テレビ番組
1月15日(日曜日)、NHKのお昼のニュースを視て、テレビを消す前に、チャンネルをあちらこちら変えていたら、BSフジのこの番組が目に止まりました。
番組タイトルは、ザ・ノンフィクション『泣かないでアコーディオン 〜シングルマザーの大道芸人〜』
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長引くコロナ禍で仕事が減った女大道芸人と幼い一人息子の二人三脚の心温まる物語です。
ナレーターは、『カムカムエヴリバディ』の三代目ヒロインひなたちゃんこと川栄李奈さん。
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少し古いですが、読売新聞でも
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普段は昼の時間帯はニュース・天気予報以外テレビを視ないのでもちろんこの番組を視るのは初めて。なお、今回放送されたのは、昨年の4月10に一度放送された回の再放送。放送は途中からでしたので、最初の15分位は視ていません。
大道芸人さんは、あんざいのりえさん(46歳)、そして彼女が“座長”と紹介するのは愛息のろっちゃんこと路人ちゃん(6歳)。
のりえさんは大学卒業後、ヨーロッパ旅行の際、スペインで見た大道芸に憧れ、帰国後大道芸人の道へ進みます。
一度結婚しますが、妊娠中に離婚、本人曰く「できちゃった結婚」ならぬ「できちゃった離婚」だそうです。
そして、物心つくかつかないかのろっちゃんをベビカーに乗せて、路上パフォーマンスを続けます。主戦場は激戦地の東京・上野公園。
ところが、降って湧いたような今回のコロナ禍、彼女の生活は一変、外出自粛、緊急事態宣言発令などで路上に立てない日々が続きます。日々悶々と悩みつつ、新しい技にも挑戦するのりえさん。
今回のドキュメンタリーは、そんな彼女と愛息の二人三脚の涙と笑いが溢れる奮闘記。
今まで新型コロナ対策の給付金で生活費を賄ってきましたが、とにかく仕事が減ったので、親子の暮らしは厳しくなる一方、と語ります。
彼女の実家はすぐ近く、母親も娘のことを心配し、頼って欲しいとまで言っています。それでものりえさんは、必要のある時以外は実家に顔を出しません。
生活が苦しいのであれば、アルバイトでもと言われても、「一度そちらの道に進むと二度と大道芸人には戻れない」と頑なに拒んで、大道芸にこだわっています。
親の身になってみると確かに心配ですよね。一人身ならまだしも、かわいい孫まで苦しい状況では、何とかしてあげたいと思うのが親心。
彼女には、若い頃自分のやりたいことをやらしてくれた母親への恩と芸人としての矜持と誇りがあるのだと思います(翁の想像)。
ここでアルバイトに逃げるのは簡単、でもそうすると今までの人生を否定することになる、、、。
とにかく、笑顔が似合う女性、リズミカルにステップを踏みながらアコーディオンを弾く、何となくヨーロッパの雰囲気を感じます。
そして、何よりろっちやんが健気な良い子で素晴らしい、のりえさんの演奏中、自分の帽子を持って「投げ銭」を貰いにお客さんの間を回る、おじいちゃん、おばあちゃんたちは忽ち皆さん虜になります。
でも、もうすぐ小学生。本人もそれを分かっていて「ママにも早く良い相手が見つかると良いね、僕いつまでも出来ないので」などと言ってのりえさんを驚かす、いやー参りました。
「投げ銭」と聞くと、一瞬、切なく感じますが、要はチップですよね、大道芸人さんですから、そこは普通の芸人さんとは違います。
だからといって、何ら卑下もせず、路上で楽しそうに笑顔を振り撒きアコーディオンを弾く、まさにプロフェッショナル、格好よささえ感じます。
翁は敢えて「ストーリート・パフォーマー」と書きましたが、彼女は「大道芸人」のほうが喜ぶかもしれません、芸人として母として誇りを持って人前でアコーディオンを弾く、それもお子さんを連れて、凡人にはできません。
今後再び続編があったら是非視聴したいと思います。
ご本人のブログ
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翁の感想文です、ご放念ください。
Have a nice day !!