自民、誤用例の「進化論」で憲法改正訴え ダーウィン模したキャラ漫画
毎日新聞 2020年6月21日
https://mainichi.jp/articles/20200621/k00/00m/010/183000c
無知丸出しの進化論誤用例による改憲漫画
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自民党が公開した憲法改正をテーマにしたマンガ「教えて!もやウィン」の一場面=自民党ウェブサイトより
自民党がウェブサイトやツイッターで、ダーウィンの「進化論」と結びつけて憲法改正の必要性を訴える漫画を発信している。ツイッター上では「進化論を理解していない誤用だ」「政治に利用するのはこじつけだ」など、科学者を含む各方面から批判が相次いでいる。【野村房代/統合デジタル取材センター】
物議を醸しているのは、「教えて!もやウィン」と題する4コマ漫画だ。
ダーウィンを模したと思われる「もやウィン」というキャラクターが「進化論ではこういわれておる」として、「最も強い者が生き残るのではなく 最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは 変化できる者である」と説明。
その上で「これからの日本をより発展させるために いま憲法改正が必要と考える」と力説する。
漫画は自民党広報のアカウントが19日夕方に3本続けて投稿した。党のウェブサイトにもコーナーが開設され、続編も掲載されている。
しかし、引用されたのはダーウィン自身の言葉ではなく、1960年代に米国の経営学者がダーウィンの著書「種の起源」を独自に解釈して論文発表した「誤用例」とされる内容だった。このためツイッター上では「ダーウィンはそんなことひとことも言ってません。撤回してください」「全く無関係の憲法と結びつけるのはこじつけに過ぎません」「変わる必要があるのは自民党では」といった指摘が相次いでいる。
また、19~20世紀に広がった「社会ダーウィニズム」は、進化論を人間社会にあてはめることで「優勝劣敗」による自然淘汰を唱え、人種差別や優生思想を正当化する手段にされた経緯がある。精神科医の香山リカさんは投稿で「優生学に基づき、ユダヤ人や障害者を虐殺したのがナチスだ。それ以来、進化論の安易な政治への応用は危険、とみんな知ってる。自民党広報は確信犯なのか無知なのか」と批判した。
さらに岩波書店のアカウントは「進化論でよくある勘違いとして、『進化』=『進歩』ではありません。進化とは多様性の源なのです」などと投稿した。
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進化論の誤用、憲法改正に引用 自民のツイートに批判
朝日新聞 2020/6/20 22:38
http://www.asahi.com/articles/ASN6N7DSCN6NULBJ00J.html?ref=tw_asahi
自民党広報のツイッターアカウントが、ダーウィンの進化論を誤用した言い回しを引用して憲法改正の必要性を訴え、批判のツイートやコメントが相次いでいる。専門家は、進化と関係のない憲法の改正にダーウィンを結びつけるような発信に懸念を示している。
問題となっているのは、憲法改正についての19日の投稿。「もやウィン」という架空のキャラクターが4コママンガで、「ダーウィンの進化論ではこういわれておる」などとして「最も強い者が生き残るのではなく 最も賢い者が生き延びるのでもない。」「唯一生き残ることが出来るのは 変化できる者である。」などと説明。憲法改正の必要性を訴える内容だ。
ダーウィンの進化論で重要な「自然選択」は、生物の集団の中に性質の違う多様な個体がいることで、環境の変化などが起きても、生き残るものがいることを指す。あくまで集団レベルでの現象であり、個体のレベルや憲法改正に適用できるものではない。
英ケンブリッジ大などによるダーウィンの書簡研究チーム「ダーウィン・コレスポンデンス・プロジェクト」によると、もやウィンのこの説明はダーウィンの誤用例の有名な表現として知られ、米ルイジアナ州立大の教授が1963年、ダーウィンの著作「種の起源」から誤って引用したのが始まりという。
「進化論は優生学などに悪用さ…(以下有料版で、残り303文字)
自民党は無知と危険の2本立てですね。
使っていい例えと悪い例えの分別がつかないのですね。
まさに政権末期。
頭がFランの招いた悲劇ですね。
でもこのレベルの内容でもでも安倍支持者は簡単に騙されてしまいますw。