロック・ホームズ」誕生の1891年から、第一次世界大戦が勃発する1914年の探偵小説創成期の埋もれた作品から以下の15篇が収録されています。
■1 <ニック・カーター>
宝石を盗む淑女 (ニコラス・カーター)
(The Mystery of Mrs. Dickinson)
■2 <バーンズ警部>
モンテスマのエメラルド (ロドリゲス・オットリンギ)
(The Montezuma Emerald)
■3 <リンゴ・ダン>
喜劇に賭けて (パーシヴァル・ポラード)
(Concerning Murder and Some Speculation in Comedy)
■4 <ヴァル警部>
飛んだ男 (A・H・ルイス)
(The Man Who Flew)
■5 <ルーサー・トラント>
私営銀行の謎 (バルマー&マクハーグ)
(The Private Bank Puzzle)
■6 <クレイグ・ケネディ>
地震計の冒険 (アーサー・B・リーヴ)
(The Seismograph Adventure)
■7 <神秘博士アストロ>
令嬢寝室の事件 (ジェレット・バージェス)
(The Denton Boudoir Mystery)
■8 <科学者探偵スプレイグ>
黒枯れ病の謎 (フランシス・リンド)
(The Mystery of the Black Blight)
■9 <一攫千金のウォリングフォード>
ネプチューン日光浴場会社 (G・R・チェスター)
(The Neptune Sun Bath Co.)
■10 <ヴァイオレット・ストレンジ>
第二の銃弾 (A・K・グリーン)
(The Second Bullet)
■11 <少年探偵バーニー>
探偵志願 (ハーヴェイ・オヒギンズ)
(The Blackmailers)
■12 <ファイロ・ガッブ>
ファイロ・ガッブ最大の事件 (E・P・バトラー)
(PhiloGubb's Greast Case)
■13 謎のカード (クリーヴランド・モフェット)
(The Mysterious Card)
■14 <シャイロック・ホームズ>
ホームズ氏、原作者問題を解明す (J・K・バングズ)
(Mr. Homes Solves a Question of Authorship)
■15 欠陥探偵 (スティーヴン・リーコック)
(Maddened by Mystery : or, The Defective Defective)
■解説 押川曠
■出典一覧
第1作、第2作に続き、名探偵「シャーロック・ホームズ」シリーズと同時代に、こんなにバラエティに富んだミステリが発表されていたということに驚きつつ、愉しみながら読んでます… 簡単に概要を。
病的盗癖症!? 次々と宝石を盗む婦人の正体を小切手や現金の流れから「ニック・カーター」が解き明かす「ニコラス・カーター」の『宝石を盗む淑女』。
百万長者が謎の失踪!? パリから届いたエメラルドを巡る殺人事件の謎を「バーンズ警部」が解き明かす「ロドリゲス・オットリンギ」の『モンテスマのエメラルド』。
脚本を強奪した目的は!? 余命僅かで売れない劇作家の風刺喜劇を「リンゴ・ダン」が興行主となり上演させる「パーシヴァル・ポラード」の『喜劇に賭けて』。
犯人は肉食鳥のコンドル!? 雪上に足跡を残し、夜空に消えた男の謎を「ヴァル警部」が解き明かす「A・H・ルイス」の『飛んだ男』。
銀行から消えた1万ドルは誰の手に!? 単語からの連想等の心理テストに基づく推理により「ルーサー・トラント」が事件への関係者を明らかにする「エドウィン・バルマー」&「ウィリアム・マクハーグ」の『私営銀行の謎』。
自然死か?毒殺か? 心霊現象が発生する邸で「クレイグ・ケネディ」がインクの染料や地震計から犯人を推理する「アーサー・B・リーヴ」の『地震計の冒険』。
まさかオウムとは!? 寝室で令嬢が殺害された事件を「神秘博士アストロ」が解き明かす「ジェレット・バージェス」の『令嬢寝室の事件』。
背後には大掛かりな陰謀が!? 頻発する列車事故の真相を「科学者探偵スプレイグ」が解き明かす「フランシス・リンド」の『黒枯れ病の謎』。
海中にガラスの丸天井を持つ日光浴場を建設!? ユニークな詐欺師「一攫千金のウォリングフォード」が大実業家たちから大金を奪い取る「G・R・チェスター」の『ネプチューン日光浴場会社』。
自殺か殺人か!? 父が銃弾に倒れ、その下敷きになった幼い娘が窒息死した事件の真相を「ヴァイオレット・ストレンジ」が解き明かす「A・K・グリーン」の『第二の銃弾』。
暗号解読に協力!? 「少年探偵バーニー」が探偵として雇われた際のエピソードを綴った「ハーヴェイ・オヒギンズ」の『探偵志願』。
自殺か殺人か、はたまた事故なのか!? ミシシッピー川で発見された、麻袋に縫い込まれた男の溺死体の謎を「ホームズ」ファンで探偵マニアの「ファイロ・ガッブ」が解き明かす「E・P・バトラー」の『ファイロ・ガッブ最大の事件』。
見知らぬ女性から渡されたフランス語が書かれたカードの謎!? 英語しか読めないアメリカ人がカードに書かれている言葉の意味を確認しようとするが、その言葉を読んだ人は意味を教えてくれないだけでなく彼のことを避け遠ざかっていく… 解決篇を早く読みたくなる「クリーヴランド・モフェット」の『謎のカード』。
「シェイクスピア」作品の本当の作者を「シャイロック・ホームズ」が推理する「J・K・バングズ」の「ホームズ」パロディ『ホームズ氏、原作者問題を解明す』。
名探偵が犬に!? 「プリンス・オブ・ウルテンベルク」が行方不明となった事件を名探偵が解決する「スティーヴン・リーコック」の「ホームズ」パロディ『欠陥探偵』。
第1作、第2作と同様に、どの作品も想像以上にクオリティが高かったですが… 100年以上前のミステリ短篇を40作品以上続けて読んだので、さすがに食傷気味ですね、、、
そんな中でも、面白いものは面白い… 「ニコラス・カーター」の『宝石を盗む淑女』や「ロドリゲス・オットリンギ」の『モンテスマのエメラルド』、「エドウィン・バルマー」&「ウィリアム・マクハーグ」の『私営銀行の謎』、「G・R・チェスター」の『ネプチューン日光浴場会社』、「クリーヴランド・モフェット」の『謎のカード』あたりが印象的でしたね。
『シャーロック・ホームズのライヴァルたち①』、『シャーロック・ホームズのライヴァルたち②』に続き、名探偵「シャーロック・ホームズ」と同時代の探偵小説を当時の雰囲気を感じながら愉しんでいます。
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名探偵の黄金時代である19世紀末から今世紀初頭、大西洋を越えたアメリカでも多くの名探偵たちが誕生していた。
シリーズ最終巻の本書では、アメリカならではの個性に彩られた名探偵たちの活躍を収録する。
アメリカの国民的ヒーローとなった「ニック・カーター」、名探偵「バーンズ”警部”」、悪党「リンゴ・ダン」、心理学を駆使する「ルーサー・トラント」、アメリカの「ホームズ」と称される「クレイグ・ケネディ」らが続々と登場。(全3巻)
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1974年(昭和49年)から1976年(平成51年)に早川書房が発行する『ミステリ・マガジン』に断続的に掲載された『シャーロック・ホームズのライヴァルたち』を母体として1984年(昭和59年)に文庫化されたシリーズの第3作です、、、
名探偵「シャーロック・ホームズ」誕生の1891年から、第一次世界大戦が勃発する1914年の探偵小説創成期の埋もれた作品から以下の15篇が収録されています。
■1 <ニック・カーター>
宝石を盗む淑女 (ニコラス・カーター)
(The Mystery of Mrs. Dickinson)
■2 <バーンズ警部>
モンテスマのエメラルド (ロドリゲス・オットリンギ)
(The Montezuma Emerald)
■3 <リンゴ・ダン>
喜劇に賭けて (パーシヴァル・ポラード)
(Concerning Murder and Some Speculation in Comedy)
■4 <ヴァル警部>
飛んだ男 (A・H・ルイス)
(The Man Who Flew)
■5 <ルーサー・トラント>
私営銀行の謎 (バルマー&マクハーグ)
(The Private Bank Puzzle)
■6 <クレイグ・ケネディ>
地震計の冒険 (アーサー・B・リーヴ)
(The Seismograph Adventure)
■7 <神秘博士アストロ>
令嬢寝室の事件 (ジェレット・バージェス)
(The Denton Boudoir Mystery)
■8 <科学者探偵スプレイグ>
黒枯れ病の謎 (フランシス・リンド)
(The Mystery of the Black Blight)
■9 <一攫千金のウォリングフォード>
ネプチューン日光浴場会社 (G・R・チェスター)
(The Neptune Sun Bath Co.)
■10 <ヴァイオレット・ストレンジ>
第二の銃弾 (A・K・グリーン)
(The Second Bullet)
■11 <少年探偵バーニー>
探偵志願 (ハーヴェイ・オヒギンズ)
(The Blackmailers)
■12 <ファイロ・ガッブ>
ファイロ・ガッブ最大の事件 (E・P・バトラー)
(PhiloGubb's Greast Case)
■13 謎のカード (クリーヴランド・モフェット)
(The Mysterious Card)
■14 <シャイロック・ホームズ>
ホームズ氏、原作者問題を解明す (J・K・バングズ)
(Mr. Homes Solves a Question of Authorship)
■15 欠陥探偵 (スティーヴン・リーコック)
(Maddened by Mystery : or, The Defective Defective)
■解説 押川曠
■出典一覧
第1作、第2作に続き、名探偵「シャーロック・ホームズ」シリーズと同時代に、こんなにバラエティに富んだミステリが発表されていたということに驚きつつ、愉しみながら読んでます… 簡単に概要を。
病的盗癖症!? 次々と宝石を盗む婦人の正体を小切手や現金の流れから「ニック・カーター」が解き明かす「ニコラス・カーター」の『宝石を盗む淑女』。
百万長者が謎の失踪!? パリから届いたエメラルドを巡る殺人事件の謎を「バーンズ警部」が解き明かす「ロドリゲス・オットリンギ」の『モンテスマのエメラルド』。
脚本を強奪した目的は!? 余命僅かで売れない劇作家の風刺喜劇を「リンゴ・ダン」が興行主となり上演させる「パーシヴァル・ポラード」の『喜劇に賭けて』。
犯人は肉食鳥のコンドル!? 雪上に足跡を残し、夜空に消えた男の謎を「ヴァル警部」が解き明かす「A・H・ルイス」の『飛んだ男』。
銀行から消えた1万ドルは誰の手に!? 単語からの連想等の心理テストに基づく推理により「ルーサー・トラント」が事件への関係者を明らかにする「エドウィン・バルマー」&「ウィリアム・マクハーグ」の『私営銀行の謎』。
自然死か?毒殺か? 心霊現象が発生する邸で「クレイグ・ケネディ」がインクの染料や地震計から犯人を推理する「アーサー・B・リーヴ」の『地震計の冒険』。
まさかオウムとは!? 寝室で令嬢が殺害された事件を「神秘博士アストロ」が解き明かす「ジェレット・バージェス」の『令嬢寝室の事件』。
背後には大掛かりな陰謀が!? 頻発する列車事故の真相を「科学者探偵スプレイグ」が解き明かす「フランシス・リンド」の『黒枯れ病の謎』。
海中にガラスの丸天井を持つ日光浴場を建設!? ユニークな詐欺師「一攫千金のウォリングフォード」が大実業家たちから大金を奪い取る「G・R・チェスター」の『ネプチューン日光浴場会社』。
自殺か殺人か!? 父が銃弾に倒れ、その下敷きになった幼い娘が窒息死した事件の真相を「ヴァイオレット・ストレンジ」が解き明かす「A・K・グリーン」の『第二の銃弾』。
暗号解読に協力!? 「少年探偵バーニー」が探偵として雇われた際のエピソードを綴った「ハーヴェイ・オヒギンズ」の『探偵志願』。
自殺か殺人か、はたまた事故なのか!? ミシシッピー川で発見された、麻袋に縫い込まれた男の溺死体の謎を「ホームズ」ファンで探偵マニアの「ファイロ・ガッブ」が解き明かす「E・P・バトラー」の『ファイロ・ガッブ最大の事件』。
見知らぬ女性から渡されたフランス語が書かれたカードの謎!? 英語しか読めないアメリカ人がカードに書かれている言葉の意味を確認しようとするが、その言葉を読んだ人は意味を教えてくれないだけでなく彼のことを避け遠ざかっていく… 解決篇を早く読みたくなる「クリーヴランド・モフェット」の『謎のカード』。
「シェイクスピア」作品の本当の作者を「シャイロック・ホームズ」が推理する「J・K・バングズ」の「ホームズ」パロディ『ホームズ氏、原作者問題を解明す』。
名探偵が犬に!? 「プリンス・オブ・ウルテンベルク」が行方不明となった事件を名探偵が解決する「スティーヴン・リーコック」の「ホームズ」パロディ『欠陥探偵』。
第1作、第2作と同様に、どの作品も想像以上にクオリティが高かったですが… 100年以上前のミステリ短篇を40作品以上続けて読んだので、さすがに食傷気味ですね、、、
そんな中でも、面白いものは面白い… 「ニコラス・カーター」の『宝石を盗む淑女』や「ロドリゲス・オットリンギ」の『モンテスマのエメラルド』、「エドウィン・バルマー」&「ウィリアム・マクハーグ」の『私営銀行の謎』、「G・R・チェスター」の『ネプチューン日光浴場会社』、「クリーヴランド・モフェット」の『謎のカード』あたりが印象的でしたね。
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