< > | |
|
|
稲取温泉街の文化会館に「雛つるし飾り」が沢山飾って
あり見事なものでした。
稲取温泉は「
雛つるし飾り」の発祥の地として有名です。
※ 日本三大つるし飾り
伊豆 稲取地区
雛のつるし飾り
九州 柳川地区
さげもん
山形 酒田地区
傘福
この三地区には歴史的な背景や由来、
文献等、つるし飾りが残っている。
※つるし飾りの歴史
雛のつるし飾りの風習は、江戸時代後期の頃を発端に
「これは稲取独自の伝統の飾りもの」でその起源は
さだかではありませんが、明治生まれのおばあさんが
子供の頃からつるし飾りがあったと言いますからその
歴史はゆうに百年以上を超えるものと思われます。
子や孫の成長を願う優しい暖かい心を込めた稲取独自の
風習で、女の子の健やかな成長を願って手作りされ、
意味や決まりごとを守りながらこの町独自の和裁細工
として現在まで受け継がれてきました。
(雛つるし飾り 案内しおりから抜粋)
※
つるし飾りの種類
「ふくろう」 呪力がある。福や不苦労をかけて
「おかたぐろ」 女の子のあそびの一つ。おかたは高貴な人の意味
「さる」 厄がさる。
「ほおずき」 女性のお守りとされている。婦人病の薬効
「はまぐり」 二枚貝は貞節の象徴
「花」 花のようにかわいらしく
「枕」 寝る子は育つの言い伝え
「すずめ」 五穀豊穣をあらわして食に恵まれるように
「だるま」 七転び八起きで福を招く縁起物。赤がほうそうよけの呪物とされる。
「羽子板」 厄をとばす。女の子の遊び道具
「金目鯛」 稲取名産の縁起物。おめでたには欠かせない。赤い色は魔除けの色
「ハト」 神の使いとも言われる。ハトはむせないともいわれ、お乳を飲む
赤ちゃんに合わせている。
「折り鶴」 長寿の象徴
「とうがらし」 虫除けの効果があることから娘に虫がつかないように。
「太鼓・つづみ」 おめでたいもの。
「かめ」 長寿の象徴
「お手玉」 遊び道具
「草履」 足が丈夫になるように。
「蝶」 三々九度の男蝶女蝶の縁起物。蝶のように、花のように、
きれいに可愛らしくの意味
「かくれみの」 七宝の一つ、縁起物。子供の祝着によく描かれる。
「よだれかけ」 ほうそうよけ
「おかめ(お多福)」 福を多く招く縁起物
「七宝まり」 七宝の形を表し縁起物
「大根」 毒消し
「人参」 滋養がある。
「俵ねずみ」 大黒さんのお使いである。ねずみは、金運・霊力があるといわれ
子宝に恵まれ、働き者になるように、俵は五穀豊穣の意。
「うさぎ」 赤い目のうさぎは呪力があるといわれている
神様のお使いともいわれている。
「巾着」 お金がたまるように、お金に困らないように。
「柿」 栄養素が多く滋養がある。長寿の木。
厄払いの効もあるとされている。
柿が赤くなれば医者が青くなる。
「三角」 香袋。お香は貴重品でした。気をしずめる香は薬代わりでもあった。
紫と白の布で富士山を表したものもある。
「三番叟」 祝い事につきもの。稲取の子供三番叟。
「座布団」 座布団の周りで赤ちゃんが這って遊び上手く座れるように
赤ちゃんサイズの専用の布団も作った。
「這い子人形」 這えば立てば歩めの親ごころ。子供の健やかな成長を願う。
「桃」 邪気、悪霊を退治し延命長寿をも意味する。
桃の実が女性を象徴し、女の子の厄払いとも言われ、
早く花が咲き、植えやすく実が多いので多産を象徴します。
桃太郎は桃から生まれたからこそ、鬼退治をしたとされる。
治病の効力もあり、桃の花を湯で飲むとひきつけに良い。
桃の種を日干しにした桃仁(とうにん)花蕾を日干しにした
白桃を煎じて飲むと消炎・沈痛・利尿・緩下剤として効用がある。
(雛のつるし飾り 案内しおりから抜粋)