日時:8月21日
映画館:八丁座
パンフレット:A4横700円。日本のロングトレイル解説に「広島湾岸トレイル」も掲載されています。(笑)
近年、山歩きに目覚め、ロングトレイルにも興味津々のワタシ。昨年のベスト映画にリース・ウィザースプーンの「わたしに会うまでの1600キロ」を挙げたように、この手の作品は大好き。
主演がロバート・レッドフォードと、そしてニック・ノルティ!ニック・ノルティが山ですよ。きっと山中に逃亡中の強盗犯か何かと遭遇して、ガバメント片手に殺し合いになるに違いない!(←妄想)
作家ロバート・レッドフォードは人生もいよいよ黄昏時。一念発起してアパラチアン・トレイルへ挑もうとするが、さすがに一人では危険ということで、同行者を探す。当然のことながら、同年代の友人はみんなすでに老齢で全員に拒否されるなか、古い友人で付き合いの途絶えていたニック・ノルティが乗っかってくる。ただ、彼もクマのような巨漢で、何かとトラブルメーカーの匂いを漂わせている。
同じロングトレイルものをして、色々な面で「1600キロ」を比べてしまう。「1600キロ」は西海岸のパシフィックトレイルで砂漠もあるコース、一女性が過去の自分と決別するために旅をするヒューマンドラマ。こちらは東海岸のアパラチアントレイルで森林が中心、距離は倍以上、ジジイ二人のお気楽トレイルでコメディタッチ。
ロングトレイル初心者が主人公なので、トレイルグッズの高額ぶりに驚くとか周囲の人間が必要以上に心配するとか「トレイルあるある」が笑わせてくれる。ただ、ニック・ノルティが出遅れるシーンなどは山歩きするものとしては笑うべきシーンではないと思うのだが、コメディ調に演出している。
実はこの映画、面白おかしく描いているシーンで、「山歩きでそれはないだろう」と思えるシーンが多い。映画的にはいいのだろうが、山歩きするものとしてはノーだな。
予想通りニック・ノルティは行く先々で揉め事を起こしてくれる。この辺、先に観た人が「「サイド・ウェイ」みたい」と評していたが、確かに雰囲気が似ている。映画としてはロードムービー的な要素が必要だが、その辺は思った以上にあっさりしている。老いても女好きという生き様は捨てがたいが。
この手の映画は生き生きとした自然描写が見どころの一つだが、この映画の自然描写は控えめ。もっと雄大な自然を見せてくれてもいいぞ。逆に山歩きとかトレイルって基本的に同じような景色が延々と続くだけなので、その辺のグダグダ感が盛り込まれていた方が良かったと思う。
全体的に描きようが甘く、この映画の監督はトレイルを実体験したことがないのではなかろうか。トレイル映画としては「1600キロ」に軍配があがるな。
ところで、こんなもん見たら、早々に次週の行き先を考えてしまうじゃないか。
映画館:八丁座
パンフレット:A4横700円。日本のロングトレイル解説に「広島湾岸トレイル」も掲載されています。(笑)
近年、山歩きに目覚め、ロングトレイルにも興味津々のワタシ。昨年のベスト映画にリース・ウィザースプーンの「わたしに会うまでの1600キロ」を挙げたように、この手の作品は大好き。
主演がロバート・レッドフォードと、そしてニック・ノルティ!ニック・ノルティが山ですよ。きっと山中に逃亡中の強盗犯か何かと遭遇して、ガバメント片手に殺し合いになるに違いない!(←妄想)
作家ロバート・レッドフォードは人生もいよいよ黄昏時。一念発起してアパラチアン・トレイルへ挑もうとするが、さすがに一人では危険ということで、同行者を探す。当然のことながら、同年代の友人はみんなすでに老齢で全員に拒否されるなか、古い友人で付き合いの途絶えていたニック・ノルティが乗っかってくる。ただ、彼もクマのような巨漢で、何かとトラブルメーカーの匂いを漂わせている。
同じロングトレイルものをして、色々な面で「1600キロ」を比べてしまう。「1600キロ」は西海岸のパシフィックトレイルで砂漠もあるコース、一女性が過去の自分と決別するために旅をするヒューマンドラマ。こちらは東海岸のアパラチアントレイルで森林が中心、距離は倍以上、ジジイ二人のお気楽トレイルでコメディタッチ。
ロングトレイル初心者が主人公なので、トレイルグッズの高額ぶりに驚くとか周囲の人間が必要以上に心配するとか「トレイルあるある」が笑わせてくれる。ただ、ニック・ノルティが出遅れるシーンなどは山歩きするものとしては笑うべきシーンではないと思うのだが、コメディ調に演出している。
実はこの映画、面白おかしく描いているシーンで、「山歩きでそれはないだろう」と思えるシーンが多い。映画的にはいいのだろうが、山歩きするものとしてはノーだな。
予想通りニック・ノルティは行く先々で揉め事を起こしてくれる。この辺、先に観た人が「「サイド・ウェイ」みたい」と評していたが、確かに雰囲気が似ている。映画としてはロードムービー的な要素が必要だが、その辺は思った以上にあっさりしている。老いても女好きという生き様は捨てがたいが。
この手の映画は生き生きとした自然描写が見どころの一つだが、この映画の自然描写は控えめ。もっと雄大な自然を見せてくれてもいいぞ。逆に山歩きとかトレイルって基本的に同じような景色が延々と続くだけなので、その辺のグダグダ感が盛り込まれていた方が良かったと思う。
全体的に描きようが甘く、この映画の監督はトレイルを実体験したことがないのではなかろうか。トレイル映画としては「1600キロ」に軍配があがるな。
ところで、こんなもん見たら、早々に次週の行き先を考えてしまうじゃないか。
題名:ロング・トレイル! 原題:A Walk in the Woods 監督:ケン・クワピス 出演:ロバート・レッドフォード、ニック・ノルティ、エマ・トンプスン |
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