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レース展望と回顧、馬券術について

10/16(月) GⅠ菊花賞の展望

2023-10-16 | 予想

 昨日の秋華賞はリバティアイランドが勝って、史上7頭目の牝馬三冠を達成しました。単勝1.2倍の圧倒的支持のもと、鞍上の川田くんも負けられない一心だったと思います。オークスほどの圧勝劇にはなりませんでしたが、この世代の牝馬GⅠはすべて獲ったわけで、阪神JFを含む「四冠」は、アパパネ以来2頭目の快挙です。

【秋華賞】リバティアイランド史上7頭目の牝馬3冠!過去6頭の“その後”は…― スポニチ Sponichi Annex ギャンブル

 予想の方は、朝の段階で(準)中心視したヒップホップソウルが先行勢に加われず、後方にひっついたまま四角で脱落してしまい、個人的な興味というか焦点はリバティがどこで抜け出すかだけになりましたが、直線で早々に先頭に立っての完勝でした。最後にマスクトディーヴァが、前走ローズSと同様の鋭い脚で猛然と突っ込んで来て、ひやりとしましたが(朝は「前走ピークと見て切ります」などとまったく失礼なことを書いてしまいました)、そこはやはり休み明けで馬体重も10㌔増えていたのが微妙に影響していたでしょう。陣営の話では、次はJCに向かうようです。メンバー次第ですが、3歳牝馬として勝利すれば、あのアーモンドアイ以来となりますので、これは「名牝」中の「名牝」ということになります。史上まれな強い牝馬が現れたと思います。その他では、ハーパーもオークス以来でしたが、3着と実力の程を見せました。この中で何頭が11月のエリザベス女王杯に向かうのかわかりませんが、今年も3歳世代が上位を賑わせるのは、たぶん間違いないのでは、と思います。

 さて、今度の日曜はいよいよ3歳牡馬のクラシック・レース、菊花賞です。週明けですので、過去10年のレース・データをもとに、ねらい馬を検討してみたいと思います。秋華賞と同様、昨年・一昨年が阪神開催でしたので、この2年は「例外」と見て、京都競馬場で施行された2011~2020年の10年間で、3着以内に入った延べ30頭の傾向を見てみることにします。

菊花賞【2023年10月22日京都11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)

菊花賞【2023年10月22日京都11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)

 

1)前走(ステップ)※( )内は今回の該当馬、〇数字は人気順

 〇神戸新聞杯     17頭 (サトノグランツ③1着 サヴォーナ⑩2着 ファントムシーフ②3着 

                  ハーツコンチェルト①5着 ショウナンバシット⑧7着 マイネルラウレア⑥8着

                  シーズンリッチ⑦10着 ナイトインロンドン⑤11着

 セントライト記念    6頭 (ソールオリエンス①2着 ウインオーディン⑩6着)

 阿賀野川S       2頭 (リビアングラス②1着

 

2)トライアルの時計比較

 ◇神戸新聞杯 (*2020~22年は中京2200mなので比較から除外します)※Rはレコード

  今年  サトノグランツ   ③1着 2分23秒5 (33.1)⇒菊花賞 ? 

  2019 ヴェロックス    ②2着  2分27秒3 (32.5)⇒菊花賞①3着

      ワールドプレミア  ③3着  2分27秒5 (32.3)⇒菊花賞③1着     

  2018 エタリオウ     ③2着  2分25秒7 (33.9)⇒菊花賞②2着

  2017 キセキ       ②2着  2分24秒9 (33.9)⇒菊花賞①1着

      ダンビュライト   ④4着  2分25秒2 (35.0)⇒菊花賞④5着)

 ◇セントライト記念

  今年  ソールオリエンス  ①2着  2分11秒7 (34.0)⇒菊花賞 ? 

  2022 ガイアフォース   ③1着  2分11秒8 (34.7)⇒菊花賞①8着

      アスクビクターモア ①2着  2分11秒8 (35.0)⇒菊花賞②1着

  2021 アサマノイタズラ  ⑨1着  2分12秒3 (34.6)⇒菊花賞⑤9着

      オーソクレース   ⑤3着  2分12秒7 (35.3)⇒菊花賞③2着

      タイトルホルダー  ①13着   2分13秒6 (34.7)⇒菊花賞④1着

  2020 バビット      ④1着  2分15秒0 (37.0)⇒菊花賞③10着

      サトノフラッグ   ①2着  2分15秒3 (36.5)⇒菊花賞⑤3着

 今年のトライアルは、両レースとも時計的には十分菊花賞を獲れる水準だと思います。セントライト記念1着のレーベンスティールは今回出走しませんが、2着のソールオリエンスはあくまで菊へのステップで、負けはしましたが、昨年の菊花賞馬の勝ち時計を上回りましたので、上々ではないかと思います。神戸新聞杯組も今回多数出てきますが、5着のハーツコンチェルトまでコンマ1秒差ですからほとんど差がないと考えてよいのでは。

 

3)血統

 一昔前はダンズインザダーク産駒が連戦連勝という時代もありました。長距離戦だけにステイヤーの血脈は重要ですが、過去10年では、父系ディープインパクト(サンデー系)が圧倒的です。特に、サトノダイヤモンドとキズナは菊花賞を勝っていますので、両産駒には注意しておきたいところです。

 ◆父ディープインパクト系

 サトノグランツ(父サトノダイヤモンド

 ・サヴォーナ(父キズナ

 ・ショウナンバシット(父シルバーステート)

 ・ナイトインロンドン(父グレーターロンドン)

 リビアングラス(父キズナ

 

4)JRAホームページのデータ分析:距離実績に注目

 JRAのデータ分析では、過去4年の優勝馬4頭に共通する条件として次の4点が強調されています。データ分析:菊花賞 今週の注目レース JRA

 ①4月以降のJRAのGⅠ・GⅡにおいて3着以内

 ②通算出走数が8戦以下

 ③前走との間隔が中4週以内

 ④前走の距離が2000メートル超2500メートル未満

これらを満たすのは、サトノグランツソールオリエンスハーツコンチェルトファントムシーフの4頭です。トライアルなしに直行してきたダービー馬のタスティエーラは、データ的にはやや苦しい感じです。

 

5)宮田式バイオリズム

 最後に、宮田式バイオリズムがの馬を挙げておきます。

 ・ウインオーディン    1・2・0・4

 ・サトノグランツ     4・1・0・2

 ・ソールオリエンス    3・2・0・0

 ・タスティエーラ     3・1・0・1

 ・トップナイフ      2・4・1・4

 ・ノッキングポイント   3・1・0・3

 ・ハーツコンチェルト   1・1・2・3

 ・ファントムシーフ    3・0・2・2

 ・マイネルラウレア    2・0・0・3

 ・リビアングラス     3・0・1・1

 

 初めての関西遠征に若干の不安がありますが、皐月賞馬ソールオリエンス中心でいいのではと思います。同馬と神戸新聞杯の上位組の対決と見るのが妥当でしょう。これにタスティエーラがどこまで絡めるか。その他、GⅡ札幌記念を勝ったトップナイフや、GⅢ新潟記念を勝ったノッキングポイント、4連勝中のドゥレッツァ、阿賀野川Sを勝ったリビアングラスなどがいますが、勝つまではどうかという感じです。全体として、昨日の秋華賞につづいて、このレースも本命サイドで決まる公算が高く、馬券は何か1点買って、テレビ観戦するのがいいと思います。

 明日は、菊の前日の土曜、東京で行われる富士Sを検討してみます。ステラヴェローチェが復帰戦を迎えますが、マイル戦でどこまで頑張れるか。天気が悪くなって道悪にでもなればイチオシですが、どうでしょう。

 ということで、本日もお読みいただきありがとうございました。週明けの今朝は快晴で、明るい日差しに何となく元気が出てきます。今週もがんばっていきましょう。


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