サバを読むなら

この日は、アンチエイジング関係の取材で世田谷区へ。

桜が終わったので…いよいよタンポポの出番！
でも…



お太鼓、今回は失敗。
昨年より胴周りの補正を多めにした分、お太鼓の長さが短くなり、
出る柄がずれてしまった


取材関係者の一人である某会社の社長は、
精悍な顔立ちに、贅肉のないひきしまったシルエットで
いつも溌剌と現場にあらわれる。
取材テーマがテーマなだけに、年齢の話が出たところ、
「50歳」さらりと言ってのけたけど。

「うそよ、この人、サバ読んでるの。１２歳も！」
同席していた女性のドクターがばらしてしまった。

「そうなの。僕ね、徹底的になりきろうと思って」
悪びれもせず彼は続ける。
「こういうのはね、自分もそう思いこまなきゃ、そうは見えないよね」
まあ確かに、62歳にはとても見えない若々しさだ。
でもなぜ、一回りも…？

「ん？　干支が同じだから」　人に聞かれても安心でしょ？　と…


ただこの社長、口だけではない。
聞けばフルマラソンが趣味で、年に４回もレースに出ているそう。
「じゃ、年間えっと…200キロくらい走っているんですか？」
私が尋ねたら、何言ってるの？という顔をされた。

「いやいやいや、月200キロだよ。」

　　だって練習があるもの。どこかの山とかに行ってさ、トレーニングするの。
「……。」
　　いやー、３時間台の早いうちで走れると気分いいんだよ。
　　そういや○○大学の××くんは僕のライバルで……

嬉々として話すその表情を見ていたら、
これだけサバを読んでいるからアクティブになれるのか、
これだけアクティブだから一回りもサバを読めるのか、
だんだんわからなくなってきた。