昨日の札幌キーンランドCは②人気サトノーレーヴの完勝で、①人気のナムラクレアが5着に沈んだので、高配当になりました。JRAのデータ分析どおり、内めの枠から勝ち馬なしの「傾向」が見事にはまってしまって、これは単なるジンクスと見てよいものか。ナムラクレアに今春までの勢いがないとすると、この秋のスプリントGⅠはちょっと混戦模様です。私的には、ナムラクレアは中山の急坂があまり得意ではないので、次走では、たとえば乗り役が外国人に替わるとか、何か「環境変化」がないと、悲願のGⅠ獲りは厳しいかも知れません(浜中くんに勝ってもらいたいのはやまやまですけど)。
他方、新潟2歳Sの方は、①人気のコートアリシアンを叩き合いの末に抑え込んだ⑥人気のトータルクラリティが勝ちました。ただし、勝ち時計は1分33秒台が出ませんでしたし、上がり脚を見ても去年のアスコリピチェーノやセリフォスの域には達していない印象で、GⅠ戦線に直結するレースではなかったかも知れません。
馬券の方は両方とも獲れましので、まずまず満足しています。ここに来てようやく馬券運も上がってきたので、この調子で夏競馬を締めくくりたいところです。今日は土曜札幌の2歳重賞、札幌2歳Sを検討してみます。ここをステップにGⅠ戦で活躍する馬がけっこう出ているので楽しみです。早速、過去10年の3着以内馬のデータをもとに、有力馬の目星をつけてみたいと思います。
1)持ち時計
2020年のソダシの勝ち時計1分48秒2は抜群に速かったですが、稍重で施行の年もあるので、例年の勝ち時計は1分50秒台です。良馬場の場合、過去10年間の平均勝ち時計は、全体で1分49秒8、上がり脚の平均で36.2秒ですが、天気予報によれば、今週の札幌は雨続きで、土曜は稍重か重馬場のレースになりそうなので、今年も1分50秒台の決着になるかも知れません。
今回の出走メンバーの持ち時計上位は以下のとおりです(〇数字は人気順)。
・キングスコール 07/21札幌 新馬 ②1着 1分47秒8 34.8
・ニシノタンギー 06/30福島 未勝利 ④1着 1分48秒2 35.6
・アスクシュタイン 08/11札幌 コスモス賞 ②1着 1分49秒2 35.0
・マテンロウサン 08/11札幌 新馬 ②1着 1分49秒3 35.2
・マイユニバース 08/10札幌 未勝利 ③2着 1分49秒5 34.9
・モンドデラモーレ 06/22東京 新馬 ⑦1着 1分49秒7 33.5 稍 ・ホウオウガイア 07/14福島 新馬 ②1着 1分50秒4 35.6
・ファイアンクランツ 07/28札幌 新馬 ③1着 1分50秒5 34.8 重
参考までに2023年の上位3頭の前走も見ておきます。
1⃣セットアップ 08/19札幌 未勝利 ①1着 1分48秒5 35.6
2⃣パワーホール 07/30札幌 新馬 ⑥1着 1分51秒6 34.5
3⃣ギャンブルルーム 06/25阪神 新馬 ④1着 1分48秒8 33.7
新馬レコードを出したキングスコールの時計が秀逸です。負かした相手の2・3着が次走で勝ち上がっているところからも、相当な大器かも知れません。あとは、2連勝中のアスクシュタインと、稍重の東京コースで上がり33秒台を出しているモンドデラモーレがかなり能力が高そうです。
2)前走(ステップ)とレース間隔
22/30頭(73%)が中5週以内です。新馬勝ちするか、コスモス賞かクローバー賞で上位に入着して臨戦するのが理想的ですが、去年のセットアップのように持ち時計があれば未勝利勝ちの馬にも十分チャンスはあります。
3)血統
洋芝で重となったら、ノーザンダンサー系の台頭でしょう。該当馬は7頭です。
※サンデー系= 、ノーザンダンサー系= 、ミスプロ系= 、
ナスルーラ系= 、ロベルト系=
・アルマヴェローチェ:父ハービンジャー(Danzig系)/母父ダイワメジャー(サンデーサイレンス)
・マテンロウサン :父Into Mischief(Storm Bird系)/母父ダイワメジャー(サンデーサイレンス)
・アスクシュタイン :父ドゥラメンテ(キングカメハメハ)/母父Bellamy Road(Danzig系)
・キングスコール :父ドゥラメンテ(キングカメハメハ)/母父Frankel(Sadler's Wells系)
・ニシノタンギー :父サトノアラジン(ディープインパクト)/母父Galileo(Sadler's Wells系)
・ホウオウガイア :父シルバーステート(ディープインパクト)/母父フレンチデピュティ(Vice Regent系)
4)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
① 新馬勝ちとop特別組連対馬が好走
② 東京デビュー組が高連対率:過去10年札幌デビュー馬は勝てていない
③ 未勝利勝ちから臨む馬は新馬戦2着が必要
④ 前走と同じ騎手が騎乗した馬が優勢
:乗り替わりは勝てていないが、④人気以内の前走札幌は軽視禁物
条件的に浮上するのはアスクシュタイン、ショウナンマクベス、バセリーナ、マジックサンズ、モンドデラモーレで、札幌デビューのキングスコールは漏れてしまいますが、はたしてどうなるか。
5)結 論
JRAのデータ分析を気にしなければ、文句なく新馬レコード勝ちのキングスコール中心でいいと思うのですが、札幌記念のプログノーシス、キーンランドCのナムラクレアと、「ジンクス」にはまって馬券圏外に消える実力馬が続いているので、ここは新馬・コスモス賞を連勝しているアスクシュタインをとる方がいいのかなあとちょっと迷います(確かに前走opコスモス賞は圧勝劇でしたが、少頭数でメンバーに恵まれた感じもするので、あまり評価するのもどうかなと思います)。あとは、東京で新馬勝ちしたモンドデラモーレもいますが、現状では三番手以下の評価が妥当でしょう。その他では、福島の新馬戦で完勝した牝馬のホウオウガイアも見どころがあります。以上、4頭が主力とみます。過去10年で札幌デビュー馬は勝っていないという点が引っかかりますが、走りを見ると、キングスコールが3着以下に敗れる感じはしないので、今のところはこの馬を主軸と見ています。ということで、
◎キングスコール 〇アスクシュタイン ▲ホウオウガイア △モンドデラモーレ……
でまとめておくことにします。
今週は台風の進路が気になります。西日本の方が心配ですが、関東も影響は避けられないでしょう。大きな被害にならないことを祈るしかありません。本日もお読みいただきありがとうございました。今週も暑いですが、がんばっていきましょう。
<追記>
そういえば、昨日こんなこともあったので、リンクを付けておきます。
藤田さん、がんばれ!
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