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『新装版 はやぶさ新八御用帳 (1) 大奥の恋人』 平岩弓枝

2021年08月12日 21時41分00秒 | ■読書
「平岩弓枝」の長篇時代小説『新装版 はやぶさ新八御用帳 (1) 大奥の恋人』を読みました。


「御宿かわせみ」ミステリ傑作選新装版 御宿かわせみ (11) 二十六夜待の殺人御宿かわせみ (28) 佐助の牡丹に続き、「平岩弓枝」の作品です。

-----story-------------
如法暗夜――「お鯉」の家からの帰路、「新八郎」は辻斬りの現場に遭遇する。
殺されたのは本石町鶴丸屋の当主「清兵衛」
下手人を追う最中、今度は成子坂で首無し死体が見つかった。
二つの殺人を探索する「新八郎」は、それらの死が大奥へと結びつくことに気づくが……。
男子禁制の園に秘められたものとはなにか。
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江戸・南町奉行所の内与力「隼新八郎」が、上司の奉行「根岸肥前守」とともに、武家絡みであるために町方が介入出来ない事件の探索を行なう「はやぶさ新八御用帳」シリーズの第1作… 現代風に言うと“特別捜査官”ものですね。

 ■淀橋の殺人
 ■大奥
 ■闇の中の声
 ■鬼子母神
 ■椿
 ■お犬
 ■鷹野
 ■お志賀の方
 ■籠の鳥
 ■雛の日
 ■無 月
 ■あの男
 ■御代参
 ■春の影
 ■れんげ畑の中で
 ■心中


淀橋では日本橋の菓子屋「鶴丸屋清兵衛」が、雑司ケ谷鬼子母神では同心「船越参之助」が鮮やかな袈裟がけで斬り殺され、成子坂の首なし死体にも、その太刀筋は残されていた… さらに、御年寄「音羽」も扼殺され、一連の殺人事件を解く鍵は江戸城大奥に、、、

南町奉行根岸肥前守の懐刀「隼新八郎」が、恋人「お鯉」の協力を得て、苦心の末に解明した事件の真相は……。


大奥での女の醜い権力闘争の犠牲になった「お千世」「田宮数馬」… そして、その二人を助け出そうとして奔走した「結城長七郎」の哀しい運命が描かれた物語でしたね、、、

「お鯉」の活躍無くしては解決しなかった事件… 本作品の主役は「お鯉」でしたね。

それにしてもねー 「新八郎」「お鯉」の関係はもどかしい… 「新八郎」の妻「郁江」は幼くお嬢様育ち過ぎて、二人の関係はギクシャクしがちだし、「新八郎」は元奉公人「お鯉」に対するの気持ちに気付くのが遅過ぎで、後の祭り状態、、、

切ないなー この二人、いや三人か… この関係がどうなるか気になるシリーズですね。




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