あれもこれも

灰原中心二次創作サイトの創作人によるあれこれ日記。何かありましたら「拍手」からどうぞ。お礼は名探偵コナンの小ネタ三種類。

志保さん復活祭り  アニメの章 その一

2013-06-10 23:37:43 | 志保さん復活祭り
 アニコナ前編を繰り返し視聴しながら動く志保さん降臨に向けてアップを続けています。
 シリーズのスタートのコナンの傍若無人っぷりもアニメになるとずいぶん柔くなってましたね。さすが高山さんと林原さんです。

 さていよいよ今週末に控えた志保さんを降臨を祝って志保さん復活祭りを復活させたいと思います。アニメの前後編を埋める妄想エピソードはすでにサンデー掲載時の志保さん復活祭り その1で書いたので、今回は博士視点のキャンプ前夜です。



 「哀くん?」
 夜中にふと目覚めた阿笠が隣のベッドを見やると、そこはもぬけの空だった。
 ここ数日、所有者の少女がこのベッドで朝を迎えることは無かった。いくら本来は18歳とはいえ今は小学一年生の体、十分な睡眠が大切なことは言うまでもない。不規則な生活が彼女の体に負担をかけている事は阿笠にもわかってはいたが、黒の組織のメンバーが身辺近くに潜んでいる現状で、夜毎に悪夢に飛び起きる哀に眠りを強いることも阿笠にはできなかった。
 憂いを含んだ眼を地下への階段に向けると、奥から漏れる薄明かりが研究室に主がいることを示していた。おそらく今夜も解毒剤の研究をしている事だろう。
 『研究を進められる間に少しでも形にしておきたいの。いつまでここに居られるかわからないから』
 休息を呼びかけると困ったようにそう言った言葉の裏にある哀の覚悟と不安を思って、阿笠は深々とため息をついた。
 テーブルの上にある包み紙にそっと視線を移す。そこにはベルツリー急行への乗車パスが入っていた。少しでも哀の気分転換になれば良い、そう思って応募した小旅行への招待券。この家を離れれば哀も少しは眠れるかもしれない。それに…
 「そうじゃ。明日の朝一番にこの乗車パスをつけた哀くんと歩美君たちの写真をとろう」
 大切な人たちと迎える未来があることを少しでも哀に気づいてほしい、そう心から願って阿笠は再び眠りについた。

 
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