2023.03.12 17:00開演
『35th ANNIVERSARY TOUR 2023 YES. I. DO』
at 横浜アリーナ
記憶が新しいうちにまとめたけれど、いつものように独りよがりの文章の羅列ですので、悪しからず。
そして、自分の記録のために残しているので、セットリスト等、そのまま載せています。
これからライブに行かれる方、セットリストは知りたくないという方は、ここまでで・・・。
ステージ、ほぼ真正面の北スタンドから、遠く(笑)彼らの35周年をお祝いしてきました。
スクリーンに映る以外は、動き等はほぼわからず、でもそんなことはどうでもいいくらいに気持ちが高まり、心臓の鼓動さえ聞こえるような、そんなライブでした。
セットリスト
第1部
01 Sky is blue
02 ドビッシャー男
03 悲しみの果て
04 デーデ
05 星の砂
06 珍奇男
07 昔の侍
08 奴隷天国
第2部
09 新しい季節へキミと
10 旅
11 彼女は買い物の帰り道
12 リッスントゥザミュージック
13 風に吹かれて
14 翳りゆく部屋
15 ハナウタ~遠い昔からの物語
16 今宵の月のように
17 RAINBOW
18 朝
19 悪魔メフィスト
第3部
20 風と共に
21 桜の花、舞い上がる道を
22 笑顔の未来へ
23 so many people
24 ズレてる方がいい
25 俺たちの明日
26 yes. I. do
27 ファイティングマン
encore
28 待つ男
暗転して、エレファントカシマシの35周年を振り返るVTRが流れる。生意気で怖いもの知らずに見えた彼らのはじまり。
そして、メンバー4人とサポートメンバーが登場。
ん? 宮本さん、白い長めの上着にフード? 最初かぶっていたけど、すぐに脱いでしまったのでわからない。
覚えていることだけを記しておこう。
「ドビッシャー男」でフラフラにさせられてその直後に、もう「悲しみの果て」は勘弁してくれ(笑)。聞き惚れる気持ちの余裕のないままに終わってしまったではないか!
「ドビッシャー男」のイントロの野太いギターがカッコいい。
地の底から地鳴りを起こしそうな声と、柔らかい優しい震えるような声が同居している肉体。
変わらずに挑発的な「デーデ」。
昔、「やっぱり基本的にお金がないとね」という友達に、そうかもなあ、と思いつつ賛同したら終わっちゃうなあ、とか煮え切らなかったワタシを笑うかのように、「金があればいい!」と、今夜も繰り返す宮本さんでした。
「珍奇男」も100パーセント全開!
「星の砂」の盛り上がりのあと、一度バックの演奏が終わってから、宮本さんが演奏を催促するかのようにガニ股で跳ねている姿が見えたんだけど。
再び鳴り出した音の中で、石くんを促して(命じて?)一緒にパフォーマンスする。石くんも相変わらず大変だ。
「奴隷天国」では、シンプルなロックンロールに対して、バックの映像が今っぽすぎて、笑いをこらえるのがきつい!
「SLAVE」「HEAVEN」の文字が躍る。なんじゃ!
「バラード」といういつもの紹介のあとでの「奴隷天国」でした。
宮本さんは、花道も存分に使う。
「奴隷天国」ではなかったかもしれないけど、三半規管どうなる? と心配になるくらいにクルクル回って、それでも倒れなかったり、ちょっとふらついて膝をついたり。
でもその「クルクル」が見事で、見入ってしまった。ふらついたときは、ちょっと苦笑いしたけど。
どこでだったか? マイクスタンドとギターをもって花道まで移動。歌終わりでマイクスタンドだけステージに持ち帰り、再び戻ってギターも拾い上げても持ち帰るとき、「自分のことは自分でやる!」と言って笑わせる。かわいいじゃないか。
そして第2部は、「今」にぴったりの曲、「新しい季節へキミと」でスタート。そして、「旅」へと、激しく動きつつも安定した歌を聴かせるボーカルとバックの重いサウンドに酔う。酔うってこういうことだ、と思ったりする。
「彼女は買い物の帰り道」は、本当に大好きな大好きな曲。
宮本さんも、この曲と「リッスントゥザミュージック」のときだったか、「大好きな曲」と言っていたような。
優しくも悲しい歌詞。そして秀逸なタイトル。
金原千恵子ストリングスチームの弦楽器がロックに響く「リッスントゥザミュージック」、そして蔦谷好位置さんの美しい音色が印象的なピアノバージョンの「風に吹かれて」。
ヒラマミキオさんのギターも含めて、エレカシライブに欠かせないメンバーたちの音が響く。
MCで宮本さんが、「2009年の武道館で金原さんの演奏を聴いて度肝を抜かれた」と。エレカシのステージでの金原さんは、華やかというよりアグレッシブな雰囲気。
宮本さん曰く「ユーミンの名曲」である「翳りゆく部屋」は、このステージではすでにエレカシの楽曲と化していた。
「ハナウタ~遠い昔からの物語」のノスタルジーには、こんな時代の真っただ中の自分たちに、かつて自分が存在した場所を思い出させる力がある。
「今宵の月のように」で「油断」していた私を待っていた「RAINBOW」。ステージ上や花道を縦横無尽に走り回るボーカル。エレカシのライブにはいつも「私のMAX」があるが、今回はここだったかも。いやあ、すごかったー!
そして、「朝」~「悪魔メフィスト」。
「光る太陽 揺れる木漏れ陽♪」からの、日常を羅列する単語の波が激しく恐ろしいサウンドに揺らめきながらもかすかに生きのびるさまに、われわれの現実を突きつけられるように感じる。
朝の鳥の群れと、街の崩壊に心が揺れる。絶望だけではない、覚悟の歌。
そして第3部は、定番の盛り上がり楽曲のオンパレード。
うれしい時間が来ました!って感じ。
「桜の花、舞い上がる道を」でピンクの花が舞う。
全体を通して、照明も画像も、(私の記憶だからあてにはならないけど)25周年のときよりシンプルだった?
それがむしろ、すごくエレカシらしいと感じたけど。
「ズレてる方がいい」の曲終わりで花道からステージに戻るとき、「ズレてるほうがいい! ズレてなくてもいい! 何だっていいぜ」って。笑った! なんでもいいんだ~。
そして、「お待ちどおさま」な「ファイティングマン」の前は、新曲「yes. I. do」。
大人なエレカシも感じさせる渋さもあり、の新曲。
メンバー全員が映る四分割画面のスクリーン。これには胸が熱くなる。
宮本さんの怒涛のソロ活動の間、集まって練習を続け、彼とともにバンドサウンドを極めていくことを選んだメンバーに、おこがましいけれど感謝しかない。
トミの地響きを伴うドラム、成ちゃんの重いベース音、石くんの武骨なギターがボーカルを支えた35年。
メンバー紹介では、「成ちゃん、ズボンが破れてます」(え?)、「トミ、バンドの兄貴」、中学校の始業式のあと一緒に帰ってからの仲、「石くん、相棒」。
石くんは、覚悟の?坊主頭にサングラスでした。
そして、「音楽が大好きなのが伝わってくるぜ」
「長く続けてるといいことあるんですね、ありがとう」
「横浜アリーナ、最高! ステキな時間をありがとう」
と、何度も繰り返してくれました。
今年のライブ一発目は、エレファントカシマシ。個人的に、35周年のお祝いです。
あの圧巻の25周年ライブ(ココに恥ずかしいレポあり)から、もう10年?
そして、30周年ライブ(コチラに舌足らずなレポあり)からも5年。
こっちは限りなく変わったけれど、そして衰えたけれど、宮本率いるエレファントカシマシは全く変わらない、むしろどんどん大きくパワフルになって、むしろ若返った? いやいや円熟の魅力?
いや、そういう表現はみ~んな意味がなくて、やっぱり「圧巻のステージ」とバンド力でした。
そこまでわれらオーディエンスをひきつけてナデナデしておきながら、アンコールの「待つ男」でスパッと切り捨てて放心状態にさせて去っていくところなどは、惚れ惚れしました。
これぞ、エレファントカシマシ!
エレファントカシマシ「新春ライブ2022」ダイジェスト
3月11日のレポ
https://rockinon.com/blog/yamazaki/205688
有明アリーナのチケットはまだ購入できそうです。
余計なお世話ですが、どうしようかな!と迷っている方がいらしたら、行ってみてはいかが?とお勧めしたい。そう言えるライブだと思います。
スピッツのリーダー曰く、「明日何があるかわからないのだから、好きなアーティストのライブは、とにかく行っとけ」。
おはようございます。
読んでくださってありがとうございます。
いつもながらなのに、聴くたびに感動し、体のどこかが震えます。
あの場のみなさんが、きっと・・・と思います。ですよね?
またお時間のあるときに覗いてください。
コメントもありがとうございます!!