ジェニファー・ローレンス演じる主人公はボリショイバレエ団のプリマドンナだったが、後輩の陰謀で大ケガを負い、バレエ団を引退する羽目になる。病気の母親の治療費を稼ぐために、ロシア連邦保安庁(FSB)の要職にある叔父の勧誘で、ハニートラップ専門の部門「スパロー」に入ることになる・・・
って、すげえベタな少女マンガみたいな導入。
同じころ、FSBは組織内にいるモール(情報提供者)の存在に気づき、CIAはその保護に躍起となる。「スパロー」となった彼女の任務は現地工作員であるCIA職員を篭絡し、モールの正体を暴くこと。
いつの時代だと思うような主人公にストーリーなのだが、ロシアの諜報員が主人公というのが珍しいし、CIA側のモールの秘匿という2つのストーリーが同時展開していくので、全然色っぽい女スパイの話とはならない。(元々、主人公がJ.ローレンスなので、その辺は期待できない。)
冷戦(死語)華やかし頃の「テレフォン」(←大好き)では米ソ(死語)共同作戦だったが、今回は米露が完全に対立しており、決着のつけ方が興味深いのだが、逆に言うとそこからストーリーが読めてしまう。
実質の悪役はプーチン似の叔父で、姪の身を案じると見せかけた卑劣漢。(職務熱心とも言う)こうお膳立てが揃うと、映画好きなら必然的に伏線とかエンディングとかも見えてくるのは仕方ないところだろう。
他にFBSの上層部はジェレミー・アイアンズにキアラン・ハインズ、スパロー部隊の指導教官はシャーロット・ランプリング。豪華すぎる顔ぶれで楽しくなってくるが、ロシア語っぽい無理な訛りもなく、スラスラ英語で話すから、違和感がありすぎる。(笑)
一方、ハニートラップの対象となるのが、ジョエル・エドガートン。色仕掛けに引っ掛かりそうでいて、腹の底が読めないクセ者役にはピッタリのキャスティング。まあ、状況からすれば露骨な引っかけなので、あれにかかるとしたらバカだ。行きつけの場所で出会う女性など、まず罠を疑え。(実生活じゃないよ。)
上映時間は2時間20分と長めで、ストーリーに説得力を持たせるために話があちこちに展開するのだが、まとまりが悪く、もたついて見えるのは残念。スパローの特訓シーンなどはもっと見てみたいのだが。
製作にハンガリー資本が入っており、ロシア、ブタペスト、ウィーン、ラングレーと世界各国を巡るロケ地と設定は、往年のエスピオナージュ物を彷彿とさせて嬉しいのだが、ちょっと分かりにくいのが難。
個人的にハマったのが、クレムリンの尋問官役だったハンガリーの女優、キンソ・ノラ・ペソ。クールな魅力で彼女のハニートラップなら喜んで引っかかる。(笑)どうやらハイドリヒ暗殺映画「HHhH」にも出演しているらしい。
ところで本映画を鑑賞中に珍しく上映中断のアクシデント。ショッピング施設で火災放置期の誤作動があったそうだが、この手のトラブルはフィルム時代以来。修復後、数分前のところから再開となったのだが、ハードな拷問シーンを2回も見せられるとは思わなかった。
って、すげえベタな少女マンガみたいな導入。
同じころ、FSBは組織内にいるモール(情報提供者)の存在に気づき、CIAはその保護に躍起となる。「スパロー」となった彼女の任務は現地工作員であるCIA職員を篭絡し、モールの正体を暴くこと。
いつの時代だと思うような主人公にストーリーなのだが、ロシアの諜報員が主人公というのが珍しいし、CIA側のモールの秘匿という2つのストーリーが同時展開していくので、全然色っぽい女スパイの話とはならない。(元々、主人公がJ.ローレンスなので、その辺は期待できない。)
冷戦(死語)華やかし頃の「テレフォン」(←大好き)では米ソ(死語)共同作戦だったが、今回は米露が完全に対立しており、決着のつけ方が興味深いのだが、逆に言うとそこからストーリーが読めてしまう。
実質の悪役はプーチン似の叔父で、姪の身を案じると見せかけた卑劣漢。(職務熱心とも言う)こうお膳立てが揃うと、映画好きなら必然的に伏線とかエンディングとかも見えてくるのは仕方ないところだろう。
他にFBSの上層部はジェレミー・アイアンズにキアラン・ハインズ、スパロー部隊の指導教官はシャーロット・ランプリング。豪華すぎる顔ぶれで楽しくなってくるが、ロシア語っぽい無理な訛りもなく、スラスラ英語で話すから、違和感がありすぎる。(笑)
一方、ハニートラップの対象となるのが、ジョエル・エドガートン。色仕掛けに引っ掛かりそうでいて、腹の底が読めないクセ者役にはピッタリのキャスティング。まあ、状況からすれば露骨な引っかけなので、あれにかかるとしたらバカだ。行きつけの場所で出会う女性など、まず罠を疑え。(実生活じゃないよ。)
上映時間は2時間20分と長めで、ストーリーに説得力を持たせるために話があちこちに展開するのだが、まとまりが悪く、もたついて見えるのは残念。スパローの特訓シーンなどはもっと見てみたいのだが。
製作にハンガリー資本が入っており、ロシア、ブタペスト、ウィーン、ラングレーと世界各国を巡るロケ地と設定は、往年のエスピオナージュ物を彷彿とさせて嬉しいのだが、ちょっと分かりにくいのが難。
個人的にハマったのが、クレムリンの尋問官役だったハンガリーの女優、キンソ・ノラ・ペソ。クールな魅力で彼女のハニートラップなら喜んで引っかかる。(笑)どうやらハイドリヒ暗殺映画「HHhH」にも出演しているらしい。
ところで本映画を鑑賞中に珍しく上映中断のアクシデント。ショッピング施設で火災放置期の誤作動があったそうだが、この手のトラブルはフィルム時代以来。修復後、数分前のところから再開となったのだが、ハードな拷問シーンを2回も見せられるとは思わなかった。
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