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『コードネーム・ヴェリティ』 エリザベス・ウェイン(著),吉澤康子(翻訳)

2022年02月04日 21時41分00秒 | ■読書
アメリカ出身でイギリス在住の作家「エリザベス・ウェイン」の長篇ミステリ作品『コードネーム・ヴェリティ(原題:Code Name Verity)』を読みました。


ミステリ作品とSF作品の間を行ったり来たりしていますがここのところ、アメリカ(出身)の作家の作品が続いています。

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第二次世界大戦中、イギリス特殊作戦執行部員の女性がスパイとしてナチスの捕虜になった。
彼女は親衛隊大尉に、尋問をやめる代わりに、イギリスに関する情報を手記にするよう強制される。
その手記には、親友である女性飛行士「マディ」の戦場での日々が、まるで小説のように綴られていた。
彼女はなぜ手記を物語風に書いたのか? 
さまざまな謎が最後まで読者を翻弄する傑作ミステリ。
訳者あとがき=「吉澤康子」
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2012年(平成24年)に発表された作品で、翌年のアメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)ヤングアダルト小説部門を受賞したほか、アガサ賞、ゴールデン・カイト賞、カーネギー賞など数々の賞の最終候補になり、高く評価された作品です。


第二次世界大戦中、ナチ占領下のフランスでイギリス特殊作戦執行部員の若い女性「クイーニー」がスパイとして捕虜になった… 彼女は親衛隊大尉「フォン・リンデン」に、尋問と拷問をやめる代わりに、イギリスに関する情報を手記にするよう強制され、インクと紙、そして二週間を与えられる、、、

その手記には、親友である補助航空部隊の女性飛行士「マディ」の戦場の日々が、まるで小説のように綴られていた… 彼女はなぜ物語風の手記を書いたのか? 

さまざまな謎がちりばめられた第一部の手記… 驚愕の真実が判明する第二部の手記、、、

そして慟哭の結末。最後の最後まで読者を翻弄する圧倒的な物語!


「クイーニー」「マディ」が軍の中で知り合い、友情を育み、親友となる… そして、ナチスドイツ占領下にあるフランスへスパイとして乗りこんでいく「クイーニー」「マディ」が送り届けることになるが、ドイツ軍の対空砲火により飛行機は航行不能となり、パラシュートで降下した「クイーニー」はドイツ軍に囚われの身となり、胴体着陸をした「マディ」はレジスタンスたちに匿われながら「クイーニー」を救出しようと奔走する、、、

この展開は、第二次世界大戦を描いた戦争小説、冒険小説、二人の女性の友情を描いた物語として、じっくり読めるし、これはこれで愉しめなくないことはないんだけど… 驚愕の真実が判明するミステリを期待して読んでいたので、ちょっと拍子抜けした感じでしたね。

読了後は… あれれっ という印象でした、戦争映画にすると面白そうな感じがしますね、、、

あと、著者が小型飛行機の操縦が趣味らしいので、飛行機の操縦に関する描写はなかなかリアリティがあり愉しめました… 飛行機の操縦、憧れなんですよねー



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