翁の徒然なる日々

日々是自遊

もう3年まだ3年・・・

2023-01-14 11:30:00 | 日々の徒然
あれから3年
 もうか、まだかはわかりませんが、令和の疫病、新型コロナウイルス感染症の感染者が国内で初めて確認されてから3年経ちました。

 コロナウイルスって何のこっちゃと思っていたら3年という歳月が流れました。今シーズンは、インフルエンザとの同時流行も懸念され、同時感染もあると言われています。毎夕発表される亡くなる人の数も最多を更新中で、まだまだ終息にはほど遠いようで本当に嫌になります。

疫病との闘い

 人類は、家畜を飼い、生きものを食料としてきた有史以前から動物を介する様々な細菌、ウィルスと闘ってきたと言われています。

 日本でも、奈良時代には、「天然痘」が流行り、時の権力者藤原不比等の子、藤原武智麻呂、藤原房前、藤原宇合、藤原麻呂のいわゆる藤原四兄弟は、天平8年(737)の「天然痘」の流行(天平の疫病大流行)により相次いで病死したことはよく知られています。

 「天然痘」は、日本には元々存在せず、中国大陸・朝鮮半島からの渡来人の移動が活発になった6世紀半ばに最初のエピデミック(地域的な大流行)が見られたと考えられています(Wikipedia)。

 ウィルスはお隣の国などから人と共に移動するのは昔も今も何ら変わりません。むしろグローバル社会と言われる現代社会のほうが、感染症の拡大リスクは高いと言えます。

 今回も中国にいろいろ難癖をつけられながらも水際対策で何とか食い止めてはいますが、元々の発生源の国は素直に認めて国際社会に謝罪すべきです。

 また、「天然痘」は人類が撲滅した唯一の感染症と言われ、1980年5月に、ようやくWHOの「世界絶滅宣言」がなされました。撲滅までには、千数百年以上かかったということです。まさかコロナはそんなにかかりませんよね。

 そして、「天然痘」と言えば、エドワード・ジェンナーの天然痘ワクチン(種痘)ですね、子供の頃習いました。

 また、痘痕も靨(あばたもえくぼ)と言う諺(ことわざ)、意味は「好きになった相手なら短所も長所に見える」とですが、この諺も天然痘が治った顔の痘痕に由来するものです(今はあまり使いませんが)。

 詳しくは、国立感染症研究所のサイト(天然痘とは)

↓↓

ドラマで
 
 外出を控えていた期間、地上波、特にワイドショーの類いは、ほとんど見ず、毎日、BSで昔の映画、ドラマを楽しんでいました。

 特に時代劇をよく見るようになりました。ストリーは、お約束の勧善懲悪、毎回ほぼ決まったパターンで話がすすみます。肩がこらず、結構面白いのですが、認知症になりやすいと聞き、今はそれも視なくなりました、

 特にBS日テレで再放送されている高橋英樹さんの『桃太郎侍』は、ほぼ欠かさず視ました。現役の頃(80年代)にもちらっと視た記憶がありますが、ストーリーはほとんど覚えていません。毎回、往年の名優がゲスト出演するので、自分たちの年代にとってはたまりません。

天然痘

 そんな中、『桃太郎侍』第193話『お化け長屋の牛騒動』で、葉山良二さん演じる蘭方医・楢山宗建ならやまそうけん)が江戸の「お化け長屋」に牛を連れて来て、ジェンナー式種痘の普及をはかると言うお話がありました。

 この楢山宗建のモデルは、実在した江戸末期の蘭方医・楢林宗建(ならばやしそうけん)で、日本におけるジェンナー式種痘の普及に貢献した実在の人物だそうです。知りませんでした。 

◆コロリ(コレラ)
 
 また、江戸時代末期の感染症(疫病)と言えば、天然痘以外にも、俗に「コロリ」と言われたコレラが猛威をふるったそうです。
 
 奇しくも今回の“コロナ”ウィルスと一字違いですが、多くの人命が失われたと言われています。

 同じく『桃太郎侍』 第200話「つばめの恩返し」で、野川由美子さん演じる女芸人「玉川つばめ」が昔お世話になった春川ますみさん演じる「ぼたん姉さん」に恩返しをすると言うお話がありました。

 「ぼたん姐さん」は、上方で一座を張っていましたが、上方で流行ったコロリ(コレラ)の影響(風評被害?)で、小屋に全くお客が入らず、行き詰まり、已む無く小屋を閉め、妹分の「つばめ太夫」を頼って江戸に来た、と身の上ばなしをします。

 今回の新型コロナウィルス感染拡大に通じるお話で、興味深く視ました。このドラマが放送されてから約40年、令和の今、誰がこのコロナ禍を予想したでしょうか?

 なお、コロリ(コレラ)の第一波は、江戸には及ばなかったそうです。俗説では、箱根の関所があったので、そこでくい止めた、と言われています(諸説あり真偽はわかりません)。人流を制限するのは今も昔も変わらないようです。

 なお、コレラについては、この方のブログが参考になりました。 

↓↓

 こちらも、国立感染症研究所のサイト(コレラとは)
↓↓

 こもり生活でも、それなりに楽しみを見つけて過ごしていました。行動制限がなくなった今もこれからも感染対策は変わりません。

 昨秋インフルエンザワクチンも受けました。どちらにも感染しないことをただただ祈るばかりです。

 Have a nice eay !!