2011.8.6 (土)
■■教科書宅救便
以前にお知らせした「教科書宅救急便」の支援のその後、現地での様子がレポされています。
少しだけお手伝いしただけだけれど、こうして報告してもらえると、やはりうれしい。
編集プロダクションのFAさんは、
「本棚がすっきりして助かった!」
とメールを送ってくれたっけ。
http://ameblo.jp/sankousho311/entry-10970283132.html
見てください。
■■新藤兼人「一枚のハガキ」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110806-00000001-eiga-movi
すごいなあ。
99歳で「ここまでで」と言える人生。感服です。
■■どういう意図なんだ?
今週初めごろの夜のニュースショー(もうワイドショーみたいなもんだ)。
関西から来た「人気?」のキャスターと「微笑み女性」キャスター(相方がこう言って揶揄してます)がMCの番組。
イタリアの街やブラジルの海岸で放射線を測って、「こんなに高いんですね~」と言うレポーター。
どういう経緯なのかはわからないが、現地の人に、
「日本人は気にしすぎ」
「20年もこの浜で泳いでいるけど、大丈夫よ」
なんて笑顔で言わせている。
スタジオのコメンテーターは、言わされているのか、マジでノー天気なのか、
「イタリアでそんなに数値が高いってわかって・・・、ちょっと安心しますね~」
「日本の基準値は高すぎるんです!」
それに対してキャスター二人は、
「うーん、どう判断したらいいんでしょうね~」と困惑した表情を浮かべるが・・・、これってどういう意図で流した映像なのかがまったく不明。
キャスターがどんなに困惑した表情を浮かべようが(本当に困惑しているかは、あくまで不明ですが)、
「な~んだ、原発の影響で日本はこんなになっちゃているけど、放射線の数値が高いところって世界中にあるのね」
「…で、別に問題ないんじゃないか」
という反応を導こうとしているとしか思えない。
イタリアやブラジルの海岸が問題ないなんて、どこにも根拠がない。なんでそういう数値が出ているのかも言及していない。
こういう類のメジャーな番組を震災以来あまり見なくなっているが、たまたま早めに帰宅したときに目にして、ほんとうに開いた口がふさがらなかった。
これ、フジTVです。
■■「北の国から」
同じTV局の番組ですが・・・。
BSで、「北の国から」の再放送あり。
もう何度も見ているのに、あのテーマ曲と北海道の風景だけで心が揺れる。
自他ともに認める(と自分で言ってしまいますが)、「北の国から」フェチですから。
好きな場面を語らせていただけるなら、一晩でも二晩でもお付き合いします、というくらい。
言葉や間が本当に大事につくられたドラマ。
深夜に見ながら、こういうドラマを作る土壌はもう今のTV局にはないんだろうなと、絶望的になる。
視聴率に踊らされる制作現場、視聴率が基準だと言わんばかりに報道するメディア。
そしてスポンサーは・・・。
最近、相次いで二人のひ孫の誕生に恵まれた80代の老婦人。
元気に野球やドラマを見ては一人暮らしを楽しんでいる(たぶん・・・)人なのですが、
「長く生きてきたおかげで、ひ孫まで見られた。今がいちばんよい時かもしれない」
とつぶやいていました。
新しい命の誕生は、こんなところにも優しさを運んでくるのか。
この命の未来に、思いを馳せる。
8月6日、広島原爆の日
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110806/k10014743991000.html
反核から反原発への遠回りの歴史を塗りかえることはできないけれど、修正を目指さなければならない。