「龍馬伝」最終回も終わったし?
一昨日の夕刊、読みました?
三谷幸喜「ありふれた生活」、最近にないおもしろさじゃなかったですか?
深夜に新聞開いて、「ああああ・・・」と妙に高揚して叫んでしまったというか、笑ってしまったというか。
三谷さん、この一年の間、大河ドラマ「龍馬伝」見ながら、ずっと軽く悶々としてた? それを最終回も終わったし、書かずにいられなくなった、書いてすっきりしたかった? なんとなく勝手に想像して、私も正直、溜飲が下がりました。
ふ~、でも誰はほかの人が書いてあげればよかったのに。
誰も言ってくれないから、自ら吠えちゃったんでしょうね。 マジで褒めてるの?
三谷さん、決してけなしてはいないのです、「龍馬伝」を。
自信と覚悟がなければ、あそこまで正面から正々堂々と完全無欠なヒーローを描けなかっただろう、とか「なんといっても福山雅治はカッコ良かった!」とか・・・、「褒めて」るし。
だけどシャイな三谷さんはホントに心から賞賛するときに、ああいう表現は使わない人のような気がする。今までもそうだったけど、甘い言葉ではなくちょっと「否」な雰囲気の文章で、こっちを「あらら、照れてるけど、実は感嘆してるんだな」と思わせてくれたし。ま、福山龍馬はきっとマジで「カッコいいぜよ」と感じたかもしれないけど・・・。三谷幸喜、吠える
三谷さんが書いたように、どちらの作品も史実に忠実な面ではなく、そこをあえて曲げてドラマチックに仕上げてしまった面があるわけで。
ドキュメンタリーじゃないから、そこはある程度目をつむらなくては「大河ドラマ」なんて成立しないのでしょう。
(知り合いに龍馬大好きで卒論にもとりあげた女性がいる。彼女はそのうえ福山ファンなんだけど、今年は何回か、冷静なちょっと冷ややかな「龍馬伝メール」が送られてきたっけ。「龍馬、どーなの・・・?」って)
大河ドラマのおもしろいところは、史実と異なるドラマ展開になったときには、最後の「ゆかりの地案内」のコーナーでさりげなく事実を流したりするところ。
で、三谷さんは吠えているのです。
史実と異なるところは両作品にあったはずなのに、「龍馬伝」は大絶賛され、「新選組!」はバッシングを受け、国会の総務委員会で非難まで受けた(そうなんだ~)のは「なんでだー!」と(笑)。
そこで三谷さんはちょっと冷静になって、龍馬は勝ち組、新選組は負け組ってことで、勝ち組はどこまでも勝ち組なんだと自らを納得させようとするのです(この論理はちょっと短絡的で、三谷さん特有のアイロニーではないかと思われますが)。
そして言うのです、「新選組のみなさん、僕はいつまでもあなた方の味方です」。私もいつまでも味方・・・
ここで、私は反応してしまったのです、愚かにも。
そう、私もいつまでも「新選組!」の味方です!と(「新選組」ではないことを強調しておきます)。
あんなに「おもしろくて、ドキドキさせられた」大河ドラマはなかったです。
新選組のダークな部分はもちろん薄められていたと思うけど、苦い青春の群像劇みたいな感覚でとらえていました。
なかでも、「山南敬介」の最期の回は、その回だけで十分成立する、すぐれたドラマだったと思っています。
(もちろん、これも不明な点が多く、史実がどうであったかは別問題なんだけど)
そうそう、三谷さんは最後に「脚本家の人間性の違いのせいかも」というオチをつけて、全体を柔らかくオブラートに包んだ印象で終わらせようとしているけど、あのオチには、いつもの冴えは感じられなかったなあ(笑)。
そういえば、「龍馬伝」の最後の2回分は録画したまま、まだ見てなかった・・・。
武智半平太と以蔵がいた前半はけっこう見入ってたのですが、後半はあまりに龍馬だけがかっこよすぎて(笑)、ちょっと興味を失いました。
*昨夜のFNS歌謡祭の秦基博×Superfly のコラボ「楓」に関して、
●泣けるほどよかった~!
●「僕らの音楽」のときのほうが数段よかった!
という感想を送ってくださったお二人。
ありがとうございます。どっちにしても、実力派の方々ですからステキだったのでしょうね。
「僕らの音楽」のほうも見てないんで残念ですが(YouTube 行くべき?)。
今年の夏の「ロックのほそ道」(仙台)では、秦基博×草野マサムネの「楓」が聴けましたよね。
はんぱじゃない高さの草野のハーモニーにびびりましたっけ。
「僕らの音楽」の二人のコラボを見て感動して、ロックのほそ道でのコラボを思いついたと言ってたような。
スピッツ版「楓」を未経験の方、ぜひ聴いてみてください。
かなりいいですよ。力の抜けたボーカルの「楓」も。
さいたまアリーナのDVDの「楓」のほうが、心もちemotionalかもしれません。