隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

雪の日の思い出~世界は止まったまま~

2008年02月03日 19時32分55秒 | 日記
2008年2月3日 雪に思うこと。
 
「積もってるよ」の声。窓の外の静けさ。
 昨夜寝る前に外を見たらチラチラ雪が舞い始めていたけど、きっとあれからずっと降り続いていたんだな。
 外はすっかり白の世界。よく「銀世界」と言うけど私にはやっぱり「白い世界」がしっくりくる。
 雪の日はうずうずして外に出て行きたくなる。やっぱり「未踏の地」に最初に足跡をつける瞬間が何とも言えない。穢れなきものを征服したくなる…、人の心の奥深くには、そういう思いが必ずある、そんな気がする。
 幼い弟と作った雪の山や、好きな男の子めがけて投げた雪合戦のシーンは忘れられない。
 スキーは楽しいせつない思い出と、ちっともうまくならない悔しい思い出が交互に巡ってくるけど…。
 そうそう数年前の3月、立川の昭和記念公園の10キロマラソンの当日は大雪だったっけ。現地にいくモノレールの中で、「この雪で走ることはないだろう。友人とランチでも食べて優雅に過ごせるかな」とのんびりかまえていたのに、「雨ならやめるけど、雪じゃOKだよね」のひと言で急遽参加。
 あのときの手の冷たさと、5キロ付近まで足先がずっとしびれていたことを今でも鮮明に覚えている。
 その友人は、「あれは楽しかったよね。走ってて、うれしくてしかたなかった」と今でも言うけど。思い出には残っているし、いつもの10キロの苦しさはなかったけど、でもあの足先のしびれはちょっとつらかったな。
 今日の青梅マラソンは中止になったそうだ。この雪で青梅を走るのはたしかに大変だろう。参加予定だった方の中には、私の友人のように走りたいのに叶わずに「うーん、残念っ!」と悔しがっている人もいれば、私のように「ああ、中止でよかった」と安堵している人もいて、きっとさまざまだろう。
 遠い新潟の地からは、何度か遊んだことのある犬が老衰で亡くなった、という知らせが入った。
 「雪は大丈夫? 東京の人は雪に弱いから大変でしょ。雪かきに行こうか?」
 その元気な笑い声の向こうに、かわいい家族を失った寂しさが見え隠れしていた。
 外を見ると、雪はやみ、世界は止まったままだ。

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