動く志保さん復活から一週間、すでに我が家のBDの再生回数は二けたを軽く超えております。
ということで以下より志保さん復活祭り。キャンプ場で二人で過ごした夜が明けて…という小話です。
「ハックション!」
大きなくしゃみで目覚めて、朝の冷えた空気に思わず体を震わせる。無意識に傍らにあるはずの温もりに身を寄せると、荒い息が聞こえて驚いて身を起こした。
「お、おい灰原、大丈夫か!?」
黎明の光にわずかに照らされた志保は苦しそうに胸を押さえながら「大丈夫…そろそろ時間だから…」と小さく答えた。チラリと左手の時計を見ると確かに昨夜志保が言っていた解毒剤が切れる時刻に近かった。解毒剤の効果についてのいつもながらの正確な予想に、彼女が組織で天才化学者と言われていたことを改めて目の当たりにした思いだった。と同時にこの姿がもうすぐ消えてしまうことに、残念なような安堵のような複雑な感情が浮かんで、コナンは我知らず頭を振った。
「うっ…」
押し殺した志保のうめき声が聞こえるた。体が伸縮する時の得も言われぬ苦しみを思い出し、せめて少しだけでも楽になったらとうずくまった背中を撫でてやる。世界に唯一この苦しみを共有できるのが自分だけであるのに、何もしてやれないことが悔しかった。
「…工藤君」
「どうした、灰原!?」
「もう…いいから…外に出ていて」
そう言って弱々しい手で体を押しやられるのに、意味が分からずキョトンと立ちすくむコナンに志保は汗の浮かぶ顔でわずかに苦笑いを見せた。
「もうすぐ灰原哀に戻るわ。それともあなた、小学生の裸に興味あるの?」
「わ、わりい!!」
そう言われて慌ててテントの外に飛び出したコナンだったが、荒い息の下から困ったように睨む潤んだ瞳を思い出し動揺が隠せなかった。
「な、何で、こんなにドキドキしてんだ、オレ!?」
「落ち着け、落ち着け」と言い聞かせながら額の汗をぬぐっていると、テントの中から聞きなれた少女の声が聞こえた。
テントを開けて覗き込むと先ほどの美女の姿はすでになく、いつも傍らにある見慣れた相棒の姿にコナンはホッと息をついたのだった。
無自覚エロ川江戸川くんと志保さんの朝。
ということで以下より志保さん復活祭り。キャンプ場で二人で過ごした夜が明けて…という小話です。
「ハックション!」
大きなくしゃみで目覚めて、朝の冷えた空気に思わず体を震わせる。無意識に傍らにあるはずの温もりに身を寄せると、荒い息が聞こえて驚いて身を起こした。
「お、おい灰原、大丈夫か!?」
黎明の光にわずかに照らされた志保は苦しそうに胸を押さえながら「大丈夫…そろそろ時間だから…」と小さく答えた。チラリと左手の時計を見ると確かに昨夜志保が言っていた解毒剤が切れる時刻に近かった。解毒剤の効果についてのいつもながらの正確な予想に、彼女が組織で天才化学者と言われていたことを改めて目の当たりにした思いだった。と同時にこの姿がもうすぐ消えてしまうことに、残念なような安堵のような複雑な感情が浮かんで、コナンは我知らず頭を振った。
「うっ…」
押し殺した志保のうめき声が聞こえるた。体が伸縮する時の得も言われぬ苦しみを思い出し、せめて少しだけでも楽になったらとうずくまった背中を撫でてやる。世界に唯一この苦しみを共有できるのが自分だけであるのに、何もしてやれないことが悔しかった。
「…工藤君」
「どうした、灰原!?」
「もう…いいから…外に出ていて」
そう言って弱々しい手で体を押しやられるのに、意味が分からずキョトンと立ちすくむコナンに志保は汗の浮かぶ顔でわずかに苦笑いを見せた。
「もうすぐ灰原哀に戻るわ。それともあなた、小学生の裸に興味あるの?」
「わ、わりい!!」
そう言われて慌ててテントの外に飛び出したコナンだったが、荒い息の下から困ったように睨む潤んだ瞳を思い出し動揺が隠せなかった。
「な、何で、こんなにドキドキしてんだ、オレ!?」
「落ち着け、落ち着け」と言い聞かせながら額の汗をぬぐっていると、テントの中から聞きなれた少女の声が聞こえた。
テントを開けて覗き込むと先ほどの美女の姿はすでになく、いつも傍らにある見慣れた相棒の姿にコナンはホッと息をついたのだった。
無自覚
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