神奈川絵美の「えみごのみ」

カトラリーへの、小さなこだわり

(前回の続き)


さて、九段の桜を楽しんだ私は……

坂の上にある「暮らしのうつわ 花田」さんへ。


お花見から流れ込んできた客&増税直前の駆け込み需要で
店内は大賑わい。
ワタシもその一人

いただいたのは……

木のスプーン。
比較対象がなくて大きさがわかりにくいと思いますが、
全長21㎝で、カレーやスープによい感じ。

実は最近、どうも家で長年使ってきた金属製
(普通の安価なステンレス)のスプーンを口に入れるのが
苦痛になってしまって。
昨秋、花田のスタッフさんが
「一度木のスプーンを使うと手放せなくなる。食べ物が美味しくなる」と
言っていたのを思い出し、どうしても欲しくなった次第。

このスプーンは一本いっぽん、手仕事で木を削り形を整え、
透明な漆を何度も塗った、丁寧なつくり。
持ったときに、指が柄におさまりよく、とても軽い。
そして口当たりが何と言ってもなめらか。(金属と比べてエッジに丸みがあるので
当然ですが)
左右の幅が、一般的な洋食器のスプーンより狭く、口を無理に開けるような恰好に
ならないのも、とてもラク。

花田さんのオリジナルで、3月下旬に入荷したばかりの
新商品だそうです。
手作りですが、作家モノではないので、品質の割にお手頃価格なのも嬉しい

(花田さんには作家モノの木のスプーンもありますが、お値段は倍になって
しまいます……でもそちらも、素晴らしい品質です。)

------------

もう一つ、別の場所でフォークも調達。


こちらは東京ミッドタウン内にあるIDEEにて。
写真のデザートフォーク&スプーンは、イギリスのプロダクトデザイナー
ジャスパー・モリソンのもの。
こちらはご覧の通りステンレスですが、小さいものは素材自体は気になりません。
でもやはり
持った感じや口当たりの良さを追求したくて、
ここのところ主要百貨店や、バーニーズNY、フランフランなど、
価格帯もさまざま、探していました。

その結果、もっとも気に入ったのがジャスパー・モリソン。
(1本だけ先に買って、試し遣いしていました)
肉厚で、安定感があり、持ってホッとします。
ブランドものではないし、装飾は一切ないので、
高級志向の方には面白味がないように映るかも知れませんが、
普段遣いには飽きのこないタイプ……と思っています。

スプーンは今回試しに1本買ってみましたが、
こちらは左右のカーブがややきつく、私は唇に当たるのが気になります。
あくまで好みの問題ですが……。

-------------

カトラリーは、実際に口に入れて選ぶことができないので、
なかなか悩ましいのですが、
今回、いろんなお店を観て思ったのは、
結構高級なものでも、意外とペラペラで持ちにくいものが多いなあ、と
いうこと。
何と言うか、若い時分にはどうでも良かった触り心地や、
持った感じ、重さ、口に入れた感触、+見た目 に
こだわってみることが、食生活を重んじて健康にも配慮するようになる
ことにつながるかなあと、最近思う次第。
……これもある意味、「用の美」なのでしょうか。



※花田さんのサイトはコチラ
※IDEEショップオンラインのサイトはコチラ

コメント一覧

神奈川絵美
amethystさんへ
こんにちは
今年は急に咲きそろったようで、
たまたま九段に買い物にいったら人も桜もたくさん!
でビックリしました。
散りはじめの時期もまた、美しいですよねー。お堀に
花筏ができたりして

amethystさんも木のスプーンファンなのですね
口当たりや、持ったときのぬくもりは
やっぱり木がいいですよね。
今回いただいたのは漆塗りなのですが、あまり塗りの
厚くない方が、木の良さが出るかなぁ。
これをきっかけに、いろいろ試してみたくなりました。
amethyst
こちらが!
九段の桜、素晴らしかったですね~
恵美さんは満開の一番いい時期におでかけ
だったんでしょうね。
私が行ったときは散りはじめでしたが
本当に見事でした。
人ごみは大変だけど行ってみる価値は
ありますね。

そしてこれがおっしゃっていたカトラリーですね。
私も木のレンゲから始まって
木のスプーンファンです。
口当たりの柔らかさで
つい手がでます。
こういうことがすごく大事に
感じますよね。
いいものを見つけてよかったですね。
神奈川絵美
辛夷さんへ
きゃー、辛夷さんこんにちは
お元気でお過ごしでしたでしょうか。
この場を借りて、“自分祭り”おめでとうございました。

何でも「歳」のせいにするのもどうかと思うものの、
やはり歳を重ねると、味の好みも変わってきて、
薄口の、素材の味が活きるような料理がいいなあと
思うようになってきました。
木のスプーンは、それを邪魔しないのがいいのでしょうね。
経年で変わるからこそ、何本も欲しくなる(笑)。
わかるような気がします。
辛夷
お久しぶりです、絵美さん。
久しぶりにお邪魔したら、サントリー美術館・木のスプーンなど共感しまくりです!
木のスプーンは5年前ぐらいに同じことを感じ、あちこち出張に行くたびに手に入れました。唯一の欠点でもありそこがいい!ところでもあるのですが、、少しずつ姿を変えていくのですね。だからついついしなくてもよい補充をしてしまうのです。(笑)
特に塩コショウだけで整えた浅い味の時は本当に味が違うと思います。
先日、牛蒡と蓮根と生姜の超簡単!食べるスープを作った際もシミジミ味が違うと思いました。

神奈川絵美
Medalogさんへ
こんにちは
そうでしたか…あまり強い洗浄力で洗うとだめなのでしょうか、気をつけたいと思います。
上にも書いたのですが、昨日食事したところで木の小さなスプーンが使われていまして、とても心地よかったです。おっしゃる通り、はまるとあれこれ、探し回ってしまいそう(笑)
Medalog
私はアクタスで購入した木のスプーンを愛用していましたが、横着して食洗機に放り込んでしまったら質感も口当たりも変わってしまって、反省すると同時に新たな木のスプーンが欲しいな…と思い始めたところです。
漆塗りだと、食洗機はダメでしょうが、普通に使う分には長持ちしそうですね。
いろいろな風合いの木の食器を集めるのもまた楽しそう。ハマったら怖そうですね(笑)
神奈川絵美
朋百香さんへ
こんにちは
朋百香さんも木のスプーン、ご愛用なのですね。
私、もう少し小さいスプーンも欲しくなってきました
この、漆塗りのは確かに、口当たりはとても滑らかで
いいのですが、もっと木肌のぬくもりのある、塗りの薄いタイプがあったらいいなーナンテ。

今日、鎌倉で食事をしたのですが、そのときにも
先付とデザートに木のスプーンがついてきて、
思わずじっと観察してしまいました
朋百香
http://www.tomoko-358.com
絵美さま
我が家も何年も前から、木のスプーン派で
どこかに行って見つけると、つい買ってしまいます。
確かに長年使い続けると、痛んできますが、愛着が
わいておいそれと捨てられません。
この間は谷中で珍しく金属製のを買いましたが、
これは大きさが気に入ったのと、食卓で取り分ける
用のにいいかな~と。
絵美さんがお求めになったの、カレーやシチューに
ピッタリですね! 私も欲しい~。
神奈川絵美
とうこさんへ
こんにちは
金属製って、一度いやになるともう戻れませんよね。
洋食器のスプーンって幅が広いのも苦手で…。
花田ツアー、ぜひぜひ
神奈川絵美
れいうささんへ
こんにちは
木製のお湯呑ですか! ほっこりして飲み心地良さそう…お手入れは難しくないのでしょうか。木のお椀と同じ?

>割れてもいないのに捨てられない
分かります。私も20年近く前に丸井でもらったパン皿、
いまだに捨てられず…電子レンジで調理するとき用に
使っています…。
とうこ
http://ameblo.jp/toukolilas/
こんばんは
私の母も20年ほど前から、全く金属は使わず、木のスプーンと箸を、持って出かけています。
私もこの頃、唇のあたりが気になっていたところでした。
毎日使うものこそ、気に入ったものを使う・・・その通りですね。私も残りの人生?考えて、持ち物を考えてみよう。
うふふ、私も花田に連れてって~~
れいうさ
お湯呑み茶碗だけは木製を使っていますが、
軽いし持っても熱くないし口当たりは良いしで、気に入っています
食器は好きで集めた素敵なものもあるのですが、
子供が小さい頃に買った、割れない耐熱性のミッキーさんのお皿とかが毎日食卓に登場しています。
あのタイプってものすごく丈夫なんですよ~
全然おしゃれな食卓ではないけど、割れてもいないのに捨てられない…
神奈川絵美
straycatさんへ
こんにちは
確かに木製は保管や手入れが気になりますね。
漆、欠けてしまうのですか…気をつけたいと思います。
使い心地、またレポートしますね

>古九谷の鉢をいただいてしまいました
すごい! 私、まだ古九谷というものを見たことがないので、今度ぜひお写真、見せてください~
straycat
絵美さま♪

私もステンレスがガラスや磁器の器に当る音や感触が苦手で、木のスプーンを使ったことがあるのですが、乾燥のせいか漆が欠けてきたりして以後使わなくなってしまいました。最近は白木の安価なものを試していますが、そちらは変色が心配です。こちらのスプーン、使い勝手が良さそうですね。以後使用感などUPしてくださると嬉しいです。
花田さんは私もメールマガジンをお願いしていて、先日、古九谷の鉢をいただいてしまいました。良いなと思うものはあっと云う間に売り切れてしまいますね。
神奈川絵美
Tomokoさんへ
こんにちは
うちも、最近私が器にはまって、それなりの食卓に
なりつつあるものの、カトラリーは統一感ゼロ(笑)。
今回のジャスパー・モリソンも、フォークは気に入ったけれど
スプーンは今ひとつ…なので、
まだ当分(一生?)バラバラ状態は続くと思います。
でもまあ、こういうものに関して、よりコンフォタブルな
ものを選ぶようになったのは、
暮らしに(気持ちの)ゆとりができた証でしょうか。
歳をとったとも言えますが…(笑)
神奈川絵美
風子さんへ
こんにちは
なるほど、道の駅! うちの方でも丹沢あたりに行けば
手に入るのかも知れませんね
私、フォークはまだ、口に入るとはいっても、
口の中に触れる面積?が少ないので許容なのですが、
スプーンは気になってしまって

雑炊やシチューをこのスプーンで食べるのが楽しみです
Tomoko
カトラリーの口当たりって気になり出すと止まらないかもですね。お気に入りのが見つかってよかったですね。
我が家はお互い独身時代からの愛用品そのまんまなので、景品のカレースプーンも木(食べるときはもっぱら塗り物)のスプーンもその時々で使いわけていて、お皿もカトラリーもいまだバラバラだったりします。揃えることよりも手に馴染む方優先・・・で。笑
風子
わあい 同じです。
ステンレスの あの口当たりがいやだなあって
思い初めて、木のものを選ぶようになっています。
私は 山の中へ出かけることが多く、そういうところ
では けっこう安価な 木製の 食器類がけっこう
あります。(道の駅とかに)
スプン とかだけじゃなくて みんな木がいいなあ、
って思うけど、今ある食器を捨てるわけにもいかず。

都会のおしゃれなお店おいてある木の食器類には
手がでましぇん (+o+)
神奈川絵美
K@ブラックジャックさんへ
こんにちは~ その節はありがとう。
いただいたワンコ布巾、もったいなくて、とりあえず
撮影用(笑)に出した後はまた大事にしまいました

いやーKさんが気にならないというのは、お若いから
ではないかなと思うのです。
歳をとると(笑)指先の感覚がやや鈍くなったり、
口腔内の湿度が低下して、こちらはやや敏感に
なったり、そういうのが気になり出すんですよね。
私は視力がもともとよくないから、余計にそう思う
のかなー。そのあたりはわかりませんが。

うろ覚えですが、ピーターラビットとかプーさんの
挿絵に、木のボウルやカトラリーが描かれてなかった
かなあ。小さいとき憧れていました

神奈川絵美
セージグリーンさんへ
こんにちは
あっ、そうですよね! 合羽橋に行けばお値打ち
とろみのあるものも、ないものもいただける
大き目のスプーンって、いざ探そうとするとなかなか
見つからないものですよね。
私の買ったこのスプーン、赤の漆塗りのもありました

花田さんとこは、ユニバーサルデザインのシリーズに
力を入れていて(MOASだったかな)、
お子さんや、介護の場でも使いやすい食器、
カトラリーが
いろんな配慮のあるデザインで、感心させられます。
(要介護でなくても、快適に使えます)
いつか九段にご一緒しましょう
K@ブラックジャック
いやー
カトラリーの使い心地って
気にしたこともなかったーーーー

でも読んでて木のスプーン良さそうだなぁって思いました。
つるんとした感じが優しそうで。
カトラリーってどこでも売ってる感じなのでこだわり出すと大変そうですが、合う物があるっていいですね。

あ、あと、プレゼント使用ありがとうございます
セージグリーン
木のスプーン、優しい口当たりが心地よいですよね。
お求めになった、この大きさと形は重宝です。
合羽橋で調達したわが家のものは赤い漆塗りですが、
シチューや雑炊を頂くのにもってこいで、酷使しております。
他方、細かい仕事には金属製もすべて排除することもできず、お書きのように、飽きのこないシンプルなオープンストックが最適ですね。
若い時とは、五感の働きも変化し、心地よいものを
数少なく持ちたいと思うようになりました。
いつか、花田さんにお相伴したいです。
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