Winning Ticket for All Vol.2

レース展望と回顧、馬券術について

20250310(月) スプリングSの展望

2025-03-10 | 展望
 まずは昨日の反省ですが、弥生賞はファウストラーゼンが押し切りました。前走のホープフルS③着と同じく、向こう正面でハナを奪って粘り込むという走法が見事に嵌まりましたが、こういうのは先行逃げ切りとは言わないし、何と呼べばいいんですかね(競馬ラボには「まくりの魔術師」という記事がありますが)。途中で上がっていくと最後の直線で脚が上がってしまうパターンが多いですが、この馬はなかなかの根性というか、持久力が半端でない感じです。父のモズアスコットは短距離志向の馬でしたが、Sadler's WellsーGalileoーFrankelと続くノーザンダンサーの血脈が開花した感じです。これは次の皐月賞よりも菊花賞の方がおもしろいかも知れません。
 さて、馬券の方は、枠連258枠が強勢と読んだところまではよかったのですが、5枠(アロヒアリイかファウストラーゼン)でなく、2枠のナグルファルを中軸にしてしまってダメでした。結果は以下のとおりです。
*〇数字は単勝人気順、□数字は枠人気順= はウラ人気、◎〇▲△の左は当日の朝(あるいはライヴ)予想、右は週中の予想、数字は追い切り評価の平均値: は最上位、(* )はサンプル数不足の参考値
 
 中山11R 弥生賞 GⅡ 
1着 ファウストラーゼン ⑦4⃣  △  △  3.8
2着 ヴィンセンシオ   ②2⃣  △  △  4.4
3着 アロヒアリイ    ⑤4⃣  △  △  (*4.6)
*ライブ予想◎ナグルファル12着/週中予想◎クラウディアイは11着 
 
 それでも朝予想した阪神10Rが的中だったので、大負けしないで済みました。
 で、今日は皐月賞トライアルの第二弾、スプリングSを検討してみます。札幌のデビュー戦をレコード勝ちしたキングスコールが8ヶ月ぶりのレースを迎えます。どんな大器なのか楽しみです。持ち時計や過去10年の傾向などを見てみます。
 
 
1)持ち時計上位
 去年このレースを勝ったシックスペンスの時計は、1分49秒4(上がり33.3)で、2着に0.6差の圧勝でした。時節柄、雨で馬場が重くなる傾向がありますが、過去のレースから良馬場なら1分48秒台は出そうですし、上がりも34秒台はほしいところです。このあたりを基準に各馬の持ち時計を見てみます〇数字は単勝人気順)。
 
 <1800>
 ピコチャンブラック 10/19東京 アイビーS  ①2着 1分46秒0 33.9
 キングスコール   07/21札幌 新馬     ②1着 1分47秒8 34.8
 フクノブルーレイク 10/05東京 未勝利    ④3着 1分49秒2 34.0
 
 <1600>
 レーヴブリリアント 11/24東京 ベゴニア賞  ③4着 1分33秒8 34.3
 <2000>
 スワローシチー   12/15中山 未勝利    ③1着 1分59秒7 34.8
 
 参考までに去年(2024年)の上位3頭の前走は以下のとおりです。
1⃣シックスペンス   12/17中山 ひいらぎ賞  ②1着 1分35秒5 34.9 
2⃣アレグロブリランテ 01/21中山 若竹賞    ⑨2着 1分52秒3 37.7  
3⃣ルカランフィースト 01/21中山 若竹賞    ④1着 1分52秒1 36.9 
 
 一番時計はピコチャンブラックですが、ホープフルS③人気13着から巻き返せるのかどうか。キングスコールも素質はピカイチですが、新馬勝ち2戦目の長休明けがどうか。しかし、他馬にこれといった存在も見当たらず、時計的には両馬の争いと見るのが妥当と思います。これに割って入る伏兵を探り当てられるかどうかがポイントでしょう。
 
2)前走(ステップ)とレース間隔
※( )内は今回該当する馬で、〇数字は単勝人気順
 〇ホープフルS 3ピコチャンブラック③13着
 共同通信杯  3頭(※該当なし 
 〇若竹賞    3頭(※該当なし
 〇フリージア賞 3頭フクノブルーレイク③3着
 〇朝日杯FS  2頭(※該当なし 
 〇ひいらぎ賞  2頭(※該当なし
 〇水仙賞    2頭スワローシチー⑤8着
 〇あすなろ賞  2頭ニホンピロデヴィン⑦2着
 〇1勝クラス  2頭ローレルオーブ⑯13着
 
 前走との間隔で比較的多いのは中3・4週中3ヶ月ですが、全体的に散っていてあまり特徴的な印象はありません。一応、ジェットマグナムニホンピロデヴィンマテンロウバローズが該当します(はいません)。半年以上という異例のローテで臨むキングスコールはどうでしょうか。
  
3)血統
 昨日勝ったファウストラーゼンの父系がノーザンダンサー系(ND)だったように、距離が200短くなっても、意外にこの血脈の馬が活躍する感じです。雨でも降れば、いっそうこの傾向が強まるのではないかと思います。今回のメンバーでNDの血脈をもつのは、以下の4頭です。
 ※サンデー系=  、ノーザンダンサー系=  ミスプロ系=  、 
 ナスルーラ系=  、ロベルト系=  
 
キングスコール   :父ドゥラメンテ(キングカメハメハ)/母父Frankel(Sadler's Wells系)
スナークピカソ   :父アジアエクスプレス(Storm Bird系)/母父ディープインパクト(サンデーサイレンス)
スワローシチー   :父ミッキースワロー(トーセンホマレボシ)/母父French Deputy(Vice Regent系)
ダノンセンチュリー :父フィエールマン(ディープインパクト)/母父Lope de Vega(Storm Bird系)
 
4)JRAホームページのデータ分析
 JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
 
 ① キャリアは2~5戦、特に2・3戦
  :過去5年ではキャリア1戦0・0・0・2、同2戦3・1・1・3
 ② 1枠と8枠が好走:複勝率=1枠41.7%、8枠30% 
 ③ 前走1勝クラスの馬を積極的に
  :複勝率=前走op23.2%、同1勝クラス32.0%
 ④ 極端な下位人気馬は望み薄
  :単勝オッズ10倍未満、前走4着以内など条件の合う馬が浮上
 
 データ的にはキングスコールとダノンセンチュリーは苦戦を強いられそうで、ニホンピロデヴィンフクノブルーレイクマテンロウバローズあたりの方が傾向に合致します。
 
5)結 論  
 調教具合も確かめないといけませんが、傾向的には人気になってもキングスコールの主軸はちょっと危険なのかも知れません。となるとピコチャンブラックですが、JRAの分析に倣えば、前走1勝クラスが好走するようなので、フクノブルーレイクはおもしろい存在だと思います。父のウインブライトはこのレースを勝っていて、距離1800は得意中の得意だったことを思い出します。親子制覇というには、ややジリっぽいので、勝ち抜くまではどうかと思いますが、3着以内ならありそうです。今日の段階では、この馬を「対抗」にしておきます。相手はキングスコールよりもまずはピコチャンブラックで、以下、ジェットマグナムマテンロウバローズあたりまででしょう。それほどレベルの高いメンバーとは思えないので、データに反して、キングスコールが押し切るかもしれません。
 ということで、
 
 ピコチャンブラック 〇フクノブルーレイク ▲キングスコール △ジェットマグナム……
で、まとめておきます。
 
 本日もお読みいただきありがとうございました。寒暖差が大きいですが、今週もがんばっていきましょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする