イギリスの作家アガサ・クリスティの中短篇ミステリ作品集『愛の探偵たち(原題:Three Blind Mice and Other Stories)』を読みました。
アガサ・クリスティの作品は、2か月前に読んだ『ポケットにライ麦を』以来ですね。
-----story-------------
雪に閉ざされたゲストハウスに電話が。
ロンドンで起きた殺人事件の関係で警察が向かっているという。やがて刑事がやってきて……マザー・グースの調べにのって起こる連続殺人劇、戯曲「ねずみとり」の原作を始め、ポアロ、ミス・マープル、クィンら名探偵たちの推理がきらめく珠玉の短篇集。
(解説 西澤保彦)
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1950年(昭和25年)に刊行された作品……ノンシリーズ物1作品、ミス・マープル物4作品、エルキュール・ポアロ物2作品、ハーリ・クィン物1作品の合計8作品が収録されています。
■三匹の盲目のねずみ (Three Blind Mice)
■奇妙な冗談 (Strange Jest)
■昔ながらの殺人事件 (Tape-Measure Murder)
■申し分のないメイド (The Case of the Perfect Maid)
■管理人事件 (The Case of the Caretaker)
■四階のフラット (The Third-Floor Flat)
■ジョニー・ウェイヴァリーの冒険 (The Adventure of Johnnie Waverly)
■愛の探偵たち (The Love Detectives)
■解説 美味しいショートケーキの詰め合わせは如何? 西澤保彦
雪のために外界と隔絶した民宿に一本の電話がはいった……警察からだ、、、
ロンドンで起きた殺人事件とこの民宿になんらかの関連があるというので、これからこちらへ向かうという。そして刑事はやってきたが……不気味なマザー・グースの調べにのって起こる連続殺人劇とは? 有名戯曲『ねずみとり』の原作『三匹の盲ネズミ』を始め、ポアロ、ミス・マープル、クィンと、個性豊かな探偵たちが頭脳の冴えを見せる珠玉の短編集!
イチバン面白くて、読み応えがあったのは中篇の『三匹の盲目のねずみ』でしたね、、、
雪に閉ざされたゲストハウス、宿泊客の中にロンドンで起きた殺人事件の関係者が? 雪の中にも関わらず刑事がやってくるが、マザー・グースの調べにのって連続殺人劇が発生……閉ざされた空間の中に犯人は潜んでいる! 次に狙われるのは誰? その動機は? と、いかにもアガサ・クリスティらしい展開が愉しめました。
ミス・マープル物の『奇妙な冗談』、『昔ながらの殺人事件』、『申し分のないメイド』、『管理人事件』は安定の面白さ、、、
ミス・マープルの小間使いが、彼女にいとこのメイドが奉公先で宝石を盗んだと疑われて暇を出され、さらにその悪い評判によって新しい奉公先が見つからないという……元の奉公先では申し分のないメイドを雇っていたが、それを知ったミス・マープルはその裏に潜む大きな陰謀を暴く『申し分のないメイド』、
ヘイドック医師は、精神的にふさぎ込んでいるミス・マープルへの処方箋として自身が書いたという小説を読ませる……それは、ある古い館に嫁いだ資産家の娘が、管理人の老婆の執拗な嫌がらせによって最終的に落馬、死亡して終わるという物で、ミス・マープルは、その事件の真相を鮮やかに解き元気を取り戻す『管理人事件』、
の2篇は、特に印象的でしたね。
名探偵ポワロ物の『四階のフラット』、『ジョニー・ウェイヴァリーの冒険』は、ドラマシリーズで観たことのある作品……結末は忘れていたので、映像を思い起こしながら読みましたが、映像のイメージが頭に残っていたので、場面をイメージしやすくて愉しめました。
ハーリ・クィン物の『愛の探偵たち』は、殺人事件の2人の容疑者が自分が犯人だと名乗り出る展開、、、
2人の容疑者の発言に事実と異なる部分があったことから、2人とも無罪放免となるが……この後の意外な展開が印象的でした。
収録されている作品は、1926年(昭和元年)から1948(昭和23年)年に発表された作品なんですよねー 古くても、面白いモノは面白いですね。
アガサ・クリスティの作品は、2か月前に読んだ『ポケットにライ麦を』以来ですね。
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雪に閉ざされたゲストハウスに電話が。
ロンドンで起きた殺人事件の関係で警察が向かっているという。やがて刑事がやってきて……マザー・グースの調べにのって起こる連続殺人劇、戯曲「ねずみとり」の原作を始め、ポアロ、ミス・マープル、クィンら名探偵たちの推理がきらめく珠玉の短篇集。
(解説 西澤保彦)
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1950年(昭和25年)に刊行された作品……ノンシリーズ物1作品、ミス・マープル物4作品、エルキュール・ポアロ物2作品、ハーリ・クィン物1作品の合計8作品が収録されています。
■三匹の盲目のねずみ (Three Blind Mice)
■奇妙な冗談 (Strange Jest)
■昔ながらの殺人事件 (Tape-Measure Murder)
■申し分のないメイド (The Case of the Perfect Maid)
■管理人事件 (The Case of the Caretaker)
■四階のフラット (The Third-Floor Flat)
■ジョニー・ウェイヴァリーの冒険 (The Adventure of Johnnie Waverly)
■愛の探偵たち (The Love Detectives)
■解説 美味しいショートケーキの詰め合わせは如何? 西澤保彦
雪のために外界と隔絶した民宿に一本の電話がはいった……警察からだ、、、
ロンドンで起きた殺人事件とこの民宿になんらかの関連があるというので、これからこちらへ向かうという。そして刑事はやってきたが……不気味なマザー・グースの調べにのって起こる連続殺人劇とは? 有名戯曲『ねずみとり』の原作『三匹の盲ネズミ』を始め、ポアロ、ミス・マープル、クィンと、個性豊かな探偵たちが頭脳の冴えを見せる珠玉の短編集!
イチバン面白くて、読み応えがあったのは中篇の『三匹の盲目のねずみ』でしたね、、、
雪に閉ざされたゲストハウス、宿泊客の中にロンドンで起きた殺人事件の関係者が? 雪の中にも関わらず刑事がやってくるが、マザー・グースの調べにのって連続殺人劇が発生……閉ざされた空間の中に犯人は潜んでいる! 次に狙われるのは誰? その動機は? と、いかにもアガサ・クリスティらしい展開が愉しめました。
ミス・マープル物の『奇妙な冗談』、『昔ながらの殺人事件』、『申し分のないメイド』、『管理人事件』は安定の面白さ、、、
ミス・マープルの小間使いが、彼女にいとこのメイドが奉公先で宝石を盗んだと疑われて暇を出され、さらにその悪い評判によって新しい奉公先が見つからないという……元の奉公先では申し分のないメイドを雇っていたが、それを知ったミス・マープルはその裏に潜む大きな陰謀を暴く『申し分のないメイド』、
ヘイドック医師は、精神的にふさぎ込んでいるミス・マープルへの処方箋として自身が書いたという小説を読ませる……それは、ある古い館に嫁いだ資産家の娘が、管理人の老婆の執拗な嫌がらせによって最終的に落馬、死亡して終わるという物で、ミス・マープルは、その事件の真相を鮮やかに解き元気を取り戻す『管理人事件』、
の2篇は、特に印象的でしたね。
名探偵ポワロ物の『四階のフラット』、『ジョニー・ウェイヴァリーの冒険』は、ドラマシリーズで観たことのある作品……結末は忘れていたので、映像を思い起こしながら読みましたが、映像のイメージが頭に残っていたので、場面をイメージしやすくて愉しめました。
ハーリ・クィン物の『愛の探偵たち』は、殺人事件の2人の容疑者が自分が犯人だと名乗り出る展開、、、
2人の容疑者の発言に事実と異なる部分があったことから、2人とも無罪放免となるが……この後の意外な展開が印象的でした。
収録されている作品は、1926年(昭和元年)から1948(昭和23年)年に発表された作品なんですよねー 古くても、面白いモノは面白いですね。
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