あるタカムラーの墓碑銘

高村薫さんの作品とキャラクターたちをとことん愛し、こよなく愛してくっちゃべります
関連アイテムや書籍の読書記録も紹介中

『ドストエフスキー 黒い言葉』(集英社新書)に、『太陽を曳く馬』が引用されています。

2022-02-11 23:57:00 | 何となく、タカムラー気分(お知らせ含む)
昨年購読した本で、紹介が遅れてごめんなさい。

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ドストエフスキー 黒い言葉 - 集英社新書

ドストエフスキー生誕から200年目の2021年、世界は新型コロナウイルスの感染拡大という誰も予...

集英社新書

 


巻末の主要参考・引用文献一覧に載っていたので、購読しました。
ただ、どこに出てくるのかは読まないとわからない。

ほんとは読んでいただくのが最も良いのですが、

intermission「神がなければ、すべては許される」

のところにあります。ご参考まで。

***

ご無沙汰しております。
年末年始の挨拶もしないで、どの面下げてという感じなんですが。

今のところ、運よくコロナ・ウイルスには感染しておりませんし、他の病気が発症したとかではなく、まあ、私の怠け癖が出た、ということです。

この日本一感染者数が多く、且つ医療体制が崩壊している大阪に住んでいると、

「コロナ・ウイルスに感染≒死」

だと思っています。
ただ、どんなに気をつけていても、感染する可能性は否定できないので、どうなりますやら。

こんな状態になってるのも、病院や保健所、看護学校などをぶっ壊した、歴代の大阪維新の府知事・市長のせいですけどね。
「入院できない、治療できない」という状況をおかしいと思っていない、感染した人たちが悪いと言うのが、おかしいと思いませんか?


『墳墓記』 を楽しむために、不規則・不定期に読み始めた

『藤原定家全歌集 上 』

を最近読了できたので、続いて下巻……といきたいところですが、しばらく手を出したくないです。疲れました。


千四百年御聖忌記念特別展「聖徳太子 日出づる処の天子」へ行きました。

2021-09-20 23:23:00 | 何となく、タカムラー気分(お知らせ含む)

千四百年御聖忌記念特別展「聖徳太子 日出づる処の天子」

聖徳太子の没後1400年を記念して、大阪・四天王寺の所蔵品を中心に、太子にかかわる美術の全貌をご紹介します。

千四百年御聖忌記念特別展「聖徳太子 日出づる処の天子」

 


場所は大阪市立美術館。そう、『照柿』でお馴染みですね。
それにしてもこの建物、建て替えるとか潰すとか、いろいろ話が出て十数年経ってますが、どうなってんの?

久々に美術館内に入って驚いたのは、相変わらず埃っぽい ということ。空調が上手く稼働してないのかな。マスクしてなかったら、もっと埃っぽさを感じていたと思う。

今年は聖徳太子関連の企画がいろいろあって、今年前半に開催されていた奈良国立博物館の展覧会は行けなかったので、こっちの展覧会は行こうと。
高校・大学で四天王寺さんにはお世話になったし。

まー、こんなに「貴重な遺物」が残っているとは知らなかった。
高校3年間、四天王寺に行っても「勉学」のために通ってるから、知らなくて当然なんだけど。

最も驚いたのが、山岸凉子さんの「日出処の天子」のカラー原画や原稿が展示されていたこと!
隔世の感があるわ。

当時、在学していた人たちはご存知でしょうが、聖徳太子関連の各寺院では、相当な拒絶反応が出てたらしい。
(そのため、池田理代子さんに「聖徳太子」を描くように依頼したとか。読まれた方はご存知でしょうが、ある意味「日出処の天子」のパロディですよね。例えば、厩戸王子は刀自古と相思相愛だし、布都姫は物部氏再興のために泊瀬部大王に近づくし、河上娘と東漢駒はお互い慕っているし)

あくまで噂の範囲ですが、訴えるとか訴えないとか。
マンガとはいえ聖徳太子に関連する作品だけど、内容が内容だから、学校の図書館に置くか置かないかでも揉めたとか。
(平成・令和を経て、どうなったのかは知らない)

隔世の感がある、と私が思うのも無理ないでしょ?

期間中は展示替えがあるので、私が見たカラー原画は、連載第1回の見開きの「聖徳太子」、第2回の月を背景にした、冷たく微笑して剣を抜こうとしている「厩戸王子」(←これが関連グッズに採用されてますね)

原稿は、まずは物部氏との戦いの関連。「止まれ 剣の御法童子よ!!」、「南無四天王到来!!」(見開き)、その次のページ、まぶしくて見えぬとうろたえる守屋と御法童子を背後にした厩戸王子を目にする毛人。戦いの前、王子たちの警護を馬子から頼まれる毛人。

私が大好きな場面、「これより先のわが望み すべてかなうなら この矢よ 当たれ!!」

売り言葉に買い言葉で雨乞いすることになり、日本列島の上空に佇む厩戸王子、その王子を助けに来た毛人、二人で昇りつめて“気”を動かす場面、の10点でしたね。

どうせなら出品したすべての原稿を展示して欲しかったわ。
関連グッズも少ないのも不満。
ポストカード2枚、クリアファイル1枚買ったけど、もう1枚クリアファイルを買えばよかったあああ!
同行した母が「そんなに買ってどうすんの」とうるさくてうるさくて……負けた。悔しい。

ところでグッズの定番「チケットホルダー」は、「マスクケース」に名前変更してるの? サイズが多少、違うくらい?

大阪では10月下旬まで、東京では11月からありますので、予定・機会がございましたら、ぜひ。


「本の雑誌」2021年10月号と「大竹まこと ゴールデンラジオ!」

2021-09-10 23:27:59 | 何となく、タカムラー気分(お知らせ含む)
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本の雑誌2021年10月 サンマ高飛び号 No.460|今月の本の雑誌

 本好きなら誰もが夢見る定年後の晴読曇読雨読パラダイス。さあ、朝から読みまくるぞ...

WEB本の雑誌

 


佐久間文子さんによる「髙村薫の10冊/答えの出ない問いに挑み続ける作家」が掲載されています。
でも、私はまだ購読してません。寄った書店になかったのか、あるいは売り切れてたのか……。月曜日に違う書店で探します。


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2021年9月9日 高村薫 - PodcastQR 文化放送

番組のメインを飾るゲストが登場!大竹まこと&各パートナーがお客様のトークを料理します。[更新 2021年9月9日] [毎日更新][再生時間 ...

PodcastQR 文化放送

 


昨日9月9日のラジオ番組です。
大阪では文化放送はないので、こんなふうにポッドキャストで聴けるのは非常に助かります。久々にお声を聴けます。

バックナンバーを見ていたら、ちえちゃん(柚希礼音)もゲスト出演されてたので、「おお!」となりました。


hontoのサイトに、ブックキュレーターとして高村薫さんの紹介された5冊が掲載されました。

2021-07-21 00:10:19 | 何となく、タカムラー気分(お知らせ含む)
文学へ、哲学へ、時代へ。作家の皮膚感覚が選ぶ、人間と表現の秘密を問う5冊

『墳墓記』の関連がある本がありますね。
『定家明月記私抄』と『後鳥羽院 第2版』。

私は『定家明月記私抄』の正と続は、今となっては珍しい函入りの本で買ったんですよ。高校生の頃、おこづかいで買いました。

後鳥羽院に関しては、五味文彦さんの『後鳥羽上皇 新古今集はなにを語るか』を読みました。もちろん藤原定家に絡んで、です。そうでなきゃ、読みません。

なぜなら、私、後鳥羽院が嫌いでしてね。
現実を見ていない「お坊ちゃま」という感じなのが、気に食わないし腹立たしい。

そして「サンデー毎日」掲載された時評をまとめたもの第二弾、『作家は時代の神経である コロナ禍のクロニコル2020→2021』が、8月に発売されます。


NHK<新日本風土記>の「空海の旅」で、高村薫さんの『空海』がナレーションで引用されました。

2021-06-26 21:48:42 | 何となく、タカムラー気分(お知らせ含む)
昨日のBSプレミアムで「空海の旅」という番組があったので、空海が好きな母のために録画して、本日観ました。

高村薫さんの『空海』で引用されていたのは、四国八十八ヶ所のお遍路さんの映像と共に。

7月2日(金)の午前8時から再放送がありますので、興味がありましたら、ご覧ください。

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「空海の旅」 - 新日本風土記

番組では、真言密教の開祖・弘法大師空海にまつわる各地の風土や風習を描いてきた。高野山では、空海を親しみ込めて“お大師さん”と呼ぶ町の人々の、...

新日本風土記 - NHK

 



Lady Joker Vol. 1 Kaoru Takamura を買いました。

2021-06-06 22:11:45 | 何となく、タカムラー気分(お知らせ含む)
やっっっっと手元に届きました。
緊急事態宣言期間のせいで、注文した書店が休業中で、引き取りに行けなかったんです。

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Lady Joker, Vol. 1 - Soho Press

One of Japan’s great modern masters, Kaoru Takamura, makes her English...

Soho Press

 


↑こちらが公式発売元。
高村薫作品初の英訳が『レディ・ジョーカー』です。
vol.1とvol.2で発売予定。

私は電子書籍はマンガなら読めるけれど、それ以外は読むのが苦痛なので、選択肢は書籍のみ。
電子書籍での書籍が苦にならない方は、書籍よりは安いのでそちらでどうぞ。

日本の書店でも、洋書を扱っている書店であれば、書籍の取り寄せ可能のはず。
ただ、注文時の米ドルの取引価格によって、書籍価格が変動しますよ。

そして気になる中身。つまり、<毎日新聞社版>か<新潮文庫版>か。
それは特定か所を読めば分かります。

私が目星を付けたのは、<第三章 一九九五年春──事件>の、合田さんと加納さんの電話での会話。通称「多摩川ピクニック」の前ですね。
<毎日新聞社版>ならば、山の上ホテル、天麩羅のやり取りがある。
<新潮文庫版>には、それらはありません。

結果……<新潮文庫版>の英訳でした。

それにしても翻訳を担当されたお二方には感謝と賞賛するばかりです。
日本語特有の言い回しに加え、高村さん独特の文体に、苦労されたことと思います。

個人的に気になったのが「元義兄」と「ほの字」。
「義兄」は

brother-in-law

というのは知っていますが、「元義兄」はどんな表現なのか。
それは登場人物紹介のところにありました。

Former brother-in-law

なるほどねえ。

「ほの字」はピクニックのところを探し、見つけましたよ。

L-Word

でした。 納得!


私の英語は小学生レベルなので(事実だからしょうがない)、読むのは非常に苦労、苦戦するのは目に見えてますが、休日を利用して少しずつでも読んでいけたらいいな、と思っています。
単行本なので、むっちゃ重いんですよ。あまりの重さに、普段の通勤電車での読書は諦めました。

vol.2はいつ発売されるんでしょうかね? 楽しみに待ちます。


「新潮」2021年7月号に、『墳墓記』連作第二回掲載 & 立ち読みページ

2021-06-06 21:16:05 | 何となく、タカムラー気分(お知らせ含む)
「新潮」2021年7月号は、明日発売ですね。
書店の営業時間内に寄れるといいんですけれど。
(大阪は引き続き緊急事態宣言期間なので、時短営業されている)

これからは3か月に1回のペースで掲載されると思っていいのかな。

それにしても、新連載第一回や目玉作品の立ち読みページはあっても、「連作第二回」としての立ち読みページは、非常に珍しいのではなかろうか。

墳墓記 第二回/高村薫


墳墓記 連作1、読みました。

2021-03-08 00:20:41 | 墳墓記 雑感
ためし読みしたときに、これは万全の体調でないと読んだらダメだ、雑音がなく、居住まいを正して読まなきゃダメだ、ある種の強迫観念が生まれたので、休日の本日、やっと読みました。

高村さんが繰り出した曼荼羅にとらわれて、次から次へと案内されたような、目眩めく感覚。

そしてこれは一度でもいいから、

音読すべし!

この独独のリズム感は、音読して分かることがあるはず。

私の読書は、頭の中で文章が聴こえるタイプの読み方。
(数年前に、音のない、聴こえないタイプの読書方法をする人たちもいると知りました)

それでも、これは音読したほうがいい。

しかしまあ、ものすごい分量の「元ネタ」(←この表現が的確かどうか、迷うところ)を取り入れたものだ。

藤原定家の和歌はもちろん、分かりやすいところでは『源氏物語』に「鳥獣戯画」、名前が出てきた人物たち、神々たちもそうそうたるもの。

定家と最も関連が深く、確執のあった隠岐に流された人物が「某院」と表現されていたのには、微苦笑しました。まあ、当然ながら、この表現は的確。定家は徹底的に無視したからね。

「某院」は世間知らずの坊ちゃんって感じで、私の好みではない。

曼荼羅のような文章に散りばめられた和歌や作品が、どこから引用されたのか、調べたいけれど、調べるのは大変だな。
定家の和歌も、分かるものと知らないものがあるから。

気が向けば、やるかもしれません。


『墳墓記』の冒頭部分が立ち読みできます。

2021-03-04 22:58:04 | 何となく、タカムラー気分(お知らせ含む)
「新潮」のメールマガジンが届いたので、読みました。

墳墓記/高村 薫


塚本邦雄に読んで欲しかった!


と心から思いました。


それと、この文体の良さを味わうには、横書きではダメだ。


縦書きでなきゃ!


と強く思いました。

明日5日(金)発売の「新潮」、買います。
ほんとに読むのが楽しみ。


「新潮」2021年4月号で、高村薫さんの連作『墳墓記』が始まります。

2021-03-02 23:27:46 | 何となく、タカムラー気分(お知らせ含む)
ツイッターの情報は早いですね。 私はアカウント登録してませんが、閲覧することは出来ます。

新潮のツイッター 

しかし、日付と曜日が間違ってまっせ、新潮ツイッターの担当さん。
3月5日(土)って、5日に発売なのか、土曜日に発売なのか、どっちやねん。

発売前に届く「新潮」のメールマガジンで詳細はわかるはずですが、


藤原定家ってちょっとおぉぉぉ!


と叫びそうになりました。

いや、私、藤原定家が好きなのですよ。


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『定家百首・雪月花(抄)』(塚本 邦雄,島内 景二):講談社文芸文庫 製品詳細 講談社BOOK倶楽部

戦後、リアリズム至上の伝統歌壇に激震を起した前衛歌人の中でも歌と評論両輪の異才で光芒を放つカリスマ塚本邦雄。非在の境に虚の美を幻視する塚本は...

講談社BOOK倶楽部

 


は愛読してるし、ページがヒットしないんだけど、笠間書院さんの『藤原定家』も購読したし、昨年は

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藤原定家 『明月記』の世界 - 岩波書店

青年期から生涯にわたって綴られた日記『明月記』を読み解くことで、藤原定家の日常が浮かび上がる。

岩波書店

 


を読んだし、まだ読めてないけれど、

『藤原定家全歌集 上 』   『藤原定家全歌集 下』

も控えているし。


昨年発売の、

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【週刊文春WOMAN 目次】香取慎吾/天皇皇后ご夫妻 コロナ禍「沈黙」の理由/中野信子ほぼ別居婚対談 2021 創刊2周年記念号 | 週刊文春WOMAN | 文春オンライン

表紙画香取慎吾いつもの女性誌には載ってないこと。いつもの週刊文春にも載ってないこと。香取慎吾描き下ろし表紙画第8弾!香取慎吾ロングインタビュ...

文春オンライン



の対談で、平安時代のことをチラッと語ってましたよね。
数年前は室町時代あたりのことに興味があるって仰ってたような……あれ? って思ったんだよね。

いやーん、嬉しい嬉しい! 楽しみ楽しみ!

連作ってことは、不定期掲載になるんでしょうか? よくわからんが。

ともあれ、週末は書店へGO!