林田のおせんべいブログ

日本で一番美味しいお煎餅を作るため、全国のお煎餅を食べたり、お煎餅屋の日常を絵日記でご紹介しています

それぞれの100円

2008年06月24日 | ノンジャンル
ある晴れた日の夕方、
若旦那はお茶をしておりました。
店先をぼ~っと眺めながら
熱いお茶をすすっておりました。
若旦那はふぅっと湯呑を置き、
お茶菓子に用意されたロッテパイの実に手をかけようとした時
ふと人の気配がして通りに目をやりました。
すると小さな男の子が何かの歌を口ずさみながら
ご機嫌の様子でスキップしております。
小さな青いキャップ帽子、黒いランドセル、胸には名札。
小学校1年生くらいでしょうか。
学校からお家へ帰る途中なのでしょう。
元気な姿がかわいらしく、無邪気ではありませんか。
若旦那がつかみかけのパイの実を口へほおりこんだ時、
男の子は「串せん1本100円」と書かれた看板の前で立ち止まり
醤油つけたての【串せん】の匂いをくんくん嗅ぐと
「やすい!」と満面の笑みで走り去って行きました。



若旦那はパイの実をもぐもぐごっくんした後
なんと愛らしく賢い男の子でありましょうかと
腕を組んで頭をコクコク頷かせたのです。
ちょうど先日「100円!?高いわね。試食させなさいよ」
と満面の怒りをもって憤慨されたお客様を思い出しながら。


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ウラー!

2008年06月17日 | ノンジャンル
両方の手を肘が伸びきらない程度まで高く上げ
手のひらが正面を向くようにしたら軽く拳を握って
「ウラー!」と叫ぶ。
あなたもおひとつ「ウラー!」
楽しいことも「ウラー!」
怒りたいことも「ウラー!」と叫んでストレス発散。

最近若旦那はドストエフスキーの白痴を読んでおり
登場人物のロゴージン一団があげる「ウラー!」という
ロシア風の叫び声をえらく気に入ったのです。
「ウラー!」
ポーズをとって叫んでみると
楽しくて陽気な気持ちになってもう一度叫びたくなる。
「ウラー!」
みんなでやったらもっと楽しくなるから
「ウラー!」
「ウラー!」「ウラー!」と仕事中ずっと叫んでいたら
うるさい、と社長に叱られた。



さてここで視聴者クイズ。
「ウラー!」と何回書いたでしょうか?
読み返さないで答えてね。

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炭火修行後

2008年06月14日 | ノンジャンル
笛や太鼓のリズムで舞い踊り
かかる悪行高徳もすべて請負い積り候。
気高き誇り、騎士の勲章もこれ積もりそうらわば
沸き立つようであった高揚も忘れさしむる。
身体は動かなくなりんぬ。
力を抜き取る惰性は塵と積もって山となり
わたくしが呆然と見上げている間に世界を包み込んでしまうのだ。
神よ、払いたまえ。清めたまえ。
このホコリを。
簡単に、マイペットで。


前回の正解

一番最後赤い写真でした!
正解おめでとうございます。

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視聴者参加型ブログ

2008年06月12日 | ノンジャンル
雨の朝。
女将はおらず社長と二人の若旦那。
お客様通らず。
通うのは沈黙。
もくもく。
社長が口を開く。
「炭火の練習をするか」
若旦那炭火焼修行開始。
炭に火をおこして石の釜にいれ
上下に網を張った「あわせあみ」の中に煎餅の生地を入れる。
パタンと網をひっくり返し、
カチッとリズムよく上下の網についた柄を打ち鳴らして
タイミングをとること火の用心。
焼けすぎ注意で再び網をひっくり返す。
パタン、カチ、パタン。カチッパタン。
カチッカチッパタン。カチッカチットンパタン。
焼け具合によってリズムを変えて
両面きれいに焼けるようにする。
芯までしっかり火が通るようにすると
ふんわりきめ細かい滑らかで歯ざわりのしっかりした
生まれたての美味しい煎餅が出来上がったのです。
当店は林田のおせんべい

さてここで、視聴者クイズ。
以下の写真のうち、本物の炭火の色はどれでしょう?











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