"GOLDENEYE"
先日、BS-TBSで放映していた『007/ゴールデンアイ』を観ました。
-----story-------------
『007/消されたライセンス』以来、6年のブランクをおいて製作された新生「007」の第1弾。
殆どのスタッフ・キャストを一新させた意欲作で、5代目の「ジェームズ・ボンド」には、以前より噂のあった「P・ブロスナン」(TV『レミントン・スティール』)が選ばれ、監督にはTV『刑事ロニー・クレイブン』で注目を集めアクション大作『ノー・エスケイプ』で全米ヒットを飛ばした「M・キャンベル」があたった。
“ゴールデンアイ”と呼ばれる電磁波攻撃用の衛星システムをめぐって、ヨーロッパから南米へと飛び交う「ボンド」の活躍を描く。
『007/私を愛したスパイ』以降、どんどんジリ貧になっていくシリーズを憂えての判断だが、その新たな方向性は正しかったと言えるだろう。
すでに死語と化している“スパイ”を現代で大活躍させるという、そのリアリティと絵空事のバランスは申し分なく、普通の刑事や警官が大惨劇を独りで救うという作品を見馴れた分には、ヒーロー然とした主人公の持つケレン味は心地よい。
旧ソ連で展開されるオープニング、ペテルブルグの戦車チェイス、クライマックスのスペクタクル(『サンダーバード』などで天才的なミニチュア・ワークを見せた「デレク・メディングス」の遺作となった)とアクション・シーンも好調。
「ブロスナン」は線の細さを残すものの、若々しく新鮮な「ボンド」像を提供している。
女優陣では、「ボンド」に協力するロシアのコンピュータ技師に扮し最初から最後まで爆破ぜめに合う「I・スコルプコ」も悪くないものの、色情狂めいた野性味ある「F・ヤンセン」の悪女ぶりがいい。
上司「M」も女性に代わり、とにかく“新しい007”にこだわったスタッフの健闘が光る。
そして、唯一ヘンな秘密兵器ばかり造っている「Q(D・リュウェリン)」の姿に、従来のファンは嬉しくなるだろう。
「リュック・ベッソン」とのコンビでお馴染の「E・セラ」による音楽も、控え目ながら好印象を残す。
主題歌は「ティナ・ターナー」。
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スパイアクション映画『007』シリーズ映画化第17作目で「ジェームズ・ボンド」役を「ピアース・ブロスナン」が演じた初作品、、、
カーチェイスや戦車チェイス等のアクションシーンや、荒唐無稽な秘密兵器、秘密基地等が登場して、初期『007』シリーズの世界観に近い喜びが感じられる娯楽作品でした… この世界観、好きなんですよね。
米ソの冷戦時代… 巨大なダムの底にあるソ連の神経ガス工場に潜入した「ボンド(ピアース・ブロスナン)」は、施設爆破の任務を遂行する、、、
だが、途中、パートナーで親友の006こと「アレック(ショーン・ビーン)」が敵に捕まり、射殺されてしまった… 9年後、冷戦終結後の現代、モナコを訪れていた「ボンド」は、フランス海軍が誇るNATOの最新鋭機タイガー・ヘリコプターが何者かに奪われるという事件に遭遇。
犯人は、国際犯罪組織ヤヌスの美貌の女殺し屋「オナトップ(ファムケ・ヤンセン)」と、9年前に「アレック」を殺した男で、今はロシアの将軍となった「ウルモフ(ゴットフリート・ヨーン)」だった… 彼らはタイガーで北極圏にあるロシアの監視基地を奇襲し、〈ゴールデンアイ〉と呼ばれるプログラム・ディスクを奪った、、、
冷戦当時、米ソは極秘裏に、地上のあらゆる電子機器の性能を電磁波で不能にできる軍事衛星を開発しており、その引き金となるのがゴールデンアイだった… 一味は基地を衛星で破壊すると、いずこかへと姿を消した。
事態を重く見た英国諜報部第6課(MI6)の女性部長「M(ジュディ・デンチ)」は、ボンドに事件の真相を探るよう命じる… 単身、ロシアに飛んだ彼はCIA要員「ジャック(ジョー・ドン・ベイカー)」の助けを借り、地元の大物武器商人「ズコフスキー(ロビー・コルトレーン)」と接触してヤヌスに近づく、、、
だが、驚くべきことに、その首領は死んだはずの「アレック」だった… コサックの血を引く彼は密かに、彼らの民族を裏切った英国への復讐を企てていた。
「ボンド」は破壊された監視基地の生存者であるロシア人の女性プログラマー「ナターリャ(イザベラ・スコルプコ)」を救うべく、セント・ペテルスプルグ市内を戦車で大追跡する… 装甲列車で逃げようとする「ウルモフ」を倒し、「ナターリャ」を救出した「ボンド」は彼女と共に、カリブ海へ逃れた「アレック」を追う、、、
「アレック」はコンピュータの天才「ボリス(アラン・カミング)」に命じて、冷戦時代にキューバに配置された巨大なパラボラ・アンテナを使って、ゴールデンアイを作動させようとしていた… 再び現れた「オナトップ」を倒した「ボンド」は「ナターリャ」と敵基地に潜入するが、捕らわれの身に。
「ボンド」はそこで、「アレック」の真の狙いは英国への復讐ではなく、地上の混乱に乗じて銀行から大金を引き出すことと知った… 「ボンド」は「アレック」に一対一の肉弾戦を挑み、死闘の末に倒した、、、
衛星は大気圏に突入して燃え尽き、世界の平和は守られた… 以前よりはリアリティが追求されつつも、『007』シリーズらしい荒唐無稽なシーンも残されており、バランスの良い作品だったように思いますね。
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監督:マーティン・キャンベル
製作:マイケル・G・ウィルソン
バーバラ・ブロッコリ
原案:マイケル・フランス
脚本:ジェフリー・ケイン
ブルース・フィアスティン
撮影:フィル・メヒュー
特撮:デレク・メディングス
編集:テリー・ローリングス
音楽:エリック・セラ
テーマ曲: モンティ・ノーマン
(ジェームズ・ボンドのテーマ)
主題歌:ティナ・ターナー
出演:
ピアース・ブロスナン ジェームズ・ボンド
ショーン・ビーン アレック・トレヴェリヤン
イザベラ・スコルプコ ナターリャ・シモノヴァ
ファムケ・ヤンセン ゼニア・オナトップ
ジョー・ドン・ベイカー ジャック・ウェイド
チェッキー・カリョ ドミトリ・ミシュキン
ゴットフリード・ジョン オウルモフ将軍
アラン・カミング ボリス・グリシェンコ
セレナ・ゴードン キャロライン
デスモンド・リュウェリン Q
サマンサ・ボンド ミス・マネーペニー
ジュディ・デンチ M
ミニー・ドライヴァー イリーナ
ロビー・コルトレーン ヴァレンティン・ドミトロヴィッチ・ズコフスキー
先日、BS-TBSで放映していた『007/ゴールデンアイ』を観ました。
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『007/消されたライセンス』以来、6年のブランクをおいて製作された新生「007」の第1弾。
殆どのスタッフ・キャストを一新させた意欲作で、5代目の「ジェームズ・ボンド」には、以前より噂のあった「P・ブロスナン」(TV『レミントン・スティール』)が選ばれ、監督にはTV『刑事ロニー・クレイブン』で注目を集めアクション大作『ノー・エスケイプ』で全米ヒットを飛ばした「M・キャンベル」があたった。
“ゴールデンアイ”と呼ばれる電磁波攻撃用の衛星システムをめぐって、ヨーロッパから南米へと飛び交う「ボンド」の活躍を描く。
『007/私を愛したスパイ』以降、どんどんジリ貧になっていくシリーズを憂えての判断だが、その新たな方向性は正しかったと言えるだろう。
すでに死語と化している“スパイ”を現代で大活躍させるという、そのリアリティと絵空事のバランスは申し分なく、普通の刑事や警官が大惨劇を独りで救うという作品を見馴れた分には、ヒーロー然とした主人公の持つケレン味は心地よい。
旧ソ連で展開されるオープニング、ペテルブルグの戦車チェイス、クライマックスのスペクタクル(『サンダーバード』などで天才的なミニチュア・ワークを見せた「デレク・メディングス」の遺作となった)とアクション・シーンも好調。
「ブロスナン」は線の細さを残すものの、若々しく新鮮な「ボンド」像を提供している。
女優陣では、「ボンド」に協力するロシアのコンピュータ技師に扮し最初から最後まで爆破ぜめに合う「I・スコルプコ」も悪くないものの、色情狂めいた野性味ある「F・ヤンセン」の悪女ぶりがいい。
上司「M」も女性に代わり、とにかく“新しい007”にこだわったスタッフの健闘が光る。
そして、唯一ヘンな秘密兵器ばかり造っている「Q(D・リュウェリン)」の姿に、従来のファンは嬉しくなるだろう。
「リュック・ベッソン」とのコンビでお馴染の「E・セラ」による音楽も、控え目ながら好印象を残す。
主題歌は「ティナ・ターナー」。
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スパイアクション映画『007』シリーズ映画化第17作目で「ジェームズ・ボンド」役を「ピアース・ブロスナン」が演じた初作品、、、
カーチェイスや戦車チェイス等のアクションシーンや、荒唐無稽な秘密兵器、秘密基地等が登場して、初期『007』シリーズの世界観に近い喜びが感じられる娯楽作品でした… この世界観、好きなんですよね。
米ソの冷戦時代… 巨大なダムの底にあるソ連の神経ガス工場に潜入した「ボンド(ピアース・ブロスナン)」は、施設爆破の任務を遂行する、、、
だが、途中、パートナーで親友の006こと「アレック(ショーン・ビーン)」が敵に捕まり、射殺されてしまった… 9年後、冷戦終結後の現代、モナコを訪れていた「ボンド」は、フランス海軍が誇るNATOの最新鋭機タイガー・ヘリコプターが何者かに奪われるという事件に遭遇。
犯人は、国際犯罪組織ヤヌスの美貌の女殺し屋「オナトップ(ファムケ・ヤンセン)」と、9年前に「アレック」を殺した男で、今はロシアの将軍となった「ウルモフ(ゴットフリート・ヨーン)」だった… 彼らはタイガーで北極圏にあるロシアの監視基地を奇襲し、〈ゴールデンアイ〉と呼ばれるプログラム・ディスクを奪った、、、
冷戦当時、米ソは極秘裏に、地上のあらゆる電子機器の性能を電磁波で不能にできる軍事衛星を開発しており、その引き金となるのがゴールデンアイだった… 一味は基地を衛星で破壊すると、いずこかへと姿を消した。
事態を重く見た英国諜報部第6課(MI6)の女性部長「M(ジュディ・デンチ)」は、ボンドに事件の真相を探るよう命じる… 単身、ロシアに飛んだ彼はCIA要員「ジャック(ジョー・ドン・ベイカー)」の助けを借り、地元の大物武器商人「ズコフスキー(ロビー・コルトレーン)」と接触してヤヌスに近づく、、、
だが、驚くべきことに、その首領は死んだはずの「アレック」だった… コサックの血を引く彼は密かに、彼らの民族を裏切った英国への復讐を企てていた。
「ボンド」は破壊された監視基地の生存者であるロシア人の女性プログラマー「ナターリャ(イザベラ・スコルプコ)」を救うべく、セント・ペテルスプルグ市内を戦車で大追跡する… 装甲列車で逃げようとする「ウルモフ」を倒し、「ナターリャ」を救出した「ボンド」は彼女と共に、カリブ海へ逃れた「アレック」を追う、、、
「アレック」はコンピュータの天才「ボリス(アラン・カミング)」に命じて、冷戦時代にキューバに配置された巨大なパラボラ・アンテナを使って、ゴールデンアイを作動させようとしていた… 再び現れた「オナトップ」を倒した「ボンド」は「ナターリャ」と敵基地に潜入するが、捕らわれの身に。
「ボンド」はそこで、「アレック」の真の狙いは英国への復讐ではなく、地上の混乱に乗じて銀行から大金を引き出すことと知った… 「ボンド」は「アレック」に一対一の肉弾戦を挑み、死闘の末に倒した、、、
衛星は大気圏に突入して燃え尽き、世界の平和は守られた… 以前よりはリアリティが追求されつつも、『007』シリーズらしい荒唐無稽なシーンも残されており、バランスの良い作品だったように思いますね。
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監督:マーティン・キャンベル
製作:マイケル・G・ウィルソン
バーバラ・ブロッコリ
原案:マイケル・フランス
脚本:ジェフリー・ケイン
ブルース・フィアスティン
撮影:フィル・メヒュー
特撮:デレク・メディングス
編集:テリー・ローリングス
音楽:エリック・セラ
テーマ曲: モンティ・ノーマン
(ジェームズ・ボンドのテーマ)
主題歌:ティナ・ターナー
出演:
ピアース・ブロスナン ジェームズ・ボンド
ショーン・ビーン アレック・トレヴェリヤン
イザベラ・スコルプコ ナターリャ・シモノヴァ
ファムケ・ヤンセン ゼニア・オナトップ
ジョー・ドン・ベイカー ジャック・ウェイド
チェッキー・カリョ ドミトリ・ミシュキン
ゴットフリード・ジョン オウルモフ将軍
アラン・カミング ボリス・グリシェンコ
セレナ・ゴードン キャロライン
デスモンド・リュウェリン Q
サマンサ・ボンド ミス・マネーペニー
ジュディ・デンチ M
ミニー・ドライヴァー イリーナ
ロビー・コルトレーン ヴァレンティン・ドミトロヴィッチ・ズコフスキー
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