kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

虹と原爆ドーム

2010年10月29日 | 雑談ほか
10月26日、広島市におおきな美しい虹がかかりました。
ワタシのブログの趣旨から外れるのですが、いい写真が撮れたので。




【原爆ドームと虹】
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「ナサケの女」は「情無用の女」か?

2010年10月23日 | 雑談ほか
今シーズンのドラマ「ナサケの女」。
押収資料のダンボール箱が明らかに空箱だったり、金塊を詰めたアタッシェケース3つを軽々と持ち上げたりとディテールのツメの甘さが目につくのはさておき、「金には2種類の金がある。きれいな金と汚い金だ。」ってセリフが登場。元ネタは言うまでもなく、「続・夕陽のガンマン」。

タイトルといい、隠しマカロニ系で大化けするドラマか?(中園ミホ脚本のドラマって、ドラマを見ないワタシにしては、結構、観ている。)

でも、マカロニ野郎なら、「金には2種類の金がある。汚い金ともっと汚い金さ。」って言うね。(笑)


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芸予要塞

2010年10月21日 | 雑談ほか
瀬戸内海汽船では「せとうちおさんぽクルーズ」という季節商品を販売しているのだが、今回はこの中に今治沖の小島(おしま)を巡るコースがあり、これに参加。

小島には何があるのか?日露戦争中に建設された要塞の跡地があるんですなあ。その名も芸予要塞。

この要塞はロシア艦隊による襲撃に備えて建設された要塞で、28サンチ榴弾砲6門ほかが設置されていた。当時の軍港広島(宇品)を側面から攻めるならロシア軍が通るであろうと想定されたコース上に位置しとります。

結局、ロシア艦隊は来ることもなく、要塞は使用されないまま、28センチ榴弾砲は解体され203高地攻略用に移送されたんだそうな。その後、要塞は地元に払い下げられ、一時、爆撃訓練の標的に。

当然、武器は残っていないが、草木に覆われた山中に要塞跡地がほぼ手つかずで残っている様は壮観。ミリタリー好きの血が騒ぐなあ。


【発電所跡】


【弾薬庫跡】


【中部砲台砲座跡】




【司令塔へ続く階段】


【司令部跡】


【北部砲台砲座跡】


【山中の老木】

ツアーの参加者は多くが女性。山中を1時間くらい歩かされた後で、ワクワクしながら写真撮影をしているのは、どうしても男どもばかり。(島自体は小さいし、標高も低いので、そんなに大変なコースではない・・・と思う。)

案内してくれる今治観光ボランティアガイドさんの解説も的確で、楽しめます。この島に自力で行くには、車で今治まで行った後に1~2時間に1本の定期船で行くしかない。案外、このツアーは拾いものかも。


【観光ボランティアガイドの香西さん】

ところで、このコース、小島の芸予要塞の前は来島大橋の橋上見学と船上から波止浜ドックの見学。


【巨大橋梁】


【橋の上から死ぬ気で撮った。】


【波止浜の造船ドック】

ツアーのタイトルは「巨大橋梁!造船ドック!廃要塞!!」ってすべし。客は集まらないだろうけど。(笑)
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世の中、何かが間違っている・・・

2010年08月24日 | 雑談ほか
蔵臼金助氏の「マカロニ・ウエスタン銃器「熱中」講座」を読んで、「久々に「ダスト」を観たい。」とつらつらと思っていたのだが、近年、映画を観るのは劇場か、CATVばっかりで、ここ数年レンタルショップには長らく足を運んでいない。

どうしたものか・・・と思っていたら、近くの大手家電店のワゴンセールで「ダスト」を発見!しかも、見切り品扱いで新品が480円なり!!下手にコミック1冊買うより安い!

絶対、世の中、間違っているよな・・・。
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虐殺器官

2010年08月18日 | 雑談ほか
ガンクレイジーで銃器研究家な友人から「おもしろいですよ。」と薦められていた本書。お盆の帰省時に一気読みすることにしました。

いやぁ~、ツボに入りまくりというか、楽しすぎます。お盆の実家でバッタバッタと人が死にまくります。(ちなみに同時期のB面は久世光彦の「触れもせで」。やっぱり、ワタシはおかしい。)

時は2025年ごろ、9.11テロの後、アメリカは完璧な監視国家を確立、その一方で世界各国で内戦や紛争が勃発するが、その背後にはある男の存在が・・・という軍事謀略SFで、子ども心のまま大きくなった40歳前後、「攻殻機動隊」とか「ブロークン・エンジェル」「オルタード・カーボン」、ルーシャス・シェパード、トム・クランシー、モンティ・パイソン、「プライベート・ライアン」なんかが大好きな人間にはたまりません。

登場人物の年齢はウチのボクちんぐらいだから、「まさかの時のスペイン宗教裁判!」なんて知らないはずなんですが、言うまでもなく、そういうディテールがが楽しいんですよね!

ある書評で「エピローグが現実にならないことを祈る」とありましたが、ワタシのダークサイドなんかは夢のようなその部分に「うははははははは」とけたたましい笑い声をあげてしまうんですなあ。(エピローグだけ、何度も読み返した。)

ところで、ちょうど、「20世紀少年」を放送していたもんだから、ウチの奥さんと「悪の組織は「世界征服」か「人類滅亡」のどちらを目指すべきか」という話題になりました。

で、やっぱり、ワタシは「人類滅亡」派なんですよ。(笑)
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ショック!真夏の「二本立て」!!

2010年08月01日 | 雑談ほか
などと言うと、「サスペリア2」&「ゾンビ」とか、「悪魔のいけにえ」&「悪魔の追跡」とか、「新・悪魔の住む家」と「血に飢えた白い砂浜」とか、「死霊のはらわた」&「悪魔の受胎」とか、「悪夢!恐怖の異生物」&「死霊の魔窟」とか・・・(以下自粛)あたりを想像しそうですが、別の話題。

先日、職場関係の飲み会の時、映画の「二本立て」上映の話をしたら、若い女性が知らんのですよ。「二本立て」を。

思いがけないところにあったジェネレーションギャップにオジサンは大ショック!

懸命に「ニ本立て」とは何ぞやか、説明をしましたよ。(笑)
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マカロニ・ウエスタン銃器「熱中」講座

2010年07月17日 | 雑談ほか

遂に出ました、「マカロニ・ウエスタン銃器「熱中」講座」(彩流社刊 1800円)。著者の蔵臼金助氏から、いち早く送っていただきました。Gracias,Gracias
(ちなみに著者はDVDの企画・制作のかたわら、「世界の銃をアイ・ラブ・ユー」をモットーとするイタリア製西部劇限定銃器研究家。)

本のコンセプトは表紙にあるように「登場する「銃器」に視点を据えながら、マカロニ・ウエスタンの魅力をあますところなく紹介」。

そのコンセプトに恥じない、一生涯のうち95%くらい二度と使わないであろう詳細な解説と、映画検定並の難易度を有する知る人ぞ知る著者のオヤジギャグが炸裂する名著となっています。「拳銃模倣地帯」とか、「急いてはコルトを仕損じる」「保安官(シェリフ)殿、ご用心」「ハニーよ、銃を取れ」といった小見出しなど、カミソリすら入らないであろう薄~い訴求層の心臓をわしづかみです。(もちろん、誉めことば)

ワタシもちょいとばかり写真提供などさせていただいております。

あまり大きな声では言えませんが、
「マカロニ本には2種類ある。 「イタリア人の拳銃ごっこ」と「マカロニ・ウエスタン銃器「熱中」講座」だ。だったら、銃に弾の入っている方が価値さ。」

書店で見かけられたら、ぜひお手に取って、そのディープさを堪能してください。(特に女性陣。)

で、我が家での会話
ワタシ:おっ、巻末にワタシの名前を入れてくれているよ。うれしいなあ。
情無用のジュンコ(妻):(別室から遠い声で)いいなあ・・・。
ワタシ:そうか!次回は君の名前が入るようにしよう!
情無用のジュンコ(妻):何、ワケの分からないこと、言っているの!ベネチアの旅行番組のことよ!!
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RCN アルド・サムブレル(その4)(その5)

2010年07月11日 | 雑談ほか
マカロニ映画人のインタビューを紹介し、60~70年代のマカロニ映画事情と舞台裏を探求する「Il Ritorno di Cine Negros」。

アルド・サムブレル(4)(5)をアップしました。また、読んでね。

なお、このインタビュー(カテゴリー)を閲覧するには、パスワードが必要ですので、まず下記のページをご覧ください。

Il Ritorno di Cine Negros
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RCN アルド・サムブレル(その2)(その3)

2010年07月01日 | 雑談ほか
マカロニ映画人のインタビューを紹介し、60~70年代のマカロニ映画事情と舞台裏を探求する「Il Ritorno di Cine Negros」。

アルド・サムブレル(2)(3)をアップしました。また、読んでね。

なお、このインタビュー(カテゴリー)を閲覧するには、パスワードが必要ですので、まず下記のページをご覧ください。

Il Ritorno di Cine Negros
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原爆下のアメリカ

2010年06月29日 | 雑談ほか
不謹慎だと言われても仕方がないのだが、ひところワタシは核戦争映画が大好きだった。
スタートはもちろん「博士の異常な愛情」。そこから「未知への飛行」「ザ・デイ・アフター」「テスタメント」「スレッズ」「風が吹く時」「フューチャーウォー198X年」「フェイル・セイフ」「世界大戦争」「第三次世界大戦」「ラスト・カウントダウン」・・・といまだに頭の中は東西冷戦のままである。

Film Fantastic他で知って以来、ずっと見たかったのがこの「原爆下のアメリカ(Invansion U.S.A.)」だ。くだらない映画という予見はあったが、DVD1500円であれば買っても損はないだろう。
物語はバリバリに東西冷戦下のアメリカ、バーで知り合った6人の男女に振りかかる某敵国のアメリカ侵略が描かれる。(というか、敵は無神論者のアカでコミュニストの露助どもだ。)
映画はフッテージ映像をつなぎ、そこに人間ドラマを挿入しただけなので、あまり面白くない。そのフッテージもアメリカのものだから、敵国とはいえ飛行機はB-29だし、戦闘シーンは第二次大戦だから、何が起こっているのか、想像力を働かせ、心の眼で悪いヤツは無神論者のアカでコミュニストの露助どもと見えなくてはならない。(爆撃機搭乗員がT-34戦車兵のようなヘッドパットを付けているので、一応、無神論者のアカでコミュニストの露助どもっぽく見える。)

で、アメリカは戦争に負け、無神論者のアカでコミュニストの露助どもに蹂躙されてしまうのだが、それらが実は最初に6人が知り合ったバーで、占い師がかけた催眠術の幻だったと分かる。最後に備えあれば憂いなし、国を守りましょうと教訓めいたオチとなる。

この映画が面白いのは、その思想。まさに「アトミック・カフェ」で揶揄されていた世界観なのだ。無神論者のアカでコミュニストの露助どもは、第五列としてアメリカ社会に潜入しており、侵攻にあわせて破壊活動を始めるし、無神論者のアカでコミュニストの露助の兵隊どもはアメリカ占領の最後の詰めとして、米軍の軍服を着て、ホワイトハウスと議会を占領する。そう、「博士の異常な愛情」のリッパー将軍の妄想そのもの。

「原爆下のアメリカ」「アトミック・カフェ」「博士の異常な愛情」の3本立てなんて、歴史の教材に使えそうなくらい、奥が深いぞ。

原題のInvansion U.S.A.は、30年近く経って、別の映画に使われた。それがチャック・ノリスの「地獄のコマンド」。(これはこれで好き。)テロリスト軍団がアメリカ本土に潜入して、混乱を巻き起こすというストーリーだが、この手のプロットはいまだに絶えることがない。そんな1本として、アメリカ本土で原爆が爆発する「トータル・フィアーズ」なんかを見るにつけ、歴史は巡る、アメリカの思想って基本的に変わっていないのだなと思わせますね。
題名:原爆下のアメリカ
原題:Invansion, U.S.A.
監督:アルフレッド E.グリーン
出演:ジェラルド・モーア、ペギー・キャッスル
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