一応の注意や説明の後で、それではこれから始めますので塔の前で待機してくださいとの事。私が小屋をでて塔に向かう間に検定員は私の乗るバイクに乗ってコースを丹念に下見をしておりました。何か問題の発生するような事態にならないかと真剣にコースをバイクで検分しておりました。なかなか卒検といっても大変なこと、さすがに商売ですね。
私は塔の下で待っていると、検定員はバイクを所定の位置に置いてから塔にやってきて、それではこれから検定を始めますので支度をしてバイクの所に立ってくださいといって塔に登っていきました。私は塔から20メートルほど離れている出発点のバイクに向かって歩いていき、バイクに着くとメットや手袋をはめて準備をしました。
塔からは検定員が、それではこれから始めますと拡声器でおっしゃる。サァー、いよいよだ。私は定められたとうりに右手を上げてお辞儀をする。気合を入れてサァやるぞ。本当は心臓はドキドキ、妙にトイレに行きたくなっていた。いつもの癖で緊張するとトイレが近くなる。もう、そんな事を言ってはいられないサイは投げられたのだ。
バイクに近寄って、左右の確認をしてスタンドを払いまたがる。また、左右の確認をしてキーを捻る。あとでわかったがココでミラーを合わせるのを失念していたようです。エンジンが調子よくかかり、クラッチを握り右足を着いて、左足でロウに入れた。たぶん発進のウインカーは出たと思うが判らない。後方確認をして発車。
しかし、まだここ付近は事前走行ですので発進の合図を採点したか、しないかわからない。指示どうりに左折、左折を繰り返して再度発進場所を通過、ココから採点が始まるのだそうだ。突き当たりを右折するのだが、ギアーがどこに入っているのかわからない、右折をするときに速度がかなり下がっていたので危うくノックをしそうになったのであわててギアを掻きあげた。
たぶん3速、カーブのさなかだがすぐに4速へ、車線変更の合図をして右側により、こんどは左合図、レフトに寄ってそのままS字に入る、ここではセコンドに落として回る、たぶん途中でウインカーを切ったと思うが判らない。でると左折合図してストレートになる。
このストレートは指示速度30キロなのでアクセルを開ける。右にウインカーを出してセンターに
よりながら3速に落として右折。すぐに再度右折の合図で信号に進入。上手い具合に青なのでセコンドで通過、すぐに左折の一時停止。今度は踏み切りと坂道に入るために再度信号に
向かう。信号で赤なのでストップ。ココまで来ると大分落ち着いてきた。
信号を通過、右により左右確認して右折して、再度後方確認をして右折。踏み切り、左右確認
した後、通過。見えにくい交差点では2段回停止をしてロー発進、すぐにセコンドに入れて右折、
坂道を登り、途中でローに落として停止。前ブレーキをはずし、後ブレーキだけにして深呼吸、アクセルを開けて発進。気持ち下がったような気がしたがかまわず通過。左折する処でよろけるが何とか回復して左カーブからストレート。30キロ。コーナー付近からセンター寄りに進路変更してクランクに入る。昨日失敗しているので落ち着いてセコンドで通過。上手くいった。
その後は得意な急制動。調子すいて危うくラインをオーバーしそうになったがなんとか停止。右ウインカーをだして左に進み、右廻りで一時停止。いったん本線にはいり、右折。この後が問題な一本橋だ。先ほどの急制動のコースに途中まで入り、左に寄れて一本橋の手前で停止。ここで検定員から声がかかった。ローだローだ。もしかしたらギアがローになっていなかったのかも知れない。
右足を突いてしまったがローに入れなおして発進。何とか危ないところもあったが無事通過喜んで最後に一時停止から信号に左折。信号で止まり、左折して発進場所に停車。後方確認のあとギアをニユートラにしてウインカーを戻してエンジンストップ。後方確認のあと降車。後方確認してサイドスタンドをだして止めて、ハンドルを左にして離れる。塔から見ている検定員をみて右手をだして終った。LIN