今日は夏の2歳重賞の最終戦、小倉2歳Sを検討してみます。今年は舞台が小倉ではなく中京ですんで、過去のデータがどこまで有効なのか、ちょっとわかりませんが、中京1200の適性込みで考えてみようと思います。以下、過去10年の3着以内馬の傾向です。
1)持ち時計
良馬場の過去10年間の平均勝ち時計は、全体で1分08秒4、上がり脚で34.48秒です。歴代では、2021年にナムラクレアが出した1分7秒9が抜けて速い時計で、このレベルの持ち時計があればG級でしょう。日曜は台風10号の影響が残る可能性もありますが、だいたいこのあたりを基準タイム(合格ライン)と考えて、出走メンバーの持ち時計上位を並べてみます(〇数字は人気順)。
・レイピア 06/29小倉 未勝利 ①1着 1分08秒2 34.8
・エコロジーク 08/17新潟 新馬 ①1着 1分08秒9 34.6
・エイシンワンド 08/10中京 新馬 ①1着 1分09秒2 33.5
・タマモティーカップ 07/06小倉 新馬 ②1着 1分09秒2 34.6
・エンドレスサマー 07/13函館 函館2歳S ②3着 1分09秒4 35.1(34.6)
・クラスペディア 08/10中京 新馬 ⑨2着 1分09秒4 33.9
※エイシンワンドとクラスペディアの時計は同一レースでのもの。
エンドレスサマーの( )数字は6月の函館・新馬戦を同一時計で勝った際の上がり時計。
参考までに2023年の上位3頭の前走も見ておきます。
1⃣アスクワンタイム 07/15中京 未勝利 ①1着 1分09秒3 35.0 稍
2⃣ミルテンベルク 06/11阪神 新馬 ①1着 1分10秒4 35.1 稍
3⃣キャンシーエンゼル 07/15中京 新馬 ①1着 1分08秒7 34.1
レイピアの時計が合格ラインを超えています。あとは新馬戦の上がり脚が優秀なエイシンワンドと函館2歳Sで3着のエンドレスサマーあたりが上位評価できそうです。
2)前走(ステップ)とレース間隔
25/30頭(83%)が中6週以内です。持ち時計1位のレイピアは中8週ですから、この点ではややマイナスです。
3)血統
中京芝1200としてはビッグアーサー産駒とディープインパクト系が適合的ですが、馬場が渋るとミスプロ系やノーザンダンサー系が台頭してくるかもしれません。無難なところでディープ系の2頭だけ挙げておきます。
※サンデー系= 、ノーザンダンサー系= 、ミスプロ系= 、
ナスルーラ系= 、ロベルト系=
・エイヨーアメジスト:父アレスバローズ(ディープインパクト)/母父タートルボウル(Night Shift系)
・エンドレスサマー :父アルアイン(ディープインパクト)/母父Zamindar(Gone West)
4)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
① 前走1着で2着に0.6秒以上の差をつけた馬
② キャリアは2戦以内
③ 内枠(1・2枠)の勝率高く、外枠(7・8枠)の複勝率低い
④ 末脚のいい馬要チェック
条件的に浮上するのはエコロジーク、エンドレスサマーですが、上がり脚がやや物足らない感じもします。あとは、枠番で外に入らないことでしょうか。
5)結 論
実績を買うならエンドレスサマーの主軸が最も妥当でしょう。前走の函館2歳Sは勝てませんでしたが、世代上位の能力を十分示したと思います。その他、持ち時計を信頼するならレイピアでしょうが、先行馬が小倉から中京に舞台が替わって同じく逃げ切れるかどうか。むしろ、中京を経験しているエイシンワンドの方が二番手から抜け出せる分、有利かもしれません。前走の新馬戦では3着以下をけっこう離しました。同レース2着で今回出て来るクラスペディアともども直線で抜けてくる感じがします。あとは新潟・新馬戦を逃げて楽勝したエコロジークも能力は高そうですし、タマモティーカップ、ベルビースタローン、ジャスパーディビネあたりにも不気味さがあります。おそらく勝ち馬は人気上位の中の一頭でしょうけれど、先行・逃げで勝ってきた馬がわりと多いので、2着以下には前潰れに乗じて後ろから伏兵が突っ込んでくる余地があると見ています。ということで、
◎エイシンワンド 〇エコロジーク ▲エンドレスサマー △クラスペディア……
でまとめておくことにします。
台風から離れている東海や関東でも大雨が続きます。大きな被害が出ないといいのですが。本日もお読みいただきありがとうございました。
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