kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

キックアス ジャスティス・フォーエバー

2014年03月08日 | ★★★☆☆
日時:3月1日
映画館:バルト11
パンフレット:A4版700円。映画同様カラフルなデザイン。

ちょっと勘違いのダメヒーローと情無用の殺人娘ヒットガールの活躍を描く「キック・アス」の続編。キックアス、ヒットガール、マザーファッカー(元レッドミスト)の三人三様の成長を描き、登場人物もストーリーも完全に前作を引き継ぐ王道のパート2なのだが、映画評はあまり芳しくない。

【以下、ネタばれあり】

キックアスは、タカ派のリーダーが率いるマスク姿の自警団に参加して、危険な毎日を送り、一方、ヒットガールの方は普通の女子学生ライフの中でスクールカーストと戦うことになる。昨日まで命のやり取りをしていた人間がいきなり日常生活にウザさを覚えるあたりは「ハートロッカー」っぽい。

ところが、この主役二人の悩みが普通の青春映画すぎる。特にヒットガールの方は破天荒なキャラクター設定が生きていない。

一方、前作でマフィアの父親を殺されたレッドミストは更に悪の道を極めようとするが、やっていることがどうもセコい。が、そこがちょうどいい感じ。彼のパートの方が先の2人より面白い。

これを側面支援するのがジョン・レグイザモ。永遠のチンピラっぽさで、「スーパーマリオブラザーズ」とか「スポーン」といった実写系出演作品を彷彿とさせて、これもいい感じ。(なのか?)もちろん、無様な死に様を迎えます。

ちなみにレッドミストはお父さんがマーク・ストロング(遺影のみ)、お母さんがヤンシー・バトラー(ハードターゲット)、叔父さんがイアン・グレン(バイオ・ハザード3)と血筋がよろしい。(笑)

しかし、本作で一番輝いているのは元KGBの工作員(死語)で無心論者のアカで露骨に露助なコスチュームもバッチリ決まっているマザーロシア!スター&ストライプなアメリカ帝国主義を叩き潰す暴れっぷりと悪役ぶりが実に素晴らしい。(元KGBの工作員って、トシいくつやねん!)

かっての友人がお互い父親を殺しあい最後に対決というのは、ギリシア悲劇なみの展開だと思うのだが、全然、悲愴感がないのは良いのか悪いのか。パート3は出来るのか?

ところで、前作を受けて「今回は「続・夕陽のガンマン」が流れるんですよ。」と言ったガンマンがいましたが、それはなかったよ。(笑)






題名:キックアス ジャスティス・フォーエバー
原題:KICK-ASS 2
監督:ジェフ・ワドロウ
出演:アーロン・テイラー・ジョンソン、クロエ・グレース・モレッツ、クリストファー・ミンツ-プラッセ
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