くまもとよかとこ案内人の会

熊本観光ボランティアガイドの会です。主に熊本城や熊本市内をご案内いたします。

飯田丸の石垣と桜のコラボ、そして二様の石垣

2017年02月18日 | 熊本城 

おはようございます。

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昨日は竹之丸から石垣や飯田丸五階櫓を楽しみました。

熊本城の下段にある竹之丸を行ったり来たりして石垣や櫓、天守を見るのが好きでした。そして満足すると天守に向かって上がっていきますが、すんなり天守まで行かないんですよねー(笑)

 

竹之丸から石垣越しに天守閣を。これは熊本城ならでは!!!

竹之丸というのは熊本城の下段に位置し、長塀の内側にある曲輪です。ここに以前は白川が流れていたんですよ。この話しを熊本の人にすると皆さん驚かれ・・・。

今日はここから一気に二様の石垣まで上がります。

 

飯田丸の要人櫓跡の桜、そして石垣は飯田丸の南東の石垣。

この石垣は富田紘一先生によると、熊本城Ⅱ期のもので慶長5年(1600年)頃に積み上げられたものです。だから隅石が算木積みになっていません。同じ大きさの石を積んでいます。この隅石と桜とのコラボ好きでした。

 

これも飯田丸の石垣と桜のコラボです。

石垣に映る桜の影が、この時期ならではデザインとなり、いつも無心になって眺めていました。

 

桜を石垣の下から見る。これって熊本城では当たり前でした。 竹之丸から桜をひとつひとつ楽しみ、天守まで上がっていく。そしてまた降りてくる。これが桜の季節の日常だったのに・・・。

 

この光景は加藤清正公も細川家の歴代藩主も見ていません。今の世だから楽しめる光景でした。だから、空に向かって、清正公や細川家のお殿様に『空の上から見ていますか?』と尋ねたりしたことも・・・。そんな日がまた来てほしいな。

 

ここは連続虎口がいよいよ終わりに近づくところです。 

でも、桜の季節は虎口よりも桜と石垣のコラボを楽しんでいました。ここまで竹之丸から一気に上がってくると結構ハードです。そんなときにチラッと見える桜は癒してくれます。この構図も大好きでした。

 

 

階段を登りきると二様の石垣と天守閣が。

ここは四季折々の景色が楽しめるスポットです。

 

多種多様の石垣が存在する金沢城は『石垣の博物館』と呼ばれていますが、熊本城も築城年代の石垣がたくさんあり見ごたえがあります。その代表がこの二様の石垣です。

手前の石垣が加藤清正公時代のもので、隅石は同じような大きさのものを使っています。裾部は大きく広がっています。

奥の石垣は細川忠利公時代のもので、隅石は直方体の石の長辺と短辺を交互に組み合わせる算木積みで急な角度を出しています。

 

 

 

くまもとよかとこ案内人の会は、

熊本城を中心に熊本市のよかとこ!(良い所)をご案内しています。

熊本城下『城彩苑』に平日3名、土日祝日4名が待機しています。赤いジャンバー(ポロシャツ)のユニフォームが目印です。

無料で熊本城を1時間位ご案内致します。
お一人様でも、グループ(7~8名)でもご利用いただけます。どうぞご利用下さい。

城彩苑案内所常駐ボランティアガイド
受付時間 9時~15時



熊本市内のご希望場所へのご案内は事前のご予約をお願いいたします。
ガイド料は無料ですが、交通費としてガイド1名に付き2,000円お願いしております。 

 

観光ボランティアガイド 『くまもとよかとこ案内人の会』
http://www.k-yokatoko.com/

熊本市中央区二の丸1番1-3 
   桜の馬場 城彩苑 総合観光案内所内
電話 096-356-2333


飯田丸五階櫓に向かう

2017年02月17日 | 熊本城 

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熊本地震前の熊本城を散策中の当ブログです。今日も美しき熊本城をお楽しみください。

昨日、櫓群コースに行こうか、石垣コースに行こうか迷いました(笑)

そして、私が向かったのは・・・。

写真奥に見える飯田丸五階櫓に行くことに。とは言っても飯田丸五階櫓に入るのではありません。

まずはこの眺めをじっくりご覧ください。なかなかいいでしょ!

往時は手前の石垣の隅には櫓があり、その横は塀で囲まれていました。だから飯田丸五階櫓がどこまで見えたかわかりませんが・・・。

 

 

この先に連続虎口があるんですが、ここからじっくり見る人はなかなか居なくて、いつもここからの眺めは独り占めしています。 

 

 

ここも当然ですが、一直線にはなっていません。わざとずらしてあります。この造りゾクゾクするんですよ。

こちらから見るのもいいんですが、飯田丸五階櫓のほうから見るのもいいですよ。 

 

 

ここが有名な連続虎口です。 ブラタモリでタモリさんもここから天守に向かいました。

石垣の何重もの重なり越しに見える天守閣。これは熊本城の自慢です。

 

 

ほんの少し西にずれるだけで、石垣の見え方も変わります。こういうところが熊本城のすごいところです。 

 

 

桜がきれいですが、往時はここにも櫓がありました。

 

 

 

飯田丸五階櫓は熊本城の中段 飯田丸の南西隅に建てられ、南西方面の防衛の要でした。 

現在の建物は平成17年(2005年)に復元されました。 熊本地震で石垣の一部が崩落し、角石一本で櫓を支えました。現在は緑の鉄骨で櫓を支えています。

 

 

 

熊本城城内に残る唯一の水堀。水面に映る飯田丸五階櫓の美しさにいつもうっとりしていました。

今はここも規制線が張られているので、この角度からは見ることができません(T_T)

飯田丸五階櫓の頑張り、踏ん張りに地震後大きな力をもらいました。飯田丸五階櫓が元に戻るまで、私も頑張ります。 

 

 

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須戸口門から熊本城城内に入るとどっちに行こうか迷う

2017年02月16日 | 熊本城 

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昨日は厩橋にある須戸口門から城内に入りました。とはいってもほんのちょっとだけ。今日は先に進みましょう。 

私はいつもここまで行くと立ち止まりました。ここの石垣好きなんですよ。

須戸口門の虎口をやっと抜けたと思ったら、今度は横矢掛かりです。強すぎます、熊本城は。 

 

 

 

死角なしのこの構造。最高です。

上の櫓は田子櫓です。その向こうには硫黄櫓がありました。

富田紘一先生の研究によると、手前の石垣は慶長6年(1601年)8月から慶長12年(1607年)に構築されたものです。奥の石垣はその前の慶長6年前半のものです。慶長6年前半に構築された石垣はここだけです。そういう意味でもここは貴重な場所です。

熊本地震でここらへんの石垣は特に被害がなかったようで ホッとしています。

 

 

田子櫓の石垣も高いです。14~15メートルあります。

 

 

この階段を登ると櫓群コースです。でも、ここの先の石垣も見ごたえがあります。

 

 

 

こちらに進むと石垣コースです。

櫓群コースも石垣コースもどちらも好きなので、毎度迷い、ここでも行ったり来たり(笑)

数えきれないぐらい熊本城には足を運んでいます。どこも好きなので、こっちも行きたい、あっちも行きたいとなり・・・。毎度ぐるぐる回っていましたが、それでもどっちから行こうか迷うんです。そこが熊本城の良さです。 

 

 

 

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須戸口門と平御櫓

2017年02月15日 | 熊本城 

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ただいま、当ブログは熊本地震前の熊本城を散策中です。 

今日は厩橋の先にある須戸口門から城内に入ります。

厩橋なんですが、『うまやはし』です。

私、つい最近まで『うまやばし』と読んでいました(^^;;

ここは東の登城口で『手取口』と言っていました。厩橋は往時も現在の場所に架かっていました。

そしてその先(現・高橋公園のあたり)に藪ノ内橋も架かっていました、これは明治に解体されました。

 

厩橋を渡り、城内に入ると須戸口門があります。

 

 

その前に、この案内板見たことがありますか?

ここも今は規制線が張られて、この案内板も見ることができませんが・・・。

 

九州の電気事業発祥の地  (熊本電燈株式会社跡地)
 九州で最初に電気事業を開始した熊本電燈株式会社は、第九国立銀行頭取三淵静逸の発意で明治二十二年(一八八九年)十二月進歩銀行頭取河野政次郎を代表として、太田黒一貫、中村才馬、松尾鶴男、藤井安俊の四名が発起人総代となり、資本金七万五千円、総株数三千株で設立されました。
 同社は明治二十四年(一八九一年)七月一日、熊本城内の当地に石炭火力発電所を建設、出力十二・五キロワットのエジソン型直流発電機二台で周辺に電気をともし、これが九州の電気事業の草分けとなりました。
 なお、熊本電燈株式会社は以後幾多の変遷を経て、今日の九州電力になりました。
 平成三年は九州に、しかも熊本に電灯がともって百周年であり、その足跡を偲んで、ここに九州の電気事業発祥を記念します。 熊本市
                   

 

 ここから九電はスタートしました。私はこの案内板に描かれている甲斐青萍(かいせいひょう)先生の作品が好きです。先生が描く熊本城下はすごくわかりやすく、勉強になります。



 

正面に見えるのが平御櫓です。その横に門があります。

 

 

現在の平御櫓は昭和36年(1961年)に復元させたものです。

竹之丸の西端の馬具櫓とともに長塀内、竹之丸の防衛にあたる重要な櫓でした。

 

 

須戸口門も復元されたものですが、往時はここではなくもう少し奥にありました。

今は入城口になっているので、ここのほうが便利なんでしょうね。 

 

 

平御櫓も下から見上げると結構威力があります。

この距離でのんびりしていたら、まともに討たれます。往時はここに門がなかったらすんなり入れそうに思うんですが、これがなかなか難しく・・・。

 

 

明治10年の西南戦争の熊本城籠城解放後の古写真が残っているんですが、それにはこの平御櫓がありません。

この櫓があるとないでは、このあたりの風景も全然違います。

もっと、じっくりひとつひとつ見て置けばよかった。そんなことを思うことも多々ありますが、過ぎてしまったこと。今は見れるものをじっくり、じっくり見ていこうと思っています。 

 

 

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不開門から入り、城内から見る北十八間、東十八間櫓

2017年02月14日 | 熊本城 

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昨年の地震前は熊本城城内には4か所の入城口がありました。

そのひとつが不開門です。築城当時から不開門はありましたが鬼門の方角にあるために、門は造っても普段は門を閉め、必要なとき(不浄なものを出すとき)に使われました。でも、今は普通に普通に出入りできるようになっていました地震前は・・・。

私はすんなり城内に入るのではなく、北十八間櫓と東十八間櫓の下でさんざん楽しんでから、この不開門から城内に入るのが好きでした。

不開門をくぐると空気がかわります。外と内の変化を一番感じることができるのが、この門でした。

 

 

不開門から入り、まず目に飛び込んでくるのが五間櫓、北十八間櫓です。

ここに来る直前まで高石垣の上にかっこよく建っている櫓を見ているので、城内からの全然違う眺めに、いつも感心したものです。

ここから見たら、平櫓です。それがあの高石垣越しに見ると全然違って見えますからね。この変化が好きでした。

 

 

そして、少し歩を進めると東櫓門跡と東十八間櫓。

東櫓門はもう失われていますが、東十八間櫓と向き合うようにあり、もし東櫓門前まで敵が侵入してきたら挟み撃ちできます。

この造り、ぞくぞくします。本当に隙のない堅固な城です。

 

 

 

 

外から見るのと、内から見るのでは表情が全然違う東十八間櫓。

ここは私に城とはどんなものかを教えてくれた場所です。でも、今は地震で信じられないくらい崩れてしまい・・・。 

 

 

 

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