東医宝鑑 外形篇(外科)一
二、面(五)
三、眼
八廊
<天廊>
雪山で雪の反射光を受け、夜暗いところで細かい物を読んだ りすると、物をみても、かすみがかかったように見え、目が 痛くて開けてもいられない。
<地廊>
湿気が頭をつつみ、冷気が瞳子を襲うとときに発生する。
この時は瘀血に依って瘡がでる。
<火廊>
心神が恐れ怖き、赤厥が目を浸し、血が瞳子に入ると発病 する。その症勢は瞼に紅腫ができ、晴子が疼痛して熱涙が あふれ出る
<水廊>
力いっぱい闘い、棒をふるい、弓をひき、力をしぼって駆け たときなどに発病する。この症勢のときは、いつも混暗とし て晴子がくらみ涙が多い。
<風廊>
枕辺の窓のすきま風を防がず、いつも風気があると、脳中に 風邪が入って発病する。症状は黒晴がいつもかゆく、両瞼がいつもまどろく涙が多い。
<雷廊>
枕をせず、酒後に房事を行い、血脈がいっぱいつまってあふれ、風邪を内浸して発病する。症勢は目の周囲に赤腫が出来、瞼内に瘡が出来、まつげが乾き、晴子に努肉がかぶさる。
<山廊>
瞳子をついて傷つき、片目を防ぐと発病するが、これは目が暗く、瘀血が晴子を浸犯する。
<沢廊>
病は春になっても治らず、冬に陽毒が集まり、熱物を多く飲むと、脳脂がかたまり、血涙があふれ出、雲や霧がかかったように見え、黒花が見える。
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