蟹川ー新宿・歌舞伎町
歌舞伎町交番前の道、かって「蟹川」だった。
土曜スケッチの会の神田川のスケッチ企画で新宿・歌舞伎町を描くことになるとは思わなかった。
この会は正しくは朝日カルチャー立川の野外スケッチ講座で、講師は網干啓四郎先生。
こんな未熟な絵をのせているので先生の名前は出したくなかったが、神田川水系と歌舞伎町の
関係となると網干先生に登場していただかざるを得ない。
先生は野外スケッチの講座で旧神田上水のスケッチはもう40年も続けているというが、川のある風景
だけでなく坂のある風景、古い商店街、都電のある風景など、東京の多摩から下町まで本当にくわしい。
日本美術家連盟会員ですが地誌学とか郷土史学の会員でもあっておかしくないほど地理と歴史にくわしい。
毎回、関係する資料と口頭解説がたのしい。
その解説の一部。―歌舞伎町のシンボルだったコマ劇場(閉鎖工事中)のすぐ近くにかって湧水があり、
そこから蟹川が流れ出ていた。その蟹川はこの絵にある歌舞伎町交番の前で右に流れ、風林会館の
前を通り明治通りを横切り、戸山ハイツ団地、早稲田高校の近くを通り神田川につながる。
―ということであるが、川はもちろん湧水があったと思われるミラノ座前にあった噴水も今は埋められ、
蟹川の姿はどこにもない。
夜ともなると風林会館のあるこの通りは歌舞伎町のメインとなる。
確かに川の流れのとおり道路はうねっており、蟹ならぬ千鳥足の人々で賑わう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます