翁の徒然なる日々

日々是自遊

春闘という名の賃上げ談合?!

2023-01-27 11:30:00 | 日々の徒然
 今回の大雪、新東名高速道路での立ち往生、ドライバーさんは大変な思いで過ごされたことでしょう。

 当地は雪こそ降りませんでしたが、強風で外出もままならず、ただただ風の音を聞いていました。
 
 昨日の朝は、気温も久しぶりの氷点下、川面にもうっすらと氷が張っていました。今まで見たこともない光景です。



 1月23日、経団連の十倉会長と連合の芳野会長とのトップ会談が行われました。労働側がベースアップと定期昇給分を合わせて5%程度の水準を要求しているのに対し、経営側は理解は示したものの、慎重に検討するとのこと、事実上春闘が始まりました。

 昨年来、賃上げ、賃上げと盛んに言われてきました。岸田首相も通常国会での施政方針演説で賃上げについて言及しています。 

 ところが、野党第一党の立憲民主党の泉代表は、代表質問で、主に防衛費の増額に伴う増税に噛みつき、少子化対策はその目眩ましと早速批判しました。でも、賃上げの「ち」もありません。

 支持母体の代表が経営側とトップ会談を行っているのに、ひたすら与党批判に明け暮れる、しかも賃上げと叫ぶのは岸田首相そして与党と経営者団体だけ、どこかおかしくないですか。なお、国民民主党の玉木代表は値上げについて質問していましたが。それにしてもね。
 


 最近、電気代が物体ないので、テレビ視聴は夜8時でおしまい、その後、寝る前に携帯ラジオでNHKのニュース『NHKジャーナル』を聞いています。

 23日(月曜日)夜、「日米WHY問答」コーナーにお笑いタレントの厚切りジェーソンさんが出演、日米の賃上げの違い?について担当の山崎ニュースデスクと「WHY問答」繰り広げました。

 山崎デスクがアメリカの賃銀が上がっていることを指摘、アメリカの賃上げ事情について質問すると、

ジェーソンさんは 

 確かに、人手不足で給料は上がっている、一方、リストラで解雇される人も増えているなど、もちろん、いろいろ問題もあるが、アメリカは転職、転職、転職と流動性が高いので、転職の都度、賃金が上がるケースも少なくない。
 アメリカには春闘のような労使交渉は無く、なぜ日本で春に賃上げ交渉をするのかわからない、しかもみな一緒に、自分の給料なのに他人任せっぱなし、WHY??
 アメリカの賃金交渉は一律にするのではなく、もちろん労働組合毎だが、時期は決まっていない、基本的にその時々に個人一人一人で決める。
また、日本とアメリカの働き方の違いについて
アメリカの場合は「ジョブ型」が主流、例えば、プログラマーであれば、転職を重ねてキャリアやスキルを磨いていく、一方、日本の場合は「ジョブ型」も増えてはいるが、ほとんどが「所属型」。同じ会社の中で、転勤や異動を繰り返し、キャリアやスキルを磨く、その違いがある。
 
 確かに日本は労働者の流動性は引くいですから、磨いたスキルは所属の会社では通用するかもしれませんが、他社では通用しないことも少なくありません。

 最後に、もし日本の大臣になつたら?

 の問いに対して
解雇規制を無くす、例えば、会社内に、生産性の低い社員がいても解雇できないため、無駄な人件費で全体の利益を圧迫し、結果、能力がある生産性の高い社員の賃上げは出来ない。それは生産性の低い人にとっても決して良いことではない、転職すればまた違った才能を発揮するかもしれない。
 
 などとこの日ばかりは得意のギャグは封印、真面目にお話しされていました。彼はお笑い芸人の前に、IT企業の役員さんですからね。なるほど~と思う点も少なくありませんでした。

 日本の春闘は、4月からの新年度に定期昇給やベースアップをするために1〜3月に労使交渉するのだと思います。

 今回労働者側は5%の要求をしていますが、企業によっては、それ以上の賃上げ余力がある企業もあるのではないでしょうか?

 でも、全体で〇〇%と言っているので、うちだけ上げるとまずいかも?などと思っているかもしれません(妄想ですが)。

 要するに「皆んなで渡れば怖くない」、そうすれば今まで通りの給与で人は採れるし、、、。

 1月11日、ユニクロを展開するファーストリテイリングは2023年3月から、日本国内の従業員約8,400人の年収を数%〜40%ほど引き上げると発表しました。方や5%、この差は、WHY??

 春闘がどうなるかは翁にはわかりませんが、何となく賃上げ談合のような気がします。これで好循環が出来ればいいのですか。

 いつも戯言です。ご放念ください。

 Have a nice day !!


注記:厚切りジェイソンさんの発言はラジオを聞きながら文字起こしをしたので多少ニアンスが違う箇所があるかもしれません。お許しください。