2022.09.11
「ロック大陸漫遊記」
FM TOKYO
9月になりました。
草野「この番組、毎週聴いてくださる方にも、初めてという方にも、皆さんに楽しんでいただけるように頑張ります」
(お、新しいパターン?)
今週も、これでいきます。【好きなベーシスト・リクエストで漫遊記パート II】。
草野「皆さんのリクエストとメッセージをもとに、いろんなタイプのベースプレイを楽しんでいただきたいです」
オンエア曲
01 優しいあの子(スピッツ)
02 NO YOUNG(フラワーカンパニーズ)
03 秘密(東京事変)
04 Some Like It Hot(The Power Station)
05 SEXY BODY(OKAMOTO'S)
06 Stay With Me(Rod Stewart & The Faces)
07 higher(the band apart)
08 腕の中でしか眠れない猫のように(カネコアヤノ)
漫遊前の一曲は、スピッツで、「優しいあの子」(2019年、42thシングル/2019年、16thアルバム『見っけ』/朝の連続テレビ小説『なつぞら』の主題歌)。
この曲は、「とくにベースにフューチャーしているわけではなく、普通にポップな曲なんですけど、スピッツ田村節が効いてる曲」。
草野くんは最初に聴いたとき、「お、田村、すごいな」と思ったそうです。
草野「とくにBメロ。このコード進行、歌メロでこのベースラインかよ。スピッツにしかないよね。ポップな曲に独特のベースライン、というのがスピッツっぽさというか、バンドの個性になっているよな」
ほかのベーシストが弾いたら、どんなにうまいプレイヤーでも「メチャメチャ違和感あると思います」と。
(このうねりが、なんと心地よいか! ただの甘い曲にはならない。間奏の美しいギターのバックで暴れるベースも好きです。)
最初の曲は、「スピッツとは何かと縁が深いバンド」、フラワーカンパニーズの「NO YOUNG」(2017年、16thアルバム『ROLL ON 48』)。
ベースは、グレートマエカワさん。
(シンプルだからこそ伝わるものがある)
草野「グレートは人としてステージが高い。リスペクトできる。ベースプレイにもそれがあらわれていて、バンドの土台を支えている感じ」
物販も自ら精力的に行う、社長でもあるベーシスト。「ライブのあと、結構ヘロヘロになっても(物販を)やってたら、買うわな」。
(あの真面目な目力も、やんわり迫力あります)
フラワーカンパニーズ "ハイエース" (Official Music Video)
(いつもこんなふうに移動してるのかなあ)
19作目のニューアルバム『ネイキッド!』、絶賛発売中!
次は、東京事変の「秘密」(2006年、2ndアルバム『大人』)。
ベースは、亀田誠治さん。
亀田さんは、スピッツはもちろんだが、多くのミュージシャンのアルバムをプロデュースし、ベースもさまざまな場でプレイしている。さらにラジオ番組のパーソナリティーだけではなく、テレビにもたくさん出演されている・・・。最近はミュージカルも手がけていて、「ちゃんと寝てんのかな?とちょっと心配になります」と。
亀田さんが音楽に取り組む姿勢は少年のようで、「そこはオレも張り合いたいくらいの気持ちでやっています。亀田さんのおかげでオレもロック少年でいられるのかな」と。
東京事変 - 「秘密」 from Discovery
次の曲は、The Power Stationの「Some Like It Hot」(1985年、デビューアルバム『The Power Station』)。
ベースは、ジョン・テイラー。
リクエストされた方は「(80年代に)私は草野さんが聴いていなかった(であろう)曲を聴いていました」と。
「カルチャークラブの(ベーシスト)マイキー(・クレイブ)よりも、デュラン・デュランの(ベーシスト)ジョン(・テイラー)にもっていかれました! 14歳の私に『セクシー』を教えてくれました」とおっしゃる。
草野くん自身も「見た目でかっこいいベーシストは?と言われたら、デュラン・デュラン時代のテイラーさんって言うかな。クラッシュ時代のポール・シムノンさんか、どっちかかな」。
The Power Stationは、草野くん苦手の80年代の音で、「当時は興味なかったけど、今聴くと、懐かしさ補正で楽しく聴けるし、リズムのアレンジはメチャメチャかっこいいです」。
Duran Duran - The Reflex (Live Aid 1985)
(これはデュラン・デュランでのジョン・テイラー。こちらのイメージが強いかなあ)
次は、OKAMOTO'Sの「SEXY BODY」(2013年、5thシングル)。
ベースはハマ・オカモトくん。
「OKAMOTO'Sの曲はどれもベースの音がよく聴こえます」
「ハマくんてうまいよね」と草野くん。
桑田佳祐さんが今年、 佐野元春、世良公則、Char、野口五郎らと「時代遅れのロックンロールバンド」をリリースしたとき、話題になったMVを見てみたら「ベースがハマくんだった。その場にそのまま馴染んでるのがすげーなって思いましたね」。
桑田佳祐 feat. 佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎 - 時代遅れのRock’n’Roll Band(Full ver.)
草野「星野源くんやアイドルからもひっぱりだこで、プロだなと思います」
次は、Rod Stewart & The Facesで「Stay With Me」(1974年、ライブアルバム『Coast to Coast: Overture and Beginners』)。
ベースはThe Facesの山内テツさん。
The Faces時代の彼のベースプレイの音源はこのライブアルバムでしか確認できないそうだ。ネットの情報では、今は表立った活動はしておらず、家族と静かに暮らしている、とのこと。
フリーやThe Facesに所属されていたが、「当時日本のミュージシャンが海外で活動することはあまりなかったので、うれしかった」とリクエスト。
草野くんも10代のころは世界で活躍する日本人のアーティストといったらオノヨーコさんくらいしか知らなくて、「フリーのジャケットで名前を見たときは、へ~、と驚き、うれしかった」と。
THE FACES WITH KEITH RICHARDS - ID RATHER GO BLIND 1974
(キース・リチャーズとのコラボ。見入ってしまう)
次の曲は、the band apartの「higher」(2004年、3rdシングル『RECOGNIZE ep』/2005年、2ndアルバム『quake and blook』)。
ベースは、原昌和さん。
リクエストされた方は、彼のプレイはもちろんだが、ライブでのパフォーマンスで、さまざまな表情で演奏する姿に「目が離せなくなる」そうだ。
草野くんは、名前は知っていたけれど今回のことがきっかけで初めてこのバンドを聴いたそうで、「カッコいいね。とくにベースに集中して聴くと気持ちいい。グイングインと地を這うようなベース。動物園ですごいきれいな爬虫類を見ている感じ」
the band apart / ZION TOWN 【MV】
最後は、カネコアヤノの「腕の中でしか眠れない猫のように」(2020年、配信シングル)。
ベースは、ゆうらん船の本村拓磨さん。(カネコアヤノさんのサポートメンバー)
リクエストされた方は、「いかつい風貌、そこから放たれる繊細なコーラスが魅力」と。
この「腕の中でしか眠れない猫のように」ではイントロからコントラバスで参加されているそうだ。
草野くんはゆうらん船を初めて聴いて、「おしゃれだけどサイケで、すごくいかしたサウンドでした」と。
草野「そういえば、スピッツ田村も一時期ウッドベースにチャレンジしてたことあったな。習ってたのかな。狭いワンルームのアパートがウッドベースで支配されてたことがあったな・・・」
ゆうらん船 Live『Bridge』『サブマリン』『青い鳥』2021.12.04 定期演奏会“Bridge” at 渋谷CLUB QUATTRO
(これは、ゆうらん船のライブ。)
特集の最後に。
10代でロックを聴き始めたころ、1つの楽器に集中して聴く、というのをよくやっていたそうだ。
今回かなりベースに集中して聴いて、「勉強になりました。奥が深い! フレーズ1つで曲の印象が変わっちゃう、というのはギターやキーボード以上かもしれない」と。
(シロウトですけど、ベースの音に聞き耳を立てるのが好きです)
いつもの「ちょっぴりタイムマシン」は、オールリクエストということでできるだけたくさんのリクエストに応えるため、今週も無しだそうです。
来週は、ワンアーティスト特集、【ザ・クラッシュで漫遊記】です。
先ほども触れた、ベーシスト、ポール・シムノンが在籍していたバンド。
セックス・ピストルズ、ダムドとともに三大パンクロックバンドと言われ、UKパンクのレジェンドバンド!
そして、「草野さん、お酒やめたら甘党になってしまいました」
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