■キセツのシュウエン
いちばん敏感なところを
尖った針で 優しくつつかれる
できたら気づかないふりで
そのまま 過ぎてしまいたい
ほおづえをついて
そう 砂時計みたいに
時間が見える速度で 帰っていくのを
ワタシを揺するのは 誰なんだろう
追いかけて 最後までは追いつめず
振り向いたワタシを
月明かりのもとに 立ち止まらせる
ゆきかう車のライトや
遠くで光る稲光を
他人事みたいに眺めるワタシを見ている
未来の鳥瞰図を手に入れて
手に入れたつもりで
スタートラインから 遠くを見ている
異様に背の高い友人たちよ
背伸びして その肩越しに垣間見る
ふくらんだ胸のありかをさぐる
季節の終焉は いつだって唐突だ
いちばん敏感なところを
尖った針で 優しくつつかれる
できたら気づかないふりで
そのまま 過ぎてしまいたい
ほおづえをついて
そう 砂時計みたいに
時間が見える速度で 帰っていくのを
ワタシを揺するのは 誰なんだろう
追いかけて 最後までは追いつめず
振り向いたワタシを
月明かりのもとに 立ち止まらせる
ゆきかう車のライトや
遠くで光る稲光を
他人事みたいに眺めるワタシを見ている
未来の鳥瞰図を手に入れて
手に入れたつもりで
スタートラインから 遠くを見ている
異様に背の高い友人たちよ
背伸びして その肩越しに垣間見る
ふくらんだ胸のありかをさぐる
季節の終焉は いつだって唐突だ