映画「グリーン・ゾーン」の原案ということで読んだのが、ラジブ・チャンドラセカランの「グリーン・ゾーン」。ただ、映画がイラク戦争終結直後の混乱期のミステリーだったが、この本はその後の政治プロセスのノンフィクションなので、基本的には両者は無関係だ。
イラクを統治する連合国暫定当局(CPA)に対してかなり批判的なのは気にかかるが、先日読んだ「戦場の掟」同様にイラク戦争終了後、現地で何が起きていたのかがよく理解できる。
同時進行で、ベトナム戦争前後のアメリカ政治を描いたデイビッド・ハルバースタムの「ベスト&ブライテスト」を読み進めているのだが、両者の間にこわいほど共通点がある。
目標が曖昧なまま、理想論と政治的な判断最優先で突き進む政治家と官僚、そのつじつま合わせに振り回される現場(軍)、巨大な力の前に結局は無視されてしまう地元の人々・・・読んでいたら、ベトナムとイラクだけでなく、歴史や世の中の多くの事柄と置き換えることが出来てしまい、もどかしく、悲しく、胃が痛くなってしまう。
でも、自壊していく組織のドラマって、マゾ的で好きさ。「博士の異常な愛情」とか「ヒトラー最期の12日間」とか「日本のいちばん長い日」とかね。(笑)
イラクを統治する連合国暫定当局(CPA)に対してかなり批判的なのは気にかかるが、先日読んだ「戦場の掟」同様にイラク戦争終了後、現地で何が起きていたのかがよく理解できる。
同時進行で、ベトナム戦争前後のアメリカ政治を描いたデイビッド・ハルバースタムの「ベスト&ブライテスト」を読み進めているのだが、両者の間にこわいほど共通点がある。
目標が曖昧なまま、理想論と政治的な判断最優先で突き進む政治家と官僚、そのつじつま合わせに振り回される現場(軍)、巨大な力の前に結局は無視されてしまう地元の人々・・・読んでいたら、ベトナムとイラクだけでなく、歴史や世の中の多くの事柄と置き換えることが出来てしまい、もどかしく、悲しく、胃が痛くなってしまう。
でも、自壊していく組織のドラマって、マゾ的で好きさ。「博士の異常な愛情」とか「ヒトラー最期の12日間」とか「日本のいちばん長い日」とかね。(笑)