2020.06.28 21:00~
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
at TOKYO FM
導入は、まさかの炊飯器のお話。
炊き上がりのときのメロディー聴きたさに、炊飯器のそばでかたまっている・・・というかわいいMCがありましたね。草野くん曰く、「TIGERの回し者か」的なMC(笑)。
で、水分補給のためにいつも持ち歩いている保冷ボトルも「TIGERなんだよなあ」と思っていて、改めて見てみたら、「象印でした」って。
「バランスをとるかのような」導入MC(笑)でスタートです。
そして、今日もスタジオではない、とある部屋での収録です。
(どんな音でも聞こえてこい!てな感じです。基本的に私には何も聞こえてきません)
そして、今日のテーマは、「アウトロいろいろで漫遊記」。
(エンディングをテーマに、っておもしろい)
スピッツの曲だと、「スパッと終わったり」「FADE OUTだったり」、そういうのは多いけれど、世の中のロックナンバーにはいろんなエンディングがあるそうで・・・。
オンエア曲
01 夢追い虫(スピッツ)
02 Teenager Forever(King Gnu)
03 Power Lover(The Rods)
04 渚にまつわるエトセトラ(PUFFY)
05 HEAVY METAL ARMY(HEAVY METAL ARMY)
06 Long Gone(UFO)
07 Death with Dignity(Sufjan Stevens)
08 Raspberry Plant(PLASTIC GIRL IN CLOSET)
漫遊前の一曲は、スピッツで「夢追い虫」(2001年、24thシングル/2004年、アルバム『色色衣』に収録)。
草野くん曰く、「スピッツの曲のアウトロで、いちばん好き」。
夢を追いかけて歌っている虫たちの声・・・でエンディング。音源の逆回しってやつですね。
(もう、イントロから声からメロディーから歌詞からサウンドから・・・すべて好きです! ちなみにMVもいい!)
コーラスは、石田ショーキチ+クージーです。
最初の曲は、「最近ワイヤレスヘッドホンのCMで流れている」、King Gnuの「Teenager Forever」(2019.12 配信/2020年、3rdアルバム『CEREMONY』)
(おしゃれだなあ・・・。かっこいいなあ)
草野「King Gnuはヒゲダン(Official髭男dism)と並んで日本を代表するバンドになりつつありますが、個人的にはこの曲がいちばん好きかもしれない。すごいロックを感じます」
アウトロは、「最後にテンポアップするパターン。曲中で盛り上がったエモーショナルを「さらにピークにもっていく」。
このあと、テンポアップではなく「音源の回転数を上げる」エンディングということで、Black Sabbathの「War Pigs」のエンディングのみ流す。「印象深い曲なんですけど、長いのでエンディングだけ」と。
中学生のころレコードで聴いていて、プレイヤーが壊れた!とすごく焦った記憶がある、と。
草野「70年代のアナログ時代なんで世界じゅうの大勢の人が焦ったんじゃないかと想像しますが・・・」
こちら、ライブ盤の「War Pigs」。
(MVも意味深く見ていて想像をかきたてられるけれど。本当に重くてかっこいい。)
BLACK SABBATH - "War Pigs" (Live Video)
(それにしても、King Gnuの曲の総括?もないままにいつのまにかブラックサバスに移行?ってところが・・・)
次は、The Rodsというバンドの「Power Lover」(1980)。
この曲は、rit. つまりリタルダンドで終わる。テンポを遅くしてゆっくり終わる感じを「うめぼし」で。
しっとりめな曲がrit.で終わるのはよくあるけれど、激しいロックナンバーがrit.で終わるのも「哀愁があっていい」と。この曲がまさにそれ。
(ふ~む、なるほど)
草野「こういう特集ができるのは、基本、古作で曲を流すというこの番組のポリシーならでは」
という自負の表明しつつ・・・。
次は、PUFFYです! 「渚にまつわるエトセトラ」(1997年、4thシングル)。
この曲のアウトロは、「フェイント」。それまでとは異なるコード進行を聴かせて、新たに大きく展開するのかな?と思わせて、「あっさり終わっちゃう」。
草野「作曲した奥田民生さんがしたり顔でニヤッとしているのが目に浮かぶよう」
曲終わりで、「この季節にぴったりですよね」。本当に。こんなふうに気分よく海岸通りを走れたら・・・。
次は、日本のバンド、HEAVY METAL ARMYの「HEAVY METAL ARMY」(1980年)。
草野くんにとっては、HEAVY METAL ARMYはCondition Greenのシンキさんが在籍していたバンド。
(Condition Green、70年代の沖縄の「伝説的?」ハードロックバンド。過激なパフォーマンスを伝え聞いたこと、あるなあ。シンキさんを仰ぐギター小僧もいたっけ)
この曲は、「アウトロでギターソロを弾きまくる。この激しいギターソロのアウトロを聴くために、また曲の最初から聴いてしまう」。
曲の感じは、80年代特有のピヨピヨしたシンセサイザーの音が目立ち、間奏でもギターソロはあるんだけれど、「アウトロでシンキさんが本気出して弾いちゃう」。
次は、UFOの「Long Gone」(1981年、9thアルバム『The Wild, The Willing And The Innocent』。かれらの初のセルフプロデュース作品)。
UFOは「ワタクシのギターの師匠」、マイケル・シェンカーのバンド。しかし、この楽曲は彼が抜けたあとのUFOの曲。
この曲のアウトロは「ゴージャスなアウトロ。本編とガラッと雰囲気が変わる」。
本編は普通のハードロックのいい曲なんだけれど、ゴージャスなアウトロまで聴くと、「なんだかとっても得した気分になる」(笑)。
(もともと、この曲、シンプルな疾走感が好きだったけれど、アウトロ、全然気にしてなかったです)
最後は、Sufjan Stevensで「Death with Dignity」(2015年、7thアルバム『Carrie & Lowell』)。
草野「余韻を聴かせるアウトロ。アウトロが美しくて、好きな曲です」
今日は激しめな曲が多かったので、最後はしっとりめでしめてくれました。
母親の死をテーマにした楽曲で、「ゆっくりと死を惜しむような、厳かな気持ちになるアウトロ」。
尊厳死、人としての尊厳とともに死に至る、death with dignityというタイトル自体が深い楽曲。
(初期の『Michigan』と『Illinois』というアメリカの州名をタイトルにしたアルバムに惹かれた。スピリチュアルなものはそれほど興味ないんだけれど、なんとなくそういうものを感じさせても自然に受け入れられる彼の声と詩的な雰囲気です。最近のは知らなかったな。聴いてみよう)
(この『Carrie & Lowell』というアルバム名はSufjan Stevensの両親の名前だそうで、そこから想像するに、このジャケットは両親の若き日のショット?)
(ちなみに個人的に、『Michigan』のジャケットが好きだったんだけれど、これって、ミシガン州(を象徴するもののイラストで構成されているんですね)
メッセージコーナー。
「老夫婦に何か福岡の名物をおくるとしたら?」
明太子は痛風でダメ、もつ鍋は入れ歯で噛めない・・・。
草野くんは個人的には太宰府の梅が枝餅が好きだというけれど。
草野「福岡の人とか、出身者より、福岡が好き!っていう人のほうが詳しいかも。お力になれずにすみません」
(そういうもんかもしれない)
そして、特集の最後に。
最近はサブスクで音楽を聴く人も増えたし、ワンコーラスだけ聴いて「はい、次、次」ということもあるかもしれないけれど、「アウトロまで聴いてはじめて見えてくる景色もあると思うので、お気に入りの曲はぜひフル尺で」と、あくまで穏やかなロッカーです。
草野「イントロ、アウトロと特集したので、いつか『間奏いろいろ』というのもおもしろいかもしれませんね」
(いろいろ興味が重なって、おもしろい企画でした!)
そして最後は「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
曲は、PLASTIC GIRL IN CLOSETの「Raspberry Plant」。
(ん? だから「ラズベリー」?)
青森のスーパーカーもそうだけど、岩手のこのバンドも「シューゲイザー要素もあり、東北地方の冷涼は気候がこういうサウンドをうむのかなあとイメージしてみたり。メロディーも切なくて、すごくいい」。
(甘美なメロディーと轟音ギター。2017年にScudelia Audio Terminalに移籍したそうで、新たな活動が期待される)
草野くん自身も盛岡は大好きな街で「プライベートでも何度かいったことがあり、散歩がめちゃめちゃ楽しい」と。
草野「今度はいつ行けるのかなあ。この曲を聴いて、脳内盛岡散歩をしてみたいと思います」
(個人的には知り合いが一時住んでいて、何度か訪れ、古いバスターミナルとか北上川の遊歩道とか冷麺とか、震災の前にもあとにも思い出がちらほら。いつもいい季節だったなあ)
来週の予告!
「クセになるおもしろソングで漫遊記 Part 3」です。
毎年恒例になりそうで、今年は特に憂鬱な季節を過ごしているし、「息抜き」をいただけそうです。
「草野さ~ん、やっぱトヨエツでしょ」(笑)
来週も!!
PLASTIC GIRL IN CLOSETのお二人から。盛岡での放送、聴けるかな?
https://twitter.com/nyan_mon/status/1277226012359573504
https://twitter.com/yuji_pgic/status/1277240018562453506
雨です・・・。
感染者の数にいちいち反応すまい、落ち着こう、と思うけれど、いろいろ想像してしまう。
あの緩んだ三連休前に何も措置をとらず、連休明けにIOCの「オリンピックは中止ではなく一年延期」のお墨付きを得たとたんに「自粛要請」やら、「ロックダウンだってあるかも」的な都知事の会見。
今回も、都知事選が終わって急に・・・ということはないでしょうね?
そういう政治的な思惑と連動しているとは思いたくないんだけど。信用できなくなっている。
それにしても、社会の急な変化に知識ではどうにかついていけたとしても、気持ちはどうなんだろう。
なんだか乗り遅れそうな気がして、ここいらで消えてしまおうかな、とか思ったり・・・。
みなさんは、自粛の間に会えなかったご家族や大事な方たちに会えましたか。
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