2022.12.11
「ロック大陸漫遊記」
FM TOKYO
12月も第3週。「かなり年末モードになってきました」
導入は、北海道に生息する「シマエナガ」。
草野くんも映像だけで実際に見たことはないけれど、「メチャメチャ、かわいいんですよ。ぜひ画像検索してほしい」。
「この世にこんなかわいい動物がいるのか!」
最近はグッズなどもあるそうです。
(「かわいい~」と言っている若い女性を知っている。フムフム。画像検索してみよう・・・)
ここからが草野くんらしい。
この「メチャメチャかわいい」という感情は「あくまで人間の感情。シマエナガ自身は、かわいくなろうとは思っていない」。
「人間の美的感覚で『かわいい』と思われるようにたまたま進化してしまった生き物」がシマエナガ。
シマエナガに捕食される虫たちからしたら、「あのかわいい顔が般若のごとく見えたりするのかな?」と。
そんなことを考える草野くんは、シマエナガの画像を見つつ、「かわいいというより不思議だな」と思ってしまう今日この頃らしい。
(生きてるって、おもしろいことの連続であれば退屈しないよなあ)
今週は、【パット・ベネターで漫遊記】。
70年代末から80年代にかけて、高い人気を誇ったアメリカの女性ロックシンガー。
(ラジオで流れる曲を聴いたことがあるくらいで、本当に何も知らないから、すごく楽しみ。この時期は時間に追われていて、余裕なかったからなあ)
けれど、売れ線からなのか、ロックヒストリーを語る上では「わりとスルーされがちな方」だそうだが、「今聴くとすごいカッコいい」と。
彼女のシャウトももちろんだけれど、「サポートギタリストのニール・ジェラルドさんのプレイも聴きどころ」。
オンエア曲
01 テクテク(スピッツ)
02 Heartbreaker(Pat Benatar)
03 Hit Me With Your Best Shot(Pat Benatar)
04 Treat Me Right(Pat Benatar)
05 Ooh Ooh Song(Pat Benatar)
06 Sex As A Weapon(Pat Benatar)
07 Everybody Lay Down(Pat Benatar)
08 La La Sunday(SAYAKA)
漫遊前の一曲は、スピッツで、「テクテク」(2005年、30thシングル「春の歌」との両A面/2012年、スペシャルアルバム『おるたな』)。
今日は激しめなロックナンバーが多いので、「バランスをとって、まったりした曲を」。
(ついついカップリングを聴く機会が少ないけれど、スピッツのバランス感覚は健在。これは両A面だったんだ~。忘れてた)
最初の曲は、「初の全米40のヒット曲」、Pat Benatarの「Heartbreaker」(1979年、デビューアルバム『In the Heat of the Night 真夜中の恋人達』)。
(高音がきれいなシンガーだな、というのが第一印象だったこと、思い出した。普通にカッコいい! 気持ちいい)
草野くんが聴いた、Pat Benatarの最初の曲。「これ、やばくね? カッコよくね? と思ってぞわぞわした」と。
まだ福岡にいたころなので、「正確には、『これ、かっこいいや~ん。カッコいっちゃない?』。ヤバイって言葉もまだ使ってなかったかも」。
シャウトの悪いダークな感じと、ファルセットのきれいな感じが同居していて、「ロックナンバーを歌うために生まれてきた声」。
ここで簡単に、Pat Benatarのプロフィールを。
1953年、ニューヨーク、ブルックリン出身。
19歳で結婚し、銀行の窓口業務に従事。
ライザ・ミネリのライブに衝撃を受け、仕事をやめ、ナイトクラブで歌いながら歌手を目指す。
1974年に、「Day Gig」というポップソングでデビュー。
PAT BENATAR - Day Gig (1974) - RARE SONG!
「1979年にロック路線で再登場、という感じだったのかな。もともとポップソングでデビューして、のちにロックな路線で評価されたというのは、日本で言えば、アン・ルイスさんとかに近いでしょうかね」と。
ニール・ジェラルドはリック・スプリングフィールドらビッグなシンガーのサポートもしていたが、82年からはPat Benatarのプライベートのパートナーでもあった。
草野くんが言うには、「ニール・ジェラルドさんのギターのプレイ、サウンドもヒットの要因かもしれない。Pat Benatarさんのパワフルなボーカルを際立たせるギター。ちょうどよい歪み具合とキレのいいカッティングで、クセになります」と。
次は、「彼女の初のトップ10の曲」、Pat Benatarの「Hit Me With Your Best Shot 強気で愛して」(1980年、2ndアルバム『Crimes of Passion 危険な恋人』)。
(バックに聴こえるギターリフも、ギターソロのサウンドも、耳に心地よいなあ。あまりにもストレートに体に入ってきすぎて、こういうの売れ線っていう?という気持ちにもなってくる。理不尽?)
草野くん自身は、70年代に初めて聴いたときには、カッコいい!と思ったが、「最近まで、どういう系統のシンガーか、イマイチわかっていなかった。ハードロックっぽい曲を歌ってはいたが、活躍したのは80年代ということで、立ち位置はポップシンガーということなのかなあ」。
よく知られている曲も、「有名なコンポーザーが手掛けているし、初期のころはマイク・チャップマン(コチラで特集)さんも関わっていたし」。
なので、ゴリゴリのロックファンからは、あまり重要視されてなかったりするが、「でも単純に聴いてて気持ちいい歌声だし、シンガーとしては影響力の大きな方だったのでは? 80年代の日本のパワフル系の女性シンガーにPat Benatar風の方が多かった記憶もあります」。
最初にかけた「Heartbreaker」は、葛城ユキさんがカバーしているそうだ。
次の曲は、Pat Benatarの「Treat Me Right」(1980年、2ndアルバム『Crimes of Passion 危険恋人』)。
MTVが開局して最初に流したビデオクリップがバグルスの「ラジオスターの悲劇」で、その次にオンエアされたのがこの曲だったそうだ。
Pat Benatar : "Treat Me Right"
(カッコいいなあ。リアルタイムで聴いてたら、クセになってたかも)
次は、Pat Benatarの「Ooh Ooh Song」(1984年、6thアルバム『Tropico』)。
80年代後半になると、ポップシンガーとしての人気が高まる。「We Belong」や「Love Is A Battlefield」などのヒット曲を連発。
ブレイク当初はかなりハードロックなテイストだが、かなり作りこまれたプロデュースされたもので、「本来のPat Benatarさんはポップなカテゴリーのシンガーなのかもしれない」。
でも、この時期のPat Benatarの曲のサウンドは「オレの苦手な80年代テイストのサウンドなので、スルーさせていただいて」。
そんな中で、この「Ooh Ooh Song」は、「オールドポップな印象で、結構好きでした」。
Pat Benatarとニール・ジェラルドの共作だそうです。
(ポップだなあ。ノリノリで聴ける、かわいい楽曲)
ここで、メッセージコーナー。
「草野さんは、リメイクしてほしいアニメがありますか?」
昔のアニメは「そのまま見たい気もする。色がちょっとビビットになったりして、そこに感情移入できなかったり・・・」。
その中でも、「あえてリメイクで見たいな」というものをあげるとしたら・・・、『アパッチ野球軍』。いかにも昭和なアニメ」。
アパッチ野球軍OP~(アパッチ野球軍)ED~(みんなみんな)~(SE付き)~フルHD
(いや、もうすごいもん見た。昭和も昭和・・・。なんにも言えない・・・)
今放映するとしたら、「いろいろ難しい諸問題もあるかもしれない。格差問題とか環境破壊とか、現代の問題に置き換えられるかもしれない」と。
草野くんがよく話している「大好きなアニメ、『さるとびエッちゃん』」。
さるとびエッちゃんOP
子どものころ、「さるとびエッちゃん」になりたかった草野くん! 「『ひみつのアッコちゃん』とかはリメイクされて映画とかにもなってるのに、なんで『さるとびエッちゃん』はリメイクされないのかな」とちょっと不満に思ってるらしい・・・。
カンロから、「味のしない飴」がテスト販売されていて、評判らしい(ココ)。
そういえば、草野くん、「味のしないガムが発売されたらうれしい」と言ってましたね。
「口の中の乾燥を防ぐ」「唾液の分泌を促す」ための飴、という意図のもとに研究開発されたそうです。
「この観点からすれば、味のしないガムもできるかも」と。(たしかに)
「いろんなニーズがあるもんですね。最初に缶入りのお茶とか水が出たとき、お茶って無料で飲めるものだと思ってたから、これ、誰が買うの?って思ったもんね。そういうものが普通に売ってるし、買うもんね」(ホントに、そうでした)
そして次は、Pat Benatarの「Sex As A Weapon」(1985年、7thアルバム『Seven the Hard Way』)。
これは曰く付きの楽曲。
まずはこのタイトル、「武器としての女性性」。
これが「女性の地位向上に反するのでは?」と誤解されて物議をかもした。
ところが、曲をちゃんと聴けば、この前に“Stop using”が入って、“Stop using sex as a weapon”となり、「武器にするな」と主張していて、「むしろフェミニズム寄りの歌」。
でもこれは、「わざと誤解を招きやすいタイトルをつけたのかな。今で言う炎上商法?」。
でも「ロックナンバーとしては、カッコいい曲です」。
最後の曲は、「最後のチャートインシングルの楽曲」、Pat Benatarの「Everybody Lay Down」(1993年、9thアルバム『Gravity's Rainbow 虹のロックン・ロール』)。
「90年代、ということで、時代を反映した、ちょっとオルタナ風味」の曲。この曲も、Pat Benatarとニール・ジェラルドの共作。
ニール・ジェラルドさん、「もともとイケメンなんですけど、画像検索したら、おじさんになってもカッコいい」。
(若いころよりちょっと疲れた年齢になってからのほうが渋くていいかも)
特集の最後に。
最近のPat Benatarさん、今年「ロックの殿堂」入り。
来年70歳になるが、ツアーも精力的に行っていて、「まだまだ現役のロックシンガー」。
(ちゃんと聴いてこなかったシンガーなので、これを機会にちょっと近づいてみるかな)
今回の「ちょっぴりタイムマシン」は、SAYAKAの「La La Sunday」(2005年、1stアルバム『Doll』)。
(イントロは、「ジュテーム?」)
「そろそろ一周忌になりますかね。忘れちゃいけないシンガーだと思いまして、取り上げます。お会いしたことはないのですが、すばらしい歌声に魅了されたことは何度もあります」と。
ふなっしーのDVDのナレーターという印象もあるそうで、「ふなっしー好きに悪い人はいないからね。しゃべる声もそよ風のようで、とても気持ちよかったです」と。
SAYAKAさんの曲にはロックテイストのものも多いので、その中から選んで、この曲!です。
(心地よい高揚感を導いてくれる曲)
そして来週は、毎年、年末恒例の「2022年、漫遊からもれた曲で漫遊記」。
毎週の特集の中で、「ちょっと番組の流れに合わない」とか「しゃべりが長くなった」とかで、カットされた曲の中で、「それでもやっぱりオンエアしたかったな」という「敗者復活の楽曲」。
「草野さん、『恋のぼんちシート』って、ロックのカテゴリーに入りますか?」
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