kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

ルーパー

2013年01月23日 | ★★★☆☆
日時:1月18日
映画館:バルト11
パンフレット:A4変形800円。ちとお高いが、インタビュー記事や劇中アイテムの紹介が充実。さらに、ネタバレご免の「ループ」大図解がものすごくハイレベルな出来。

アイディアが秀逸で前評判の高い本作。
さて、困った。何を書いてもネタばれになってしまう。
ということで、差し障りのないことだけ書いておこう。(笑)

タイムトラベルものは小説、映画、コミックでそれこそ星の数ほどあって、多分この映画のネタも先行事例があるのだろうが、個人的には未来の自分を殺さなければならないという設定が一番イキがいいと思う。普通、未来の自分の方が当然、有利な訳だし、未来の自分を殺さないという選択肢もアリなのだが、そこは縛りがかけてあって、両者とも逃亡者にならざるえない設定がうまい。(そこに説得力を持たせるための「ヒストリー・オブ・バイオレンス」(原作の方)な設定がコワすぎる。)

設定だけに頼るのではなく、登場人物全員が問題アリで、それぞれの思惑や利害関係が絡み合い、三つ巴、四つ巴となっている話の展開も映画を面白くしている要因だと思う。(中盤に中だるみ感があるが)

観ながら頭の中で設定とストーリー展開を何度も往復することになるのだが、現在と未来がキッチリ30年差があるというとが頭に入っていないとちょっと「?」となってしまう。タイムトラベル・テクノロジーの限界なのか、あらゆる時代の過去に戻ったりできないようだ。

SF的なギミックも奮っていて、仰々しくてすぐ忘れてしまうようなCG未来都市ではなく、細々としたアイテムによる未来感はなかなかいい。ガット銃とサトウキビ畑の農薬自動噴霧器にはグッとくるなあ。(笑)

線の細い印象だったジョセフ・ゴードン=レヴィットが若き日のブルース・ウィリスと言われても、違和感アリアリなのだが、特殊メイクで何となくそれらしく見えてしまう。どう見ても「ブルームーン探偵社」にいたようには見えないのだが。(笑)逆にブルース・ウィリスって、本当に何でも出るし、何をやってもブルース・ウィリスなのだが、それでも全部ちゃんと別のキャラクターとして成立させてしまうのだがら、やっぱり大スターなんだろうなあ。

ところで、以下大ネタばれなのだが、
この映画、「30年後の社会では殺人が出来ない。」という大前提があるのだが・・・
オールド・ジョーの奥さん、殺されてなかったかい?






題名:ルーパー
原題:LOOPER
監督:ライアン・ジョンソン
出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ブルース・ウィリス、エミリー・ブラント
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