東京府中市の税理士 金成祐行の日々の気付き

税理士法人の経営、強度行動障害の自閉症の息子との生活、悪戦苦闘の毎日で、日々気づいたことを書いていきたいと思います。

寺島実郎先生の「時代先見塾」に参加してきました。

2010-08-06 05:45:00 | ノンジャンル
寺島実郎先生の「時代先見塾」に参加してきました。
昨年からスタートしたこの塾。今回が1年の区切り。

後半の受講生とのディスカッションが、
非常に良かった・・・。
様々な気づきがありましたmeromero2



最近のニュースでは、
100歳以上の高齢者が行方不明になっている、
若い母親が幼い子供をマンションに育児放棄、
こんなことが報道されている。


日本が劣化し、崩壊している。


これには、急速に家族が崩壊し「アトム化」していることが背景にある。



寺島先生は、そのアトム化の背景には「産業論」があるという。
すなわち「家業」の崩壊、という産業の問題。


父が営む「家業」について、
利益も出ないし、誇りも持てないため、
子が「家業」を継がない。

すなわち、守るべき「家業」が存在しないため、
家族を大切にする文化が崩壊していったと・・・・

今の日本の問題は、宗教家が「家族を大切にしましょう」
といくら訴えたところで、解決したりしない。
これで飯が食えるか??という「産業論」として考えなければ、
根本的な解決はしない・・・と寺島先生はおっしゃいます。




そういえば・・・税理士をしていると、

大工さん、飲食店、電気屋さん、小売り店さん、
「家業」と呼ばれるものの売り上げがここ数年激減し、
廃業も多数・・・

大規模店の精錬された経営戦略に太刀打ちすることも出来ず、
町の需要は、これらに飲み込まれてゆく。

結果、町はシャッター街となり、
事業活動の多様性が失われ、個人はアトム化してゆく・・・



だから、日本人の再生、すなわち家族の再生、地域の再生の為には、
「自信を持ってオレは飯を食べているのだ。と誇りを持って子供に言える『家業』の復活」
が必要。

そのためには、「家業」に最も近い場所にある「税理士」が、
「家業」の承継、存続の為、
志をもって、泥臭く、支援する使命があるのだと思いました。


   家業を守る→家族を守る→アトム化を防ぐ→日本を守る
     ↑
  「税理士の役割」



ということだと思います。

「家業」における・・・
・経営理念の設定
・経営戦略の展開
・小さくとも精錬された財務戦略の策定
・黒字化を前提とした事業承継計画の策定
・金融機関との信頼関係の醸成
・企業防衛制度(企業保険)の拡充
・国の施策の徹底活用(助成金・信用保証制度・税制の優遇措置)
・「後継者塾」の開催による後継者の育成
・「創業塾」の開催による新たな「家業」の生成

やることはたくさんあるのです。
ここに税理士が実業として、社会に関わる道があるのです。
今からでも遅くありません。




映画「不撓不屈」の一場面。
「おじいちゃん、おばあちゃんが蕎麦を打つ音をいつまでも聞いていたかった・・・」
という台詞に涙を流す飯塚会長を思い出します。

http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id324862/


飯塚会長は、国税による不当な調査に対して戦いましたが、
私たちは、それより、はるかに巨大でしたたかな、
「家族の崩壊」「アトム化」「日本の崩壊」という死に至る病と闘い、
不撓不屈の想いで、「家業」を守り抜かなければならないのです。





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