あるタカムラーの墓碑銘

高村薫さんの作品とキャラクターたちをとことん愛し、こよなく愛してくっちゃべります
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Lady Joker Vol. 1 Kaoru Takamura を買いました。

2021-06-06 22:11:45 | 何となく、タカムラー気分(お知らせ含む)
やっっっっと手元に届きました。
緊急事態宣言期間のせいで、注文した書店が休業中で、引き取りに行けなかったんです。

OGPイメージ

Lady Joker, Vol. 1 - Soho Press

One of Japan’s great modern masters, Kaoru Takamura, makes her English...

Soho Press

 


↑こちらが公式発売元。
高村薫作品初の英訳が『レディ・ジョーカー』です。
vol.1とvol.2で発売予定。

私は電子書籍はマンガなら読めるけれど、それ以外は読むのが苦痛なので、選択肢は書籍のみ。
電子書籍での書籍が苦にならない方は、書籍よりは安いのでそちらでどうぞ。

日本の書店でも、洋書を扱っている書店であれば、書籍の取り寄せ可能のはず。
ただ、注文時の米ドルの取引価格によって、書籍価格が変動しますよ。

そして気になる中身。つまり、<毎日新聞社版>か<新潮文庫版>か。
それは特定か所を読めば分かります。

私が目星を付けたのは、<第三章 一九九五年春──事件>の、合田さんと加納さんの電話での会話。通称「多摩川ピクニック」の前ですね。
<毎日新聞社版>ならば、山の上ホテル、天麩羅のやり取りがある。
<新潮文庫版>には、それらはありません。

結果……<新潮文庫版>の英訳でした。

それにしても翻訳を担当されたお二方には感謝と賞賛するばかりです。
日本語特有の言い回しに加え、高村さん独特の文体に、苦労されたことと思います。

個人的に気になったのが「元義兄」と「ほの字」。
「義兄」は

brother-in-law

というのは知っていますが、「元義兄」はどんな表現なのか。
それは登場人物紹介のところにありました。

Former brother-in-law

なるほどねえ。

「ほの字」はピクニックのところを探し、見つけましたよ。

L-Word

でした。 納得!


私の英語は小学生レベルなので(事実だからしょうがない)、読むのは非常に苦労、苦戦するのは目に見えてますが、休日を利用して少しずつでも読んでいけたらいいな、と思っています。
単行本なので、むっちゃ重いんですよ。あまりの重さに、普段の通勤電車での読書は諦めました。

vol.2はいつ発売されるんでしょうかね? 楽しみに待ちます。



2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがとうございます! (mako)
2021-06-07 20:58:48
英語版のレディ・ジョーカー、買われたのですね。
私は英語が苦手なので、読むのは諦めていたんですが、単行本と文庫本のどちらを訳したのだろうとずっと気になってました。文庫本の方でしたか。
だからどうだというわけではないのですが、すっきりしました。ありがとうございます。
そして、元義兄は、Former brother-in-lawなのですね。長い!(笑)。
それから「ほの字」のL-Word、いつか使ってみたいです。
文庫本と照らし合わせて読むのも面白いかなあ、とちょっと思い始めてきました。
気になるのは、英語圏の方々が読んで、どういった感想を持たれるのか、です。
一人でも多くのタカムラーが生まれると良いなあ。

では。
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makoさんへ (からな)
2021-06-13 21:16:17
こんばんは。お久しぶりです。

>単行本と文庫本のどちらを訳したのだろうとずっと気になってました。

気になりますよねえ。
形態は上下巻ですから、毎日新聞社版かもと、思いますよね。

>文庫本と照らし合わせて読むのも面白いかなあ、とちょっと思い始めてきました。

私もそれをやりたいなあ、と思ったんですが、気力・体力がないと、なかなか辛いかもと、ためらってます。
英語版、580ページくらいありますし、日本の装丁や用紙と違って、重い!
それに、アルファベットばかり見てると気がおかしくなりそう(苦笑)

でも、読みやすいように工夫はされてるんですよ。
複数の登場人物の視点で物語は進みますが、例えば冒頭に

<合田雄一郎 Yuichiro Goda>
<物井清三 Seizo Monoi>

のように明記してあって、誰の視点なのか分かるようにされてました。

上記のように、長母音の区別はつけてないようです。
だから加納さんも <Kano> でした。

>気になるのは、英語圏の方々が読んで、どういった感想を持たれるのか、です。

そこが最も気にかかりますよね。取り上げられている書評では概ね好評のようですが、下巻でどう判断されるか……。
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