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ドック(神田正輝)には同じ高校から揃って一浪して同じ医大に入った友達が4人いた。
仲の良いその5人が毎年恒例で集まり飲んだ翌朝、仲間の1人・安川が遺体で発見された。
周囲の状況から、安川は建設中のビルの屋上から何者かに落とされたと考えられた。
ドックは仲間を信じながらも、刑事として彼らのアリバイを調べ真実を探ってゆく。
『禁じられた怒り』に続いて、再会した翌日に医大時代の友人を亡くし捜査を担当することになるドック。
そのうえ今回は容疑者も友人というしんどい状況。
それでも前回に比べるとずいぶん冷静に対応していて刑事としての成長がうかがえます。
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もう一軒行こうという誘いを断り先に帰ったドックは、酔っ払って自宅に帰るのが面倒だったのか、
翌朝起きる自信がなかったのか、なぜかラガー(渡辺徹)を叩き起こし部屋に転がり込む。
なんともはた迷惑な話ですが、結果的にこれがドックのアリバイになったんですよね。
亡くなった安川は、医大を中退しクリーニング店を営んでいたが、妻が配達中に店の車を盗まれ、
犯人がひき逃げ事故を起こしたまま見つからないため、遺族に払う賠償金を工面するのに苦労していたことが判明。
さらに通夜の席でドックは、彼の母親から「5人のうち息子ともう一人が裏口入学だった」という事実を聞かされる。
…もう一人って、ドックじゃないの?
たしかお父さんがお金払って入学できたのがわかって嫌になった…っていうのが
中退した理由のひとつじゃなかったでしたっけ?
なんとなくもやもやしますが、まあ先に進みましょう。
裏口入学を斡旋していた予備校の職員(北村総一朗)をゆさぶる山さん(露口茂)。
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『七曲署・1983』以来でしょうか。北村さんと対峙する山さんはいつも楽しそうw
安川が同じ境遇の友人に借金を頼んだのではないかと思ったドックは、友人たちに事実を確認して回る。
親友に対しても遠慮なく捜査に当たるドックにマミー(長谷直美)やラガーたちは感心するが、
ドックはあくまでも仲間の無実を信じていた。
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裏口入学を告白した倉本(大門正明)が、あの晩ビルの屋上で安川と会っていたことも打ち明けたが、
あくまで殺しは否定。
ところで、倉本医院の外観がドックの実家にそっくりなんですが。
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状況から倉本が怪しいと睨むラガーは、それでも倉本を信じるドックにちょっとイラついていますw
刑事仲間のドックを医者仲間に取られちゃいそうで焦ってるのか、少し焼きもちも入っているように見えるのは考えすぎでしょうか。
のちにラガーが殉職したとき、ドックが回想したのはこの場面でした。
意外にも、真犯人は安川が生命保険に入っていることを知った、ひき逃げの被害者の夫だった。
妻を喪い途方に暮れる気の毒な夫を装い、実は妻以外の女性と付き合いマンションの購入資金にするため
安川の命を奪ったのだった。
逮捕状を突きつけられ逃げ出す男を捕まえ殴りつけるドック。
当時の一係の中では力が強そうなトシさん(地井武男)とラガーが二人がかりでも抑えきれない暴れぶり。
犯人にぶつけた拳には、安川と仲間たちの分の怒りも込められていた…にしても少々やりすぎて
哀れな犯人は前歯を折られたのでした。
【本日の卒業】
友人が勤める病院の屋上でナーコと再会したドックは、介護の仕事を手伝いたいという彼女を応援する。
その言葉で気持ちを固めたナーコが一係に挨拶に来た。
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(ナーコ、ますます綺麗になってる!)
しょげるラガーに「男らしくシャキーンと見送ってやれ」と諭すドックに、
「良いこと言うじゃないか」と言ったときの山さんの口調と表情がツボで何度も観ちゃいます。
ナーコの卒業をもって、一係のお茶くみの歴史は終わりました。
時代の変わり目を感じます。