隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

自由が丘や歌舞伎町や・・・東京ローカルな地名で漫遊です。

2023年05月23日 09時34分39秒 | スピッツ

2023.05.21
「ロック大陸漫遊記」
FM TOKYO



 5月4週目。
 今日も「心に余裕がある方も、意外とギリギリという方も、ちょっとした息抜きにしていただけから幸いです」で始まる。

 今回のテーマは、東京ローカルの地名タイトル曲で漫遊記】
 以前に、「ご当地ロック国内編(東京以外)で漫遊記」(ココ)という特集を組んだことがあったが、今回は東京ローカルな地名がタイトルに入った曲の特集。
 ざっくりいえば、「銀座の恋の物語」とか「六本木心中」のような・・・だそうです。


 オンエア曲
 01 跳べ(スピッツ)
 02 多摩蘭坂(RCサクセション)
 03 ふたり、人生、自由ヶ丘(チャットモンチー)
 04 童貞フォーク少年、高円寺にて爆死寸前(銀杏BOYZ)
 05 高田馬場で乗り換えて(スカート)
 06 歌舞伎町の女王(椎名林檎)
 07 吉祥寺(ストレイテナー)
 08 羽田ブルース(feat.横山剣 with CRAZY KEN BAND/シシド・カフカ)
 09 表参道軟派ストリート(水谷豊)

 漫遊前の一曲は、スピッツで、「跳べ」(2023年、先週リリースされた17thアルバム『ひみつスタジオ』)。
 特集絡みで選ぶなら「SUGINAMI MELODY」とかあるけど(私もこの特集を耳にしたときに最初に浮かんだのはこの曲。で、大好き。ライブのSEにも使われているし)、でも今回はニューアルバムから。
 アルバムの曲はラジオで流れているけど、「この曲はあまりかかってないかな」と。

 最初の曲は、RCサクセションの「多摩蘭坂」(1981年、3rdアルバム『Blue』)。
 忌野清志郎さんが地元にある坂を歌った名曲。
 (広~い意味で、ワタシの地元ともいえるかな?)
 多磨欄坂は、国立市と国分寺市の境にある実際の坂の名称。
 昔、一橋大の学生がこの坂をのぼって通うのがきつくて「たまらん」と言ったのが名前の由来とか。多磨欄坂というバス停もあり、RCサクセションのファンはよく訪れるそうで、「今で言う、聖地巡礼?」。
 草野くんは学生時代、この坂を車で通ったとき、助手席の友人が「ここ、RCの多磨欄坂だよ」「え、そうなの?」などと会話を交わしたらしい。「この坂で、何千回、何万回とそういう会話が交わされたと思います」
 (私事ですが、この近くを歩いていて、若いグループ、たぶんファンの方、に「多磨欄坂ってどこですか?」ときかれて、教えたことあり。)
多摩蘭坂 / 忌野清志郎(RCサクセション)

 次の曲は、チャットモンチーの「ふたり、人生、自由ヶ丘」(2012年、5thアルバム『変身』)。
 自由が丘は「オシャレな街として有名。最近は再開発が進んでいるらしい」。
 高校生の草野くん愛読だった『宝島』に、「東京おしゃれマップ」みたいなコーナーで自由が丘が載っていた! 85年ころで、ほかには原宿や麻布も・・・。
 受験で上京したとき、その本をもって初めて訪れた自由が丘! そのころ彼が求めていた「ガラクタ、ロックっぽいもの、サイケっぽいもの」は、その街にはなくて。「そうだろうな、自由が丘にはないなあ」とその後わかったらしいけど。「だったら高円寺に行けよ、っていう話なんですけど」
 草野くんのイメージとしては、自由が丘は「小綺麗なファミリー向けの街」だが、自由のなかった戦時中にこの地名を貫いたという「パワフルな歴史をもつ街」。
 (この曲、かわいいけど歌詞のどこかに深みがあって、チャットモンチーらしい)

次の曲は、銀杏BOYZの「童貞フォーク少年、高円寺にて爆死寸前」(2005年、デビューアルバム『君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命』)。
 草野くんが当時求めていた、まさにロックな街、高円寺。「好きな街だったので、90年代に一時期、住んでました。でも当時通っていた本屋さんとか洋服屋さんとかがずいぶんなくなってしまった。定食屋、呑み屋関係は残っているところも多い」。
 以前はなかったようなオシャレなカフェなども増えて、「昔とちょっと変わってきたな」。
 夏のお祭りとして大人気の高円寺阿波おどり、「昔はのんびり観れたんですけど、最近はすごい人で・・・。変わったなと思いますけど」と。
東京高円寺阿波おどり 台湾公演 2019
 15年くらい前に草野くんが好きだった『たのしい中央線』という雑誌に銀杏BOYZが載っていて、「中央線と親和性の高いバンドというイメージがありますね」。
  
 (まさしくコレだ!)
 曲終わりで、「仏像に『しっかりしなさい』って言われるくだりが最高ですね」。

 次の曲は、スカートの「高田馬場で乗り換えて」(2019年、7thアルバム『トワイライト』)。
 スカートは、先日もココで取り上げられたけれど、「スピッツの『みなと』で口笛を吹いてくれた澤部渡くんの音楽ユニット」。
 「九州人の私は『タカタノババ』と言いますが、『タカダノババ』ですね」と。
 学生時代に西武新宿線の小平に住んでいた草野くん、そのころはこの駅で、「西武新宿線からJR山手線に乗り換えていました」。
 乗り換えの駅のイメージしかなかった高田馬場を「ちゃんと歩いたのは40過ぎてから」。「結構いいです。ミャンマー料理の店とか多いんですよね。駅前のBIG BOXというショッピングモールは時間をつぶすにはいいところです」
 (個人的には、学生のころも仕事し始めてからも馴染みの街。いちばん親しかった友人と遅くまで飲んで電車がなくなって、何度あのあたりを歩いたことか・・・)

 次は、「メチャメチャ有名な曲ですが」、椎名林檎の「歌舞伎町の女王」(1998年、2ndシングル/1999年、1stアルバム『無罪モラトリアム』)。
 スピッツはインディーズ時代に、新宿のJAMやLOFTでライブをしていたので、「その流れで歌舞伎町で打ち上げをすることもあった」。「コマ劇場で、コロッケさんのライブを見たな」
 久々に歌舞伎町界隈を歩いてみた草野くん、「80年代、90年代と比べてかなり変わっていましたね」。
 新しいエンタメ施設「東急歌舞伎町タワー」をのぞいてみたら、「なんか近未来の感じがあったね。ここに新しいZeppもできています」。
 昔はもっとワイルドな街だったけど、「華やかな感じとシビアな感じを併せ持つ感じ、というのは変わらないのかもしれない」と。
 椎名林檎さんは歌舞伎町に行ったことはなく、「イメージだけで作り上げたそうです」。
 「オレもイメージだけでニューヨークの歌とか作ったらいいかもね。『ニューヨークの風に身をまかせ』とかね。行ったことないんすけどね」って。
椎名林檎 - 歌舞伎町の女王
 曲終わりで、「当時、その才能に嫉妬したもんですけどね」と。
 (このカップリングが「丸の内サディスティック」でしたね~。歌舞伎町か~。若いころはこわ~い雰囲気がもっとあったけど、その中を闊歩するのもおもしろく、思い出はありすぎて笑ってしまう)


 メッセージコーナー
 ダイバーのリスナーさんから、「過去に潜った中で、いちばんよかった海はどこ? もしまた潜るなら、どこか行ってみたい海はありますか?」。
 30代のころにはまって、沖縄とか、海外でも潜ったりしたそうで、「それぞれに透明度も高くてすばらしかった。マンタとかバラクーダとか大きい魚も見れて」。
 でも実は、三浦半島などの近いところのほうが印象に残っていて、「ふだん見ている海の中はこんなだったんだー」。
 そして、いつか潜ってみたいと思っていたのが、琵琶湖や富士五湖などの淡水の湖。「中はどうなってんだろう」という興味があって、「マリンレジャーというより生き物オタクみたいな感じで潜りがちだった」と。


 次の曲は、ストレイテナーの「吉祥寺」(2019年、4thミニアルバム『Blank Map』)。

 吉祥寺・・・、つねに、住んでみたい街筆頭の大人気の街。
 吉祥寺駅からかなり離れたマンションでも「ほにゃららハイツ吉祥寺」とか名乗ってたりする。そこもう吉祥寺じゃないじゃん、みたいな」(あるある・・・)
 (なが~くここに住んでいる知り合いが、固定資産税の額が昔と大違い・・・と泣いている)
 駅の周りは、「若者向けの店が並ぶ商店街と、大きな池のある公園(井の頭公園ですね)もすぐそばだし、ライブハウスや劇場もあって、カルチャーな感じもするし。でも地元の人に愛される気どらない商店もあったりして、ホントにステキな街なんですよ」
 でも・・・「最近、人がすごく多いんですよ」。ここに限らず、下北沢や新大久保も、「土日はすごい人・・・。縁日みたいな気分を味わいに行くならいいのかも」。
 (10代のころはジャズを聴かせる老舗の喫茶店(カフェじゃない)があって、大人の気分を味わいたい少女たちがたむろした。懐かしい。そして母の好きな店がハーモニカ横丁にあったなあ)
 (ストレイテナー、いいなあ)

 そして最後の曲は、シシド・カフカ feat.横山剣 with CRAZY KEN BANDの「羽田ブルース」(2018年、3rdアルバム『DOUBLE TONE』)。
 シシド・カフカ+横山剣のデュエットが「渋いナンバー。昭和生まれのカクテルを飲んでいるみたいな曲。横山剣さんの歌詞もストーリーの組み立てがユーモラスですばらしいです」。
 羽田空港、「今年はツアーもあるし、お世話になることも多くなりそう」。
 羽田にできたZeppで去年、ズーカラデルのライブを見たそうです。
 「羽田イノベーションシティというオシャレな施設もできて、飛行機に乗らない人でも楽しめる街になってきている・・・みたいです」
シシド・カフカ feat. 横山剣 with CRAZY KEN BAND/羽田ブルース MV/Short Ver.


 特集の最後に。
 今回、浅草、銀座、錦糸町など、東京の東側も「バランスよくセレクトしたかった」が、演歌とか歌謡曲系はあってもロックっぽい曲はなかなか見つからなかった、そうで。「タケシさんの『浅草キッド』、ちょっと迷ったんだけどね」。
 (エレカシの古い楽曲「上野の山」・・・、残念でしたね~)


 そして、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナーは、水谷豊の「表参道軟派ストリート」(1978年、3rdシングル/作詞:阿木燿子、作曲/宇崎竜童、編曲:鈴木茂)。
 (イントロは、「トンガリ’95」)
 このコーナーも、「東京ローカルな地名」で。
 最近の水谷豊さんは『相棒』のイメージが強いが、草野くんは世代的に『熱中時代』や、さらに前の『傷だらけの天使』の70年代の「もっとミステリアスなイメージ。シャイだけどすごい尖っている雰囲気」。
 (ショーケンとの『傷だらけの天使』は秀逸)
 歌も結構リリースしていて、「歌い方が独特で、真似をしている人も多かった」。で、「カリフォルニア・コネクション」の「ジグザグ♪」を真似る草野くん(笑)。
 「表参道軟派ストリート」は草野くんも記憶に残っていて、「芝居も入ってるし、昭和の表参道の景色が浮かびます」。
 「今も昔も若い人のストリートってとこは変わんないのかな? 最近は外国からのお客さんがすごい多い印象があります」。
 (原宿はスピッツにとっても馴染みの街でしょうね。少し年上の世代には、表参道にはまだあまり若者はいなくて、静かな散歩道だったかな)

 来週は、【サザンロックで漫遊記】です。
 おもに70年代のアメリカ南部で、ブルースやカントリーといったルーツミュージックの影響を受けた、ちょっと男臭いバンドたちがサザンロックと呼ばれて人気だった。
 AORと同様、草野くんがあまり詳しくない分野だそうだけど、「一緒に学ぶつもりで漫遊できたら」と。

 「草野さん、『鰭』をきっかけに魚ヘンの漢字に詳しくなりました」
 (「美しい鮨」とか「美しい鯖」「美しい鱗」なんていうつぶやきも見かけて、この曲への注目度が窺い知れる)



 昨日、数人で食べた久々の焼き肉が旨くて。
 でも肝心なのは気の置けない言葉のやりとりとちゃんと通じる冗談と毒舌だったかも。
 ありがとう・・・。


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