昨日の朝もカイツブリの親子が、遠い蓮場にみえました。それを見ていると、いつもとちょつと違う感じでした。しばらく見ていると、相変わらずヒナが親鳥に「ごはん、ちょうだい」というように、近寄ってきてくびをのばしたり、おしりのあたりをつついたりしているのが見えました。しかしいつもなら親鳥は餌を採るために泳いで行ったり潜ったりするのですが、そんなようすはなく、あまりその気はないようでした。
ヒナは、しつこく周りをまわったり首を伸ばしたり鳴いたりしていましたが、親鳥の反応はほとんどありませんでした。そして、そんなヒナに羽ばたきをして𠮟っているような感じでした。
たぶん、「自分で捕ることを練習しなさい」と言っているのではと見えました。ヒナが少し大きくなるとこのような態度をとることが多くなります。そして親鳥はそのまま奥へ行ってしまいました。
カイツブリの子育ては、こんな段階を踏んでヒナに自分で生きていく力をつけさそうとします。
ヒナは、そこらをうろうろとしていましたが、それから少ししてもう一羽の親鳥が給餌をしていました。気が付くと、奥から少し出たところで行ってしまった親鳥がその様子を見ていました。
ヒナは、どのように成長していくのか楽しみです。
蓮の花にはチョウもやってきていました。モンキアゲハです。
西山の麓の古刹の池は、いのちにあふれています。