"COLUMBO: Murder by the Book "
先日、BS-TBSで放映していた『刑事コロンボ/構想の死角』を観ました。
-----story-------------
単発作品、パイロット版を経て、遂に開始されたシリーズの第一弾。
「フランクリン(J・キャシディ)」と「フェリス(M・ミルナー)」は人気シリーズを持つ推理小説のコンビ作家。
だが、執筆担当の「フェリス」がシリーズを終わらせると宣言したため、渉外担当のみの「フランクリン」は「フェリス」の殺害を企む……。
「コロンボ」産みの親「R・レヴィンソン」&「W・リンク」を思わせるようなコンビ作家を題材にした「S・ボチコー」の脚本を、「スピルバーグ」が『激突!』直前に監督した傑作エピソード。
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刑事「コロンボ」シリーズの第1シーズンの第3話にあたる作品、、、
なんと、本作品は監督が若き日の「スティーブン・スピルバーグ」です… そう思って観たからかもしれませんが、構図の違いや印象的な場面づくり等、他の作品とは違う効果が出ているような気がしましたね。
「ジム・フェリス」と「ケン・フランクリン」は、コンビをくんでミステリーシリーズ『メルビル夫人』を発表し、ペストセラー作家としての地位と名声を手にいれていたが、「ジム」は、ミステリーではなくシリアスな小説を書きたいと考え、「ケン」にコンビの解消を言いだしていた… 実は『メルビル夫人』シリーズのすべての原稿は「ジム」が書いたものであり、「ケン」はインタビューや交渉、PRをやっていたに過ぎなかった、、、
「ジム」にコンビを解消されると、そのことがばれてしまい、収入源も失ってしまうことから「ケン」は「ジム」殺害を決意する… 「ケン」は「ジム」をサンディエゴの別荘に誘い出し、「ジム」がロスの職場で執筆していたように偽装した後で、別荘で殺害し、何食わぬ顔をしてロスに戻ります。
「コロンボ」は、「ケン」が「ジム」の失踪を知り急いでサンディエゴから帰ってくる際に移動時間の早い飛行機ではなくクルマを利用したこと(死体を運ぶためにクルマでの移動が必須だった)や、「ケン」が「ジム」の死体を自宅前で発見した際、非常事態にも関わらず取り乱すことなく淡々と届いた手紙(請求書)を開封しており、落ち着いて行動し過ぎていることから疑いを持ち、捜査を進めます、、、
そして、サンディエゴの別荘付近に住む雑貨屋の未亡人「リリー・ラ・サンカ」が、「ケン」の犯行に気付き恐喝したことから「ケン」は第二の殺人を犯してしまいます… 計画的で巧妙な第一の殺人と、無計画で稚拙な第二の殺人でしたが、「コロンボ」は、この違いにも注目して、一見関係のない周辺情報を探りながら捜査を進め、「ケン」を追い詰めて行きます。
「コロンボ」は「ケン」に、
「わかったことは、最初の、巧妙な犯行はあんたの発案じゃない。
2番目の間の抜けたのが自作だってね。あまりにも差が大きい」
と話し、「ジム」殺害のトリックとまったくおなじことが書かれた、「ジム」のメモを示して読みあげ、「ケン」は自白に追い込まれます。
しかし、「ケン」によると、「ジム」殺しのトリックは「ケン」の唯一のすぐれたアイデアであり、5年前に「ジム」に話したものを「ジム」がメモしていたもの… 「ケン」は、「ジム」がアイデアをメモしているのは知っていたが、他人のアイデアもメモしてのこしておくということまではまったく想定していなかった、、、
「ケン」にとってそれはアイデアの「死角」だった… この展開、なかなか面白かった、なんか初期の作品の方が面白い感じがするなぁ。
ストーリーとは直接関係ありませんが、「ケン」の愛車の縦目でツードアのメルセデスベンツは、なかなか格好良かったなぁ、、、
そして、二人の作品で「ケン」が「ラ・サンカ」にプレゼントした作品は『殺人処方箋(Prescription:Murder)』… 「コロンボ」シリーズの記念すべき第一作と同じタイトルでしたね。
-----staff/cast-------------
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:スティーヴン・ボチコー
撮影:ラッセル・L・メティ
音楽:ビリー・ゴールデンバーグ
出演:
ピーター・フォーク(コロンボ警部)
ジャック・キャシディ(ケン・フランクリン)
マーティン・ミルナー(ジム・フェリス)
ローズマリー・フォーサイス(ジョアンナ・フェリス)
バーバラ・コルビー(リリー・ラ・サンカ)
リネット・メッティー(インタビュアー)
アニトラ・フォード(ケンと一緒に観劇に来た女性)
マイク・タッカー(保険屋)
ホーク・ハウエル(ラサンカの店内で記者の応対をする警官)
先日、BS-TBSで放映していた『刑事コロンボ/構想の死角』を観ました。
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単発作品、パイロット版を経て、遂に開始されたシリーズの第一弾。
「フランクリン(J・キャシディ)」と「フェリス(M・ミルナー)」は人気シリーズを持つ推理小説のコンビ作家。
だが、執筆担当の「フェリス」がシリーズを終わらせると宣言したため、渉外担当のみの「フランクリン」は「フェリス」の殺害を企む……。
「コロンボ」産みの親「R・レヴィンソン」&「W・リンク」を思わせるようなコンビ作家を題材にした「S・ボチコー」の脚本を、「スピルバーグ」が『激突!』直前に監督した傑作エピソード。
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刑事「コロンボ」シリーズの第1シーズンの第3話にあたる作品、、、
なんと、本作品は監督が若き日の「スティーブン・スピルバーグ」です… そう思って観たからかもしれませんが、構図の違いや印象的な場面づくり等、他の作品とは違う効果が出ているような気がしましたね。
「ジム・フェリス」と「ケン・フランクリン」は、コンビをくんでミステリーシリーズ『メルビル夫人』を発表し、ペストセラー作家としての地位と名声を手にいれていたが、「ジム」は、ミステリーではなくシリアスな小説を書きたいと考え、「ケン」にコンビの解消を言いだしていた… 実は『メルビル夫人』シリーズのすべての原稿は「ジム」が書いたものであり、「ケン」はインタビューや交渉、PRをやっていたに過ぎなかった、、、
「ジム」にコンビを解消されると、そのことがばれてしまい、収入源も失ってしまうことから「ケン」は「ジム」殺害を決意する… 「ケン」は「ジム」をサンディエゴの別荘に誘い出し、「ジム」がロスの職場で執筆していたように偽装した後で、別荘で殺害し、何食わぬ顔をしてロスに戻ります。
「コロンボ」は、「ケン」が「ジム」の失踪を知り急いでサンディエゴから帰ってくる際に移動時間の早い飛行機ではなくクルマを利用したこと(死体を運ぶためにクルマでの移動が必須だった)や、「ケン」が「ジム」の死体を自宅前で発見した際、非常事態にも関わらず取り乱すことなく淡々と届いた手紙(請求書)を開封しており、落ち着いて行動し過ぎていることから疑いを持ち、捜査を進めます、、、
そして、サンディエゴの別荘付近に住む雑貨屋の未亡人「リリー・ラ・サンカ」が、「ケン」の犯行に気付き恐喝したことから「ケン」は第二の殺人を犯してしまいます… 計画的で巧妙な第一の殺人と、無計画で稚拙な第二の殺人でしたが、「コロンボ」は、この違いにも注目して、一見関係のない周辺情報を探りながら捜査を進め、「ケン」を追い詰めて行きます。
「コロンボ」は「ケン」に、
「わかったことは、最初の、巧妙な犯行はあんたの発案じゃない。
2番目の間の抜けたのが自作だってね。あまりにも差が大きい」
と話し、「ジム」殺害のトリックとまったくおなじことが書かれた、「ジム」のメモを示して読みあげ、「ケン」は自白に追い込まれます。
しかし、「ケン」によると、「ジム」殺しのトリックは「ケン」の唯一のすぐれたアイデアであり、5年前に「ジム」に話したものを「ジム」がメモしていたもの… 「ケン」は、「ジム」がアイデアをメモしているのは知っていたが、他人のアイデアもメモしてのこしておくということまではまったく想定していなかった、、、
「ケン」にとってそれはアイデアの「死角」だった… この展開、なかなか面白かった、なんか初期の作品の方が面白い感じがするなぁ。
ストーリーとは直接関係ありませんが、「ケン」の愛車の縦目でツードアのメルセデスベンツは、なかなか格好良かったなぁ、、、
そして、二人の作品で「ケン」が「ラ・サンカ」にプレゼントした作品は『殺人処方箋(Prescription:Murder)』… 「コロンボ」シリーズの記念すべき第一作と同じタイトルでしたね。
-----staff/cast-------------
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:スティーヴン・ボチコー
撮影:ラッセル・L・メティ
音楽:ビリー・ゴールデンバーグ
出演:
ピーター・フォーク(コロンボ警部)
ジャック・キャシディ(ケン・フランクリン)
マーティン・ミルナー(ジム・フェリス)
ローズマリー・フォーサイス(ジョアンナ・フェリス)
バーバラ・コルビー(リリー・ラ・サンカ)
リネット・メッティー(インタビュアー)
アニトラ・フォード(ケンと一緒に観劇に来た女性)
マイク・タッカー(保険屋)
ホーク・ハウエル(ラサンカの店内で記者の応対をする警官)
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