日時:5月7日
映画館:バルト11
毎回、もういいやと思いながらも、ついつい劇場に足を運んでしまうマーベルの「アベンジャーズ」シリーズ。今回は思想の相違から遂に両雄が激突してしまう。
シリーズとして、これまでの経緯のおさらいが必要なので、必然的に前半部分は長くなってしまう。
割と能天気な雰囲気が良かった本シリーズだが、今回は「映画のフレーム外の描かれない数多くの死傷者」に触れられ、重苦しいハードな空気が漂う。
政治的な手続きを踏んで実力行使するか、自らの正義に従い悪を罰するかで逡巡するヒーローたちは、9.11以降のアメリカの姿を如実に表していると思う。
ただ、彼らの立場は「ノブレス・オブリージュ」とも言えるので、あまり感情移入できる余地がない。ここら辺が同じ戸惑いがあったとしても、70年代の映画と違うところだ。
主人公は一応、キャプテン・アメリカとアイアンマンなのだが、やはり一番の見どころは「内戦(シビル・ウォー)」。お互いの陣営が助っ人を集めるくだりは、「その道のプロ大集合」ものの定番を思わせて、なかなか良い。
両陣営のヒーローたちがその能力を活かして激突する様は興奮もの。このシーンが本作の一番の見どころだ。
その中でも特に光っているのは、アントマンとスパイダーマン。前者は先の映画を観そびれたことが悔やまれて仕方ないし、後者は新シリーズの開幕が楽しみで仕方ない。(サム・ライミの3作は観たが、アメージング版は未見。)さらにこの二人が登場したことで、重々しい雰囲気が払拭され嫌味がない。
ワンダ・マキシモフを演じるエリザベス・オルセンも何とも言えない妖しい雰囲気と超パワーがいいです。(本作、女優陣が異様に充実しています。)
その後、シベリアでの最終対決となるが、クライマックスに至る伏線の張り方が見事。ちょっと時系列に無理がないこともないが、そこは目をつむろう。(ちなみにトニー・スターク母を演じるのは、ホープ・デイビス。どこぞで見た顔だと思ったら、「ウェイワード・パインズ」の先生だった。)
今回の悪役ジモ大佐を演じるのは、ダニエル・ブリュール。なかなか、おいしい役どころ。(「虐殺器官」のジョン・ポールを思わせる。)
10年越しの展開でどんどんキャラクターと風呂敷を広げて、ちゃんと畳んでしまう力技は相変わらずすごいとしか言いようがない。
ところで、新スパイダーマンシリーズのメイおばさんの演じるのは、問題男子の救いの女神、マリッサ・トメイ。こんなエロい人がおばさんって、だめでしょう。(笑)
映画館:バルト11
毎回、もういいやと思いながらも、ついつい劇場に足を運んでしまうマーベルの「アベンジャーズ」シリーズ。今回は思想の相違から遂に両雄が激突してしまう。
シリーズとして、これまでの経緯のおさらいが必要なので、必然的に前半部分は長くなってしまう。
割と能天気な雰囲気が良かった本シリーズだが、今回は「映画のフレーム外の描かれない数多くの死傷者」に触れられ、重苦しいハードな空気が漂う。
政治的な手続きを踏んで実力行使するか、自らの正義に従い悪を罰するかで逡巡するヒーローたちは、9.11以降のアメリカの姿を如実に表していると思う。
ただ、彼らの立場は「ノブレス・オブリージュ」とも言えるので、あまり感情移入できる余地がない。ここら辺が同じ戸惑いがあったとしても、70年代の映画と違うところだ。
主人公は一応、キャプテン・アメリカとアイアンマンなのだが、やはり一番の見どころは「内戦(シビル・ウォー)」。お互いの陣営が助っ人を集めるくだりは、「その道のプロ大集合」ものの定番を思わせて、なかなか良い。
両陣営のヒーローたちがその能力を活かして激突する様は興奮もの。このシーンが本作の一番の見どころだ。
その中でも特に光っているのは、アントマンとスパイダーマン。前者は先の映画を観そびれたことが悔やまれて仕方ないし、後者は新シリーズの開幕が楽しみで仕方ない。(サム・ライミの3作は観たが、アメージング版は未見。)さらにこの二人が登場したことで、重々しい雰囲気が払拭され嫌味がない。
ワンダ・マキシモフを演じるエリザベス・オルセンも何とも言えない妖しい雰囲気と超パワーがいいです。(本作、女優陣が異様に充実しています。)
その後、シベリアでの最終対決となるが、クライマックスに至る伏線の張り方が見事。ちょっと時系列に無理がないこともないが、そこは目をつむろう。(ちなみにトニー・スターク母を演じるのは、ホープ・デイビス。どこぞで見た顔だと思ったら、「ウェイワード・パインズ」の先生だった。)
今回の悪役ジモ大佐を演じるのは、ダニエル・ブリュール。なかなか、おいしい役どころ。(「虐殺器官」のジョン・ポールを思わせる。)
10年越しの展開でどんどんキャラクターと風呂敷を広げて、ちゃんと畳んでしまう力技は相変わらずすごいとしか言いようがない。
ところで、新スパイダーマンシリーズのメイおばさんの演じるのは、問題男子の救いの女神、マリッサ・トメイ。こんなエロい人がおばさんって、だめでしょう。(笑)
題名:シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ 原題:Captain America: Civil War 監督:ルッソ兄弟 出演:クリス・エヴァンス、ロバート・ダウニー・Jr、スカーレット・ヨハンソン、セバスチャン・スタン |