■オシマイ
「情けない人!
二度とここに来ないでよ」
とがったこころを
背中に投げかける
音に出せれば 爽快なのに
そこまで邪険にはできない
強がってみても 眉を上げても
泣いているのが見え見え
ふやけたコトバを待っているのが
悲しいほどにあからさま
そうやって下を向いても
何も手には入らない
涙が見慣れた風景に重なって
こっちにはお笑い草
もう何もできないから
ここに来ても風は吹かない
体温以上の優しさは
とっくに峠を越えてしまった
アンタの荷物を背負うほど
こっちにも余裕はないのだから
ひしめく人の群れがとぎれて
つながる意味を見つけたら
きっとアンタにも見えてくる
つぼみくらいは見えてくる
一歩は踏み出せないけど
せめてカギはかけずに
きのうの優しさくらいは
とっておいてあげる
「情けない人!
二度とここに来ないでよ」
とがったこころを
背中に投げかける
音に出せれば 爽快なのに
そこまで邪険にはできない
強がってみても 眉を上げても
泣いているのが見え見え
ふやけたコトバを待っているのが
悲しいほどにあからさま
そうやって下を向いても
何も手には入らない
涙が見慣れた風景に重なって
こっちにはお笑い草
もう何もできないから
ここに来ても風は吹かない
体温以上の優しさは
とっくに峠を越えてしまった
アンタの荷物を背負うほど
こっちにも余裕はないのだから
ひしめく人の群れがとぎれて
つながる意味を見つけたら
きっとアンタにも見えてくる
つぼみくらいは見えてくる
一歩は踏み出せないけど
せめてカギはかけずに
きのうの優しさくらいは
とっておいてあげる